殴り書くことば

ロープが垂れていても、掴みたくない時が
誰にも縋らないで、泣きたい夜が
へらへら笑ってる僕にさえ、そんなのがある。

Deadly Sirent

2006年07月20日 17時39分37秒 | Sad Soul
声に腐臭が漂っても
あなたは嫌な顔を見せない
きっと聞いてなどいないでしょう

それなら何度でも嘘をついて
苦しくなんかならなければいい



太陽の奥 淋しい星が一つ二つ
誰にも見えずに



顔は疎く 何の証
空は黒く 月の光

照らされたイスの上だよ
痕跡さえなくても

月から伸びた白い糸が
鉄格子に垂れ下がってる














冷たい石に刻んだ文字     それはきっと真実じゃない

忘却炉で消して        真面目に考えなくていい











丘の上  川も遠慮する静寂

静かで  少しも静かじゃない







涙は痛く 存在の如く
空は黒く 月の光


照らされたイスの上によ
傷跡さえなくても

嘘で錆付いた喉が
死んだことを否定できない



 
 

 
 




それは雨漏りなんかじゃなく
涙の跡です


それは影なんかじゃなく
私です




 

 
 

 
 
 

ひどく

静か

 
 

 
 



 
 
 
  

キャンディー

2006年04月07日 21時09分12秒 | Sad Soul
大丈夫なように見えるなら
そういうことにしておいて

名前を呼んでくれたら
涙を拭って振り向こう


悲しいヤツだって思うだろう
だけど
おざなりの表情だって
意外に本音だったりするんだよ


忘れないで
私にだって不具合な時がある
頭の奥が突っ張って
後ろで泣いてたりする


わかってないよなぁ 何も
私がココにいる意味も知らないんだろう




キャンディー
私も同じで消えちゃいそうだ
あっちこっちの二つのお目目で
じわじわ削られて
いつの日か nothing


キャンディー
君はなくなるためにソコにある
誰かのお口の中を癒すために
いつか nothing




根暗なように見えるなら
そうなってしまうよ

ほろ苦い味だろと言われたら
私はそれに成り下がる

振り回されるだけ振り回されて
本当の性分も忘れて
いつの日か独りきり nothing




キャンディー
私が君を溶かす間
何に思い耽っているの?

本当の味を思い出そうと
頑張っているのなら
そんなことに意味はなくて




君もきっと
私が言った味に成り下がり
いつか一粒で nothing








涙むし

2006年04月01日 21時17分50秒 | Sad Soul
ほどほどの苦味を知りながら
ゆっくり味わって暮らすの

このしょっぱい傷跡


時候なんて待ってても
なにも楽しくなんかない
どうせ責められるなら
面と向かって話をしよう

道筋を作るように言ったけど
それがあれば歩けるなら
誰も全然弱くなんかない


ただただ少し願うのは
みんなに愛してもらうこと

無理を少し願うのは
ただただ辛くキレイなこと




燃え尽きよう
燃え尽きてしまおう
誰の目にも輝きが見えない程早く
忘れよう
忘れましょう
ココに誰かがいたってこと





ほどほどの甘さを覚えながら
焦って舐め取ってしまうの

虹色の恋心


ほどほどの塩っけを知りながら
ゆっくり味わって食べ尽くすの

沸いて出てきた涙むし





 
 

 
 
 
 






で? っていうね


 
 
 

 
 


 

待ち焦がれ

2006年03月30日 18時09分42秒 | Sad Soul
悲しいことがあった日には
素直に泣けはしなくて
ずっと遠くにいるあなたのこと

知らず知らず
思い出してる


もうじきね
誰かが来るはずなの
それまで揺れてる
我慢している




                          青い空 見え上げれば
                          どうしてもわからなくなる
                          私がここにいて
                          良いことがあるのでしょうか





葉の揺れる音だけが
私を癒してくれると言うのなら
私は耳を塞いでやろう

あなたがここにいて
たまらなく幸せだった事
忘れられないように


青い鳥だけが
私を幸せにしてくれるなら
私は窓を閉めてしまおう

あなたがここにいて
たまらなく幸せになる事
忘れられないように



夢で会えない程
あなたを思い続けてる





                           震える手 押さえ込めば
                           どうしてもわからなくなる
                           私がここにいて
                           良いことがあるのだろうか

