今日は仕事納めで、今年最後のご奉公ですけども。
仕事中ですけども、ちょっと更新(笑)
昨日、アリーナラストの名古屋レポを読みながら、私もずいぶん「大人」になったなと思ってました。
昔は自分が入れなかった(あるいは入らなかった)公演のレポを読むのが切なくて、ぜったい読まないようにしてたんだけど、今はレポを読むのが楽しくて。
レポがeighterさんたちの愛情に溢れてて、読んでいるとライブでの様子が目に浮かぶようで、なんだか楽しくなってくるんですよね。レポにツッこむeighterさんたちのコメントも面白いし。
今回、アリーナ遠征は、新潟、福井、仙台とかなり限定して、行ってない会場の方が多いんだけど、でも行かなかったから後悔してる、というのはないかな。
そして、レンジャー日記を読んで、涙が出るほどではなかったけれど(笑)、エイトと一緒に8周年を駆け抜けたなあという実感にしみじみと浸りましたよ。
ヤスの言うとおり、本当にかなりのお金を使わせていただきましたし(笑)
いくら使ったかなんて、もう計算するのも面倒くさい。
でもね、私が使った分以上のものはちゃんと返してもらってると思うし、逆に、私たちが、お金の価値で判断できるものじゃないエイトへの熱い思いを、ちゃんと彼らが肌身でもってわかるように返せてるのかなと不安に思っちゃう。
ライブを通して伝わってるよね
私たち、ちゃんと愛を返せてるよね
というわけで。
元旦のオーラスに入ります。
8周年の締めくくりに、エイトに愛をいっぱい返してきます。
ガッツリ愛し合ってきます!
遠い彼方のビスタ席から(笑)
昨日、ゆーてぃんからエイトのイヤホンジャックを受け取りまして、上機嫌な管理人ですけども。
実はね、壊れちゃったのよね。
他の人が早々と壊れていたのに、私のはとても持ちがいいというか、壊れる気配すらなかったのに、16日だったかな。自宅の脱衣所でスマホを落とした途端、ぽきっと。あっけなく、ぽきっと。壊れちゃいました。
スペアなんか買ってなかったので、次のライブグッズで作ってもらうしかないと、ガッカリしていたら、ゆーてぃんが自分ちの近所のセブンイレブンで売ってたよと、買ってきてくれて。
ホンマにありがとう!
で、昨日、大丸のカフェでプチクリスマス会を二人でやりましたとさ(笑)
さて。昨日、ゆーてぃんとの話題にものぼりましたが
紅白大トリはいきものがかりとSMAP 後半トップはももくろ&関ジャニの初出場対決!(クランクイン!) - goo ニュース
大トリはさておき。
後半戦のトップを関ジャニ∞が飾るとか。
ももくろとの対決なら、ぜひ!「ER」を歌ってほしいところなんだけどー
だってシルバーの舘さんも出てるしー
でも、衣装替え難しいかなあ。そこをなんとか。紅白の力技で!(笑)
だって、21日のエムステスーパーライブ見てもわかるけどさ、エイトレンジャーの格好で登場した時と、「ER」歌ってる時のeighterさんたちのテンションがすごかったじゃん。
テレビの前で見てるeighterだって、すごかったんだぜ。
ツイッターでの盛り上がり、ねえ、忠義、見た?
あ、だけど、エイトスーツの下に他の衣装を着こむのは、大変ですかね。
特に・・・最近ムチムチしてきた忠義さんとか・・・最近じゃなくてもムチムチしてる自担とか・・・
・・・・・・・・。
てか、私、今も昔も、太りやすい人が好きなのね。しげさんも含めて。
話を戻します。
でも、よく考えたら、今のライブでも「ER」の後に、メットだけ脱いで、レンジャースーツでイツマイとか歌ってるし、レンジャースーツで無責任とかいけるんじゃね?
やっぱり「ER」めっちゃいい歌だし、歌ってほしいんだよね。
というか、エムステさんで歌ったのは、紅白のための布石じゃないかと思ってるんだけど、違うかな。
エイトレンジャーでエムステ出たかった!というヤスの長年の夢の話はさておき(笑)、テレビの生ライブでも「ER」がいけるかどうか、確認するためのあえての選曲だったんじゃないかと、私は思ったんだけど、違うかな?
