殴り書くことば

ロープが垂れていても、掴みたくない時が
誰にも縋らないで、泣きたい夜が
へらへら笑ってる僕にさえ、そんなのがある。

リミナルスペースの住人になりたい

2024年02月05日 22時32分32秒 | 気まぐれ日記
いつぶりか思い返すのも面倒なくらい久しぶりに文字を打っている。

リミナルスペース というものにハマっている。
ドリームコア とかも。

前にどこかでみたような景色、夢で見たような空間
懐かしく、少し不気味で、なのにとどまりたくなるような場所。

廃墟が好きなのと同じで、そこにいたはずの人間が消え失せても機能している
その無機質で温度感のない虚しさが好きなのかもしれない。

もうだれも
このブログなど見ていないだろう。


お気に入りページに相互に登録しあった人
名も知らぬ、ネットの世界でだけの存在を証明し合った人

久々にページに飛んでみる。
「お探しのページは見つかりません」という、機械的な定型文。
抜け殻のような、廃屋のような、
いたはずの住人は消え失せ、
それでもその跡は残るのだな。

淋しさではない。
交流なんかほとんどなかった。
そんな人間関係のああだこうだはリアルの世界でおなかいっぱいだ。

ただ、
リミナルスペースをぼーっと眺めている時に陥るような、
頭の奥をすっと冷たく通り抜ける感覚が似ていて眺めていたくなる。


そこにも、あそこにも、誰かがいたはずだった。
記憶を辿って、自らの存在証明を導き出そうとするような意味のないもがき。





私もいつかは消失する。
記憶すら辿ることのできない遠い未来には、人間が創造してきたものが朽ち果て切れず静かに広がり、世界は誰のものでもなくなる。
戦争が終わらないこの星じゃ、そんなに遠くない未来かも。



命が尽きた後は、リミナルスペーのプールの壁のタイル1枚になりたい。
そんな存在になって、
塩素を身に纏い、四六時中無機質な水の流れを聴き、天井に反射する水面を見ていたい。




なんの話してたっけな。





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