                           こんな場所に
                           ダレカなんて来るんだろうか


 

 
 
 

心臓

2006年03月14日 17時28分20秒 | Sad Soul
人の形をしたそれは
いつも何も言わずに僕に従う
切り刻まれそうになっても
何を言われようと
僕の最後までずっと


僕らはアナタに名前をつけない
その代わり感情も寄せない

僕らはアナタに愛を持たない




けれど
時たま逆らって
止まれと言っても動き続ける



アナタは僕の名前を知らない
その代わり従ってる気もさらさらない

叩いて揺すって
止まれと言っても
聞く耳を持っていない


 
 
僕が可笑しくなっても
落ち込んで死のうとした瞬間も

アナタは休む暇もなくずっと
動き続けてやがる

 
 

 
 

僕よ消えないで

2006年02月12日 18時22分44秒 | Sad Soul
白と黒の文字盤の真ん中で
立ち尽くしてるヘンな駒

どうか取られてしまわないように

みんなが集まる公園の真ん中で
独りで立ってる涙の僕

どうか消えてしまわないように


僕らが歩いてきた日々に
誰かが舌打ちするなら

誰かの歩いてきた日々に
僕が舌打ちするだろう


もっと飛べるよ
そう励まされて
何となく捻じ曲がって生きてきたよ
まっすぐだけが良いんじゃないって
信じて生きてきてた


何度もナンドモ
ナンカイモ何回も
吐きたくなる程ぐるぐる回って

瞼を閉じ
瞳を閉じても

よろけても良い
どうか倒れてしまわないように















君が見つからないこの星の
誰もが行き交う真ん中で
押しつぶされそうになってる僕よ


どうか消えてしまわないで


 
 
 

pain-心地-

2006年02月10日 23時11分57秒 | Sad Soul
餌で釣られて覗いてみれば
難なく船へ上げられる
母なる海に別れを告げる暇もなく
鱗を剥がされ首を切られて
はい おしまい



少しだって進化しない私

殺されるなら
世代を超えて痛点のない奴を作ればいいのに
いつまでもお人好しな魚

照らし合わせてみれば
激似じゃないか

傷がついても涙が枯れなくても
痛みを感じるモノを捨てたりしない私と
あまりにも似すぎてる




強がりだとか人は言うけど
そんなんじゃない

こうやってでしか生きられないだけ

生物の性とでも言いましょうか


痛みを知らないと
生きた心地がしないこと

わかって頂きたい
強がりとは違う何かを


 
 

哀歌

2006年02月10日 23時08分55秒 | Sad Soul
タラタラ涙を流す自分に
性懲りもなく哀歌を歌います
 


呼べなくて切なくて
ガンジガラメの生活に
また手を染めれば
目の前はバラ色よ

叶わない夢物語だとか
気色悪い恋物語だとか
人はそんなものに憧れ
猫なで声ですがり付く

それだから

摘めば摘むほど
増えていく涙色の花にさえ
また水をやってしまうよ


冴えなくて切なくて
堂堂巡りの生活に
また足を踏み入れれば
目の前で紅葉が始まる


適わない敵だとか
気色悪い恋人だとか
人はそんなものに嫌気がさして
両目を瞑る

拭けば拭くほど
涙を流す自分に
また哀歌を歌ってしまうよ




全てが涙で滲んで
どんな花も涙色になってしまうから
どうやったって摘み切れなくて



追えなくて切なくて
それでもまた
貴方を呼びたくなって
でも呼べなくて

堂堂巡りの生活に全身を染めてゆく

 
 

消えないで

2006年02月10日 22時45分30秒 | Sad Soul
消えないで

おねがい
どうか消えないで

遠い何処かへ
出かけていっても
必ずここへ帰ってきてよ

お仕事だからと大荷物
それでも待ってる
誤魔化さないで帰ってきてよ



消えないで
絶対に

私が先に消えたいの
我が侭だとはわかってる
でも

私が先に消えていくの
黒板の文字をさっと拭き消すように
容易く綺麗に


もう二度と
先に消えて欲しくはないの

あなたがどんなに儚いものか
あなたがどんなに醜いものか

私が覚えてしまうから
だから


私が先に消えたいの

私が先に消えていくの

こんなにも儚い私を
こんなにも醜い私を

覚えてしまってほしいから