期待しちゃってもいいかな?
みなさん、昨日はどんなイヴをお過ごしになりましたか?
私は『クリぼっち』という新しい用語の説明をテレビで見ながら、母親と笑ってましたねー
………
家族と一緒やったら、クリぼっちちゃうやろ?
今日、マジバンと時計をしてくるのを忘れちゃいました。
なんだか落ち着かない(^_^;)
年明けの旅行、やっと行き先が決まって、申し込みだけしてきました。
自分で手配するより安い価格になりそうだったので、久しぶりに旅行会社に全部手配をお願いしたんだけど、楽だな~(*^^*)
エアーとホテルと鉄道の手配なんて自分でも出来るけど、今、自宅のPCがポンコツ状態だから、自分で予約とか取るのがちょっと面倒くさいなと思ってて。
スマホもだけど、PCも買い替えしたいなあ。
あ、行き先ですが、東欧です。
チェコスロバキアのプラハ、チェスキークルムロフ、オーストリアのウィーン、ハンガリーのブダペストの4都市を回ってきます。
最初はね、クロアチアとスロヴェニアに行くつもりでプラン立ててたんだけど、旅行会社のヨーロッパ担当者の方に「クロアチアはこの時期はオフシーズンなのでおすすめしません」と、かなりはっきり言われてしまい…
道路が凍結して、行きたい場所にも行けないとか、公共交通機関が動かないということもあるらしく…
「クロアチアに行くなら春夏をおすすめします」ときっぱり言われ…
まあ、公共交通機関が動かなくて、延泊を余儀なくされるのは、休暇日数決まってる身には困ることなので、その場で場所を変えました。
このあたりの決断の早さは、すごかったなー
あ、ちなみに今回は久しぶりに、相方がいる旅です。
しかも、彼女と知り合ったのは今年の夏のハッサイで、という(笑)
そのあと何回かは会ってるけど、旅行決めたのはツイッターでのノリで(笑)
なんか不思議やなーと思いながら、でも旅のプランを2人で楽しんでます。
でも、冬のヨーロッパって、ごっつ寒いねんな…?((((;゜Д゜))))
計8組がメドレーを披露! - NHK紅白歌合戦の曲目が決定(マイナビニュース) - goo ニュース
メドレー合戦ですね。
まあ、その中にエイトさんたちも入ってるわけですけども。
「初紅白!!全力前進ジャジャジャジャーン!!!」
タイトルがすでに1曲は何を歌うのか、明らかなのはさておき、他に何を歌ってくれるのかな。
難しいかもだけど、1曲はバンド曲を入れてきてほしい!
賑やかな曲ばかり歌うグループだと知らない人たちに思われるのも悔しいから。
3曲くらいOKなら、「無責任」→「ER」または「あおっぱな」→「愛でした」
あるいは、「いろは節」→「無責任」→「愛でした」
2曲だけなら「無責任」→「愛でした」
極端だけど、この楽曲の落差がエイトの魅力でもあるから!
まあ、でも、31日のライブの後、京セラにバンドの道具は全部置いてって、NHKホールに向かうんだろうから、バンド曲は基本無理なのかなあ。
でも、聴きたいし、聴いてもらいたいなあと思うんだよね。
それより、大晦日どうしよう
家で紅白とカウコン見るか
大阪でみんなと紅白とカウコン見るか
悩んでるなう。
行ってきました!
プレミアム試写会「大奥 ~永遠~ 右衛門佐・綱吉編」
国際フォーラム ホールAにマスコミ記者も含め、なんと5000人!
登壇した出演者がここで「誰々のコンサートを見たのを思い出しました」とか司会の安東さんが「和田アキコさんがライブをやるここで」とか言っていたのを聞きながら、「横山さんのソロコン会場」ということがまっさきに浮かんだ私。
試写会の前にまずは出演者の登場!
うわあああ!みんな着物姿!ほえええカッチョエーー!!
