ああ、ショックです!
◆CNN
2005年3月17日付け
『アラスカ自然保護区で油田開発解禁へ、上院が可決』
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200503170017.html
◆Fairbanks Daily News-Miner
2005年3月16日付け
『ANWR showdown today in Senate』
http://www.news-miner.com/Stories/0,1413,113~7244~2765215,00.html
2005年3月17日付け
『Senate clears way for ANWR drilling』
http://www.news-miner.com/Stories/0,1413,113~7244~2767467,00.html
アメリカ上院本会議で、16日にアラスカの自然保護区内での油田・ガス田を開発する予算案が僅差で可決されたとのことです。
賛成51、反対49…本当に僅差。
2年ほど前になるでしょうか、一度は否決されたにもかかわらず!!!!!
(その後、アラスカでもガソリン価格が高騰しているので、よもや…とは思っておりましたが。*_*;)
この舞台は、カリブーが子どもを産み・育てる場所として知られている
北極圏野生動物保護区(Arctic National Wildlife Refuge=ANWR)なのです。
ANWRには膨大な石油や天然ガスが眠っているとされており、その埋蔵量は既に開発されている北極海のプルドーベイ以上だと言われています。
それで、原油輸入量を減らすためという理由で、ブッシュ大統領は開発したいと以前から公言していました。
これまでずっと環境保護団体やアラスカを愛する人たちが抗議デモを行うなど様々な反対活動を行ってきたのですが、とうとう上院を通過してしまいましたか…。(;_;)
前回、上院で取り上げられた際には、
ワシントンD.C.の議員さん達に抗議の手紙やFAXを出そう!というキャンペーンがあって、私も出しました。
私はアラスカで入手したポストカードや自分の写真で作ったオーロラのポストカードを使って…他にも星野道夫さんの写真ハガキを使われた方もいらっしゃいました。
また、ANWRをフィールドとされている写真家の土岐 帆(いずる)さんのサイトでは、E-mailに自由に添付して構わないというANWRで撮影された野生動物の画像なども提供して下さっていたと記憶しています。
今また、同じようなキャンペーンを試みるべきではないでしょうか?
あのかけがえのない自然は、壊してしまってからでは遅いのです!!
星野道夫さんは
『行くことができない遠い自然』について語っています。
私はまだANWRを訪れたことはありませんが、あの場所を思うとき、心が豊かになるだけでなく、私には生きる糧にすらなっているのかも知れません。
都会の淀んだ空気の底で酸欠金魚になっている時に「あの場所が無事ならば、あの場所があればまだ生きていける」とすら思えるのです。
(理由は色々あるけれど、ここでは複雑すぎるので…)
ところが、地元アラスカでは冷めた意見が多いのも事実です。
身近にあると分からない…そういうものなのかも知れません。
また下世話なお話ですが、ANWRで新たな油田が開発されれば自分達の懐が豊かになるのですから、損得勘定抜きというのも難しいのかも知れません。
(アラスカでは、毎年住民に石油から得たお金を運用して得た利益を還元するボーナスがあるのです!)
それこそ損得云々の問題どころではないとも言えるのですが、それでは私自身の生活に即時直結しているのか?というと…確かに心情的にはそうだし、地球温暖化を考えると石化燃料からの脱却は必要なのだと思うのですが…う~ん。(*_*;)
しかし、外からでも声を挙げることが必要ではないかと思うのです。
◆Arctic National Wildlife Refuge
残された原始の自然を守りたい by Dreamcatcherさん
http://kyoto.cool.ne.jp/dreamcatcher21/newpage27.html
素晴らしい情報力です!
◆
Arctic National Wildlife Refuge by YASさん
http://homepage3.nifty.com/alaska/anwr/anwr-top.htm
上院議員の名簿一覧やメイル宛先などが収録されたページへのリンク集やBBSが設置されています。
◆
『Colors of the Wind』 by 土岐 帆さん
http://members.aol.com/izurutoki/
今現在のプルドーベイの状況を見ても、非常に違和感を覚えているのに…。
この風景の中、巨大ポンプが設置されたりパイプラインが通ってしまうなんて、どうしても私には許せないし、想像したくありません。
土岐さん、ご無沙汰しています。まだ昨春のお写真お送りしていなくて…ゴメンナサイ!m(__)m
◆
ANWR公式サイト
http://www.r7.fws.gov/nwr/arctic/
◆
ANWR
http://www.anwr.org/
こちらは開発推進派のサイト。
しかと言い分を聞いて…って、英語だなぁ。(^_^;)