殴り書くことば

ロープが垂れていても、掴みたくない時が
誰にも縋らないで、泣きたい夜が
へらへら笑ってる僕にさえ、そんなのがある。

閉鎖

2018年03月30日 21時41分38秒 | Image
きみの名はもう
忘れられた時間

扉の中
白い指がピアノを撫でる
透んだ声と旋律に沿って

開かない窓
漏れる光が囲んでいる
寂しくなどない

そこにいる
もうどれくらい
ずっといる



漏れ出す声に色はなく
待つようにして歌われるメロディ
止むことはないのだと諭すのは
佇む重い扉

そこにいる
あとどれくらい
ずっといる



希望を胸に生きることも
悲しみの果てに死ぬことも
どちらも許されない扉の向こう

そこにいる
あとどれくらい
ずっといる



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