そしてステージから1階会場の真ん中あたりまで設けられたレッド・カーペットのランウェイを歩いて行くんだけど、悲しいかな、ランウェイの先頭まで行かれてしまうと、2階席の私たちからはまったく見えん!
ので、前方スクリーンを見る。
てか、やっぱり座席券との交換開始時間の3時半に仕事抜けて行って来ればよかったかなあ。
早く交換に来たといって前方の席になるとは限りませんと書いてあったけど、4000人も来るんだから、やっぱり早く行った方がぜったいよかったよね。
あーもー失敗した!!1階席に入りたかったよ~
でもこうしてみると、やっぱり堺さんって小柄だよね。背が低いわけじゃないんだけど、なんとなく小柄。西田敏行さんは風格がある。クドカンさんはちょっと落ち着きがない(笑)要潤さん背が高い(それ見たまんま)
堺さんの挨拶は主演ゆえに無難なコメントだったけど、クドカンさんは、綱吉の正室役ということで「僕が大奥4000人のセンターなんですよね」と会場の笑いを誘ってました。
そして西田さんは約40年以上の役者人生の中で、ラブシーンは3回くらいしかやってなくて、今回、尾野真千子さんとラブシーンを演じることができて良かった的な話(笑)
今回はそうですね。
ニノや忠義の時の大奥と違うのは、男女のラブストーリーがメインということ。
しかも映画ということで、まあそれなりにエロスな場面も盛りだくさんで。でも、原作の範囲を超える描写はないのでご安心ください。
お決まりの観客席をバックにした写真撮影、ムービー撮影の後、ついに本編!
相変わらず私の中では「右衛門佐=横山裕」の幻影を残したままでしたが・・・
以下、ネタバレ的なネタバレは書いてないはずですが、金子監督からもぜひ宣伝してください!とのお達しなので・・・気になる方は読まないでくださいねー
原作ファンを裏切らない素晴らしい作品に仕上がってました。
ドラマでもそうでしたが、ほぼ原作通りの展開、そして、私の大好きな場面が全部、無駄に脚色されることもなく、そのままのセリフや動きで描かれていて本当に良かった!
そして、嬉しい驚きが菅野美穂さん演じる綱吉!
菅野さんは私のイメージする綱吉ではなかったんですが、私の想像をはるかに凌駕してました。あまりに素晴らしすぎて、足先から全身にさーっと鳥肌が何度も立つほど!
今も思い出すと、震えがきちゃう。やっぱり菅野美穂さんってすごい。
徳川の血を絶やさぬため世継ぎを生まねばならないという女としての宿命を背負いながら、為政者として苦悩し、そして女として、母として、子として、あらゆる立場から抱えることになる悲しみや絶望、愛情や慈しみ・・・綱吉の感情のすべてが痛いほど伝わってきて、彼女の人生にぐいぐい引き込まれました。
そして、堺雅人さんの右衛門佐。やっぱりね、堺さんはすごいんです。
もう佇まいからして、公家らしい風情を漂わせながら、その瞳に権力への憧れを宿して、したたかにのしあがっていく感じが出ていて、でも、その裏には・・・みたいな。
ドラマ版の有功と違って、右衛門佐は基本何を考えているのかわからない、というのが前提にあるんだけど、だからといって鉄仮面で演じていては、終盤の場面があまりにも唐突すぎて見る方はたぶん戸惑ってしまう。
右衛門佐の綱吉への想いは、とある場面が一番伝わりやすくて、実はそれが原作の中でも私が一番好きなシーンなんだな。
綱吉への想いをぐっと耐えて引き下がるときの、右衛門佐の表情、動き、言葉、それがもうたまらなくて。
堺さんの右衛門佐と菅野さんの綱吉、心も体も震えるほど、美しいシーンに仕上がっていて、最高でした。
それと、2番目に好きな、二人が初めて大奥で対面するシーン。孟子の説をめぐる二人の丁々発止にドキドキ。綱吉の聡明さと、右衛門佐の知性がぶつかりあって、二人のこれからの運命を予感させる場面。伏線としての重要なシーンでもあって。
終盤のクライマックスも含めて、私が好きなストーリーが全部、原作のまま入ってたのが、本当に良かった!
