殴り書くことば

ロープが垂れていても、掴みたくない時が
誰にも縋らないで、泣きたい夜が
へらへら笑ってる僕にさえ、そんなのがある。

瘡蓋

2006年11月29日 19時02分23秒 | 無気力power
不器用に傷つけた肌の上に
血が滲んでは固まらない

そこに快楽がある
自分がある



眠らなきゃならない夜が来る
逃げ切れない暗闇が来る

そこで星は見れない



こわかった

かきむしった

異常になるのが
いやだった






血小板
流れを止めてくれ

だけど
瘡蓋が剥がれても跡は消えない




繰り返し  繰り返す




そこに快楽がある
救いはない

そこに自分がある
薬で落ち着いてしまいたい自分が
玄関の前でわめいて


泣いてる




瘡蓋が
死ぬほどかゆい

 
 
 

 

解毒

2006年11月20日 00時16分06秒 | 友達へ
見上げれば蒼い空

苦い記憶を連れ去って

私のような影を綺麗に模る




葉の裏にしがみ付く寒さ

手の中に封じ込める

暑い涙に変わって

冷たい風に乗れ







毒を奪い取る
君は一体何に変化するの

私の知らない場所で
もしかして泣いてるかしら

それが冷たい風に乗って
顔に張り付く
寒さになるならいいよね







君じゃない誰かの温もりが
きっと奪い去ってくれるし

何よりも君だけ
君だけ辛いわけがないこと

手に取るように
わかりそうでしょう

 
 

 
 
 

実験台

2006年11月11日 22時04分14秒 | Sad Soul
みんな話に夢中で
一番後ろに泣いてる私がいても
気がつかない


実験台になってみよう
区切られた個室の中で
どれだけ孤独に耐えられるのか

噂なんか信じないでいい
自分が試してみればいい

シェイクハンズ プリーズ
誰がわかるだろう
本当の孤独なんて





用事を作って、あぁ忙しい
そこに私がいなくても
気がつかない

気にしない
独りになる


実験台になってみよう
区切られた個室の外の
冷たい廊下の上を裸足でひたひたと
いつまで彷徨っていられるのか









らららい
宙を舞うような麻酔打っても
ひたすら心臓は動いて

ころり
口角を上げながら涙
誰も何も言ってくれない










実験台になってみよう
区切られた個室の中で
限られた表情で
いつまで生きていられるのか

参考書なんかに載ってない
自分が試してみればいい

シェイクハンズ プリーズ
誰がわかるだろう
本当の孤独なんて




実験してみなきゃなんだ

 

 
 
 
 

 

深海-relic- 生き続きの章

2006年11月06日 20時53分12秒 | Image
『深海-relic- 生き直しの章』




心の奥深く うみ
時々夢に見るように
足をばたつかせないで
上がっていけるかな

波の模様が
手の平にはり付く


蒼い水が泡立てる白さに
嘘なんてないのに
不安を感じるのは何でなんだろう

焦れば焦るほど
息が続かなくなるから
誰かの隣でほっとしていたい



何もかもウヤムヤになってる世界
生き直す理由を見付けにくいから
深部へ潜っていきたい

でも本当は
逃避する弱さを隠すために







レリック
私の瞳にどうか映って
まだ生きてると教えてほしい
逆境に耐え切れずに沈んでいった仲間のことも
ぜんぶ聞きたい



深海の冷えた水に触れたら
きっと誰でも目を醒まして

海よ空よ
蒼以外の何色でもないよね

今度は私を飲み込んでしまえ










レリック
私の瞳にどうか映って
まだ生きてると教えてほしい
進んで何かを捨て去ったこと
確信したい


進化すべきベクトルはどっちなの
変わるのって苦しいだけなの?

















水面で待ってるだけじゃ
君は上がってきてくれないから

私が会いにいこう
レリック 君に


時々夢に見るように
足をばたつかせないで
落ち着いて沈める

深い海の中へ
潜っていこう







私と同じように生きる姿が
レリック
この目に浮かんでくれたらと願う