尺の関係もあるのか、省かれてしまったエピソードもあったけれど、逆にそれをなくしたことで、右衛門佐と綱吉のストーリーが際立ったと思うから、それはそれでいいと思うんだよね。
元禄時代の華やかさは、映画的にも見ごたえがあるし、役者たちの力量が、荒唐無稽な男女逆転という世界を、リアリティを持った時代劇として成り立たせているし、人間賛歌として素晴らしいストーリーになっています。
MISIAの主題歌もドラマチックでとても素敵。特にサビ!!ヤバイ!!
昨日から頭の中でグルグル~CD買っちゃおうかな。
とにかく、オ・ス・ス・メ です!!
ぜひ、劇場に足を運んで見ていただけたらと!!
でも、やっぱり・・・
私は、右衛門佐を横山さんで観たかったの。
堺さんの右衛門佐は本当に素晴らしかったけれど、だからこそ、それなら横山さんだったら、どんな右衛門佐を見せてくれるかなあと、今も夢見てしまうの。
もう絶対に見られない夢になってしまったけれど。
またまた間をあけてしまいました。
すみません。
師走に入ってから、ほんとバタバタしてますね。
仕事もプラベも。
まあ、仕事の忙しさはそれなりですが、プラベの方が忙しい(笑)
仙台から帰ってきてから、恒例の渋谷会、年明けの旅計画打ち合わせ、朝大学の卒業式、eighterでアラシック会が先週あって、今週も今日は「大奥」のプレミアム試写会、会社の人との飲み会、ゆーてぃんとの忘年会、旅の打合せ第2弾、来週もちーさんとの忘年会に、職場の忘年会、そして仕事納めと・・・少し休ませてくれ。
そういえば、21日の朝は延期になったお肉選手権イベントの早朝ミーティングがあるんだった・・・起きられるかな?
最近、早起きに自信がなくてさー
今日も5時半の目覚ましにはちゃんと反応したんだけど、結局、布団に戻って起きたの6時だから。
三島のフィールドワークの2日目の朝に寝坊したあたりから、時々やらかすんだよね。
最近は、朝大学の最終日に寝坊して、全グループの作品が見られなかったし・・・最終日に寝坊とかなんやねんと思う。
あ、映画コミュニケーションクラスの「ワールド・プレミア」ですけども、1月22日(火)に決まりました!
会場:日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホール(大ホール)
http://hibiyal.jp/hibiya/access.html 座席数:207
各5チームの上映会と表彰式をやりますので、ぜひご予定くださーい。
あ、ちなみに私はキャストとしては出てませんので(笑)
金曜日、朝大学の卒業式。
1次会始まってすぐの映画クラスの人数少ないこと。。。
楽しそうなチアダンスクラス。秋講座、映画かチアかで迷ったの。
卒業式、一番の盛り上がり。楽しそうだなあ。
チアボーイ(オヤジ?)もいて。
そして卒業証書を囲んで。私、なんて格好・・・
でも、楽しかったなー
朝大学は卒業しても、また入学して、また卒業して、入学して・・・という終わりのないループに入っちゃうそうですよ(笑)
私も丸の内勤務の間はいっぱい入学したいな。早起き大変だけど・・・
そして、翌日の土曜日は、eighterでアラシック会。
なんか不思議なフォーメーション(笑)
お互い飲んべえなめぐと私は別として、ゆきちゃん、こまいちゃん、すーさんとは初めましてなんだけど、エイト以外の話でも盛り上がれるから、楽しかったー!!嵐もNEWSも話せるから話題広がるよね~
めぐも早くNEWSのお勉強してねー
それと、めぐからはぽぷこんのエコバッグとニノうちわもらいました!
バッグは昨日のお買いものでさっそく使ったよん。
お返しにWQのCDと8ESTの銀テをお渡ししたいので、また近々会えんかな?
そして、NEWSといえば、昨日、到着。
WORLD QUESTスペシャルボックス!!
CDはすでに初回限定とか通常盤とか買ってるからさておき(笑)、特典グッズですね。
NEWSの4色カラーで作ったミサンガ。ライブでぜひつけたいので、汚れないよう、すぐにはずしました(笑)
それと、タオルマフラー。
別に関係ないと思うけど、昨日のFIFA決勝戦のチェルシーと同じブルーカラー。
あ、昨日のオープニングアクト、オンエアでは観たんだけど、うっかりして録画を消しちゃいました・・・バカだ、私。
でもフルで歌ってたわけじゃないしね。スタジアムで、誇らしそうに、キラキラ輝く笑顔で歌っていた4人が見られたから、それでよし!
年明けの旅の企画についても、いつかおいおいお話しします。
さて。
今日の夜も楽しみだ!
さんざん「横山さんじゃない右衛門佐は認めないから、映画は見ない」と言ってた管理人ですけども。
何度も予告映像見ていたら、堺さんでもぜんぜんいいような気になってきて(笑)、結局、プレミアム試写会を観に行っちゃうという。だってナマの堺さんに久しぶりにお会いしたいんだもん。
あー浮気モノだな、私って。
横山さんに嫌われちゃうな。
事務所の電気がすべて消えていることを確かめて、私はドアの鍵を掛けた。外に出た途端、凍てつくような夜の冷気が、無防備な顔の表面をピリピリといたぶる。
華やかなクリスマスのデコレーションで飾り付けられたショップが並ぶ通りを、メトロの駅に向かっている途中で、バッグの中のスマートフォンが鳴っていることに気付いた。掛けてきたのは田宮だった。
― 聞いたよ、日本に戻るんだって?
「情報が早いわね。昨日、辞令を受けたばかりなんだけど」
― 遅いくらいだよ。なんで昨日言ってくれなかったの?
「それどころじゃなかったのよ」
仕事の上司であり経営者である小暮マイコから、来年から日本に営業オフィスを置くことにしたので、そこでの事務局長をお願いしたいと言われたのは、昨日の夕方のことだった。
いつからその構想を持っていたのか知らないが、彼女のことだ。思いつきではなく、おそらく1年くらい前から考えていたことなのだろう。
たしかに、パリやフランス国内に支店や営業所のある日本企業との仕事なら問題ないが、近年は海外の事務所を撤退する企業も多く、日本国内の担当者と直接やりとりするには、時差のあるパリよりも日本に事務所を置いた方がこちらにも、企業側にとってもメリットになる。
「せっかくのクリスマス休暇が事務所探しで潰れてしまうかもしれないけどね」
いえ大丈夫です、と答えた私をチラッと見て、小暮マイコは口元にかすかな笑みを浮かべて言った。
「でも、これで遠距離恋愛から卒業できるわね。ラッキーだと思いなさい」
別にそのために日本に事務所を置くことを決めたわけでも、私を日本に戻すわけでもないはずだ。ただ偶然の積み重ねがたまたまそういう結果につながっただけだが、それでも彼女に感謝したかった。
田宮はきっと彼女から話を聞いたのだろう。
― パリにきてちょうど1年経ったくらいか。
「うん。やっと住み慣れてきたとこなのに、ちょっと残念だけど」
― それほど残念そうには聞こえないけどな。
「だって、仕事でパリにも時々来ると思うし」
― なあ。
「ん?」
― 本当は、日本に戻れて嬉しいんじゃないの?
彼がいるから…という言葉はなかったが、言外に匂わせているのはわかる。
「仕事をするスタンスは日本でもパリでも変わらないけど」
そんなことを聞いてるんじゃないんだけど、と田宮はつぶやいた。
― 俺も日本の本社に戻してもらおうかな。
「まだ駐在して2年でしょ」
大手商社勤務の田宮が、2年の駐在で本社に戻るとは思わないが、彼なら強引に日本への異動希望を出しかねない。そんなことになったら面倒になりそうだと思いながら、もうメトロに乗るから、と私は電話を切った。
もう朝からなんやねん、と不機嫌そうに電話に出た彼に、ゴメンと謝って「再来週からクリスマス休暇でそっちに戻るよ」と伝えた。
― ああ、もうそんな時期か。
クリスマス休暇という言葉も使わなくなるんだよねと思いながら、どのタイミングで話そうかと思いめぐらせる。
― あれ?けど再来週って、俺、ツアーの真っ最中やで。
「どこ行ってるの?」
― どこやったっけ…札幌の後が…福岡や。最後は名古屋。その間に歌番組の生放送もあるな。
「大晦日は大阪と東京の往復だしね」
彼のグループが年末の一大イベント紅白歌合戦に出場が正式に発表された時は、その日に会見時の衣装の写真付きでメールが届いて、さらに電話までしてきてくれた。
― な、すごいな、俺らめっちゃスターやな。
彼の弾むような声にこちらまで自然と笑顔になる。早く会って、おめでとう、頑張ってねと言って、ぎゅっと抱きしめてあげたかった。
― なあ、福岡か名古屋には来るん?
「ううん。大阪に行くよって前に言ったじゃん」
― 前はもっと来てくれてた気がすんねんけど。
「夏休みに幕張と京セラのイベントに行ってるよ」
― せやな。はるばる来てくれたもんな。
せやけど、と彼の声が沈む。
― 今年入ってから全然会えてへんな、俺ら
彼の言いたいことはわかる。アイドルとファンとして顔を合わせてはいるけれど…でも、ということだ。メジャーデビュー以来、今年が彼らにとって記念の年だったこともあり、ドラマに映画、タイアップCM、大掛かりな周年イベント、そして全国ツアーと多忙を極め、しかも一番忙しい時期と私が一時帰国する日程が重なっていたこともあって、お互いに隙間を縫って会う時間すら取れなかった。
それは、日本を離れて暮らすことが決まってから、私の中では覚悟していたことであったけれど、なかなか繋がらない電話、いつまでも返事のこないメールに、どれだけ心がざわめいたことだろう。不安に何度押しつぶされそうになったことだろう。もしかすると、それは彼の方も同じだったのかもしれない。
― 実家に行くん?
「え?」
― こっち。戻ってきてから。
「うん、行くけど、しばらくは東京にいるよ」
― なんで?仕事?
「うん」
― クリスマス休暇なのに?
「そう」
― イベント?
「じゃない。不動産屋めぐりかな」
― ふどうさん?
彼の頭の上に「?」マークが浮かんでいるのが想像できる。
「東京のね、オフィスを探さなきゃならないの」
― おふぃす?東京の?え?何の?
「ウチの会社、東京に営業オフィスを構えることになったの」
― へえー!そうなんだ。すごいやん。なに?東京のどこ?
「それをこれから探すんだって」
― ああそうか。それは大変やな。
「うん、それに、新しい部屋も探さないといけないしね」
え?という小さな疑問符が返ってきてから、まるで時差のタイムラグのような間を置いて、「えーっ!!」という彼の絶叫がスマートフォンを耳元から離していてもハッキリと聞こえてきた。
これから始まる彼のマシンガンのような質問攻めに備えて、ちょっと長い夜になる予感を覚えながら、私は小さく息をついてから、スマートフォンをふたたび耳に当てた。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
久しぶりの短編です!
もしかして・・・1年ぶり?(笑)
ふたたび、というサブタイトルにしてますので、まあ短編再開、と思っていただいてもいいのではないかと。
まあ、どこまで書き続けられるかはわかりませんけどねー
宮城のライブで、センステめっちゃ近くで横山さんのお姿を見られrたことも、再開のきっかけになったかもしれませんが(単純)、他にも書いてみたいネタが出てきたのと、短編書いてると、書いてる本人も女子力がアップするような気がして(笑)
ゆるゆるとした感じで、また始めますので、お気軽に感想をコメントしていただければと。
朝、速報テロップで流れた中村勘三郎さんの訃報に、見間違いではないかと、キャスターの速報にも、それは誤報なんじゃないかと、にわかには信じられませんでした。
でも、きっと本当なのですね。
Yahooニュースにまで載って。
それでもまだ信じられないんです。
私が勘三郎さんのことを初めて知ったのは、あるドラマから。
勘三郎さんが勘九郎だった頃の、ずいぶん昔のことです。
軽妙なお芝居と、飄々とした雰囲気に魅せられて、大好きになりました。
どんな人なのかまったく知らなくて、母親から歌舞伎役者であることを教えてもらって、今までまったく興味のなかった歌舞伎を観に行こうと、勘三郎さんが出演される演目を探して、平日の昼間に歌舞伎座へ初めて行って、でもお金がないから、大向こうの3階席に当日券で入って。
ドラマの勘三郎さんとは全然違う姿にカルチャーショックを受けて。でもそれがきっかけで、歌舞伎の面白さにはまり、勘三郎さんが出演されていなくても、面白そうな演目があるときは観に行ったりしていました。
私にとって、ハリソン・フォードに続いて好きになった、大人の男性が勘九郎さん、もとい勘三郎さんでした。
だからなのかも。森光子さんがお亡くなりになった時もショックでしたが、それ以上にショックを受けました。いや。ショックというより、もう胸が潰れそうで。
去年訪れたモロッコのマラケシュで、勘三郎さんご一家を案内したガイドさんが、私のガイドになったというのも、今から思えばなんとも不思議なめぐり合わせだったなあと、しみじみ感じています。
ああ、いやだ。
私、亡くなった方を偲ぶような言い方してる。
常に新しいことにチャレンジし続けてる勘三郎さんのことだから、退院したら、あれもやろう、これもやろうと考えていただろうし、これから出来る新しい歌舞伎座のこけら落とし公演も含めて、新歌舞伎座でやってみたいプランもいろいろあったと思う。
その思いを、誰かが引き継いでいってくれたらなあ。
ああ、でも、ごめんなさい、勘三郎さんの躍動感あるお芝居がもう二度と見られないということが、本当にまだ信じられないです。
だからご冥福なんてお祈りできないです。不謹慎かもしれないけれど。
エイトが広島グリアリでライブをやってるころ、私は三島で映画撮影してました。
映画撮影といっても、丸の内朝大学の映画コミュニケーションクラスのフィールドワークで、各チームごとに5分間の短編映画を作っただけなんだけどね。
でも、たかだか5分間の映画づくりがこれほど大変だとは思ってもいなかったです!
脚本ひとつ完成させるにも、メンバーで喧々諤々、いつ終わるともしれない話し合いのブラックホールに入り込んでしまい、土曜日は昼間のロケハンと夕方からの懇親会が終わってからは、三島唯一24時間営業のデニーズ(笑)で、夜中の1時過ぎまでかかって、脚本を仕上げました。
トミーのMacを借りて、電源コンセントがこの席しかなかったので、ここに移動して、脚本を完成させてる脚本担当の私と、監督の石ちゃん。
いつの間にこんな写真撮ってたんだ、トミー。
使い慣れないMacにちょっとてこずりながら(最後まで「・・・」の出し方がわからんかった・・・)なんとか仕上げた脚本だったけど、翌日、撮影に入る前に最後の見直し、打合せと、今振り返ると、「ヒーロー」というテーマに真正面からガッツリ向き合って作った作品だなと。
日曜日、勢いで書いた土曜日の脚本を再度冷静な目で見直して、また随所に修正を入れながら、他グループより約1時間は遅れて撮影に入ったので、撮影は巻きの状態でした。
でも、プラザホテルのタロー副社長(「友情出演」ありがとうございます!)や三島の皆さんの温かい励ましにも助けられて、なんとか時間内に撮影終了。
各チームのラッシュ上映も無事終了したあとの我ら「チューチュートレイン(偽)チーム」。
みんな、疲労感が出てなくてよかった!
左端、女神が見切れてます(笑) ←映画クラスにしかわからない身内ネタ。
ラッシュを見たくりりん先生からも「一番心配していたチームだったけど、素敵な作品になっていたね」と、もしかしたらリップサービスなのかもだけど、お褒めのお言葉をいただき、このメンバーで最後まで、これから編集を経て、来年の一般上映会には素敵な作品をお届けしたいと思ってます!
最後に、講師の林監督、くりりん、三島の顔・藤田氏にプラザホテルのタロー副社長、キャプテン、ほか三島の皆様も交じっての映画コミュニケーションクラス全員集合!!
かけがえのない2日間でした!
今朝も起きるのが超つらくて、早く朝大学終わらないかなあと思ったけど、でもみんなと離れるのがとっても悲しい!!
またこのメンバーで何か出来たら最高だなー