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昨日の出来事のように思い出して
でも夢だったような気もして
さよならってきみが笑うから
さよならってぼくも笑った
冬の空の青は
思っている以上に遠くて
澄み切ってしまった色に
何の発見もなかった
ハロー
ぼくは今日も生きてるよ
メーデーメーデー
おや、これは
雲行きが怪しくなってきた
どうぞ
さよならって言ったきみの
その続きを今も待ってる
どうしたらいい
どうしたらよかった
うつ伏せになったまま
枕はまだ乾かないまま
自分が弱いことなんか知ってる
だからきみが必要だったの
一緒に幸せになりたかっただけ
それを否定した声が今も
静かに、淡々と、きれいに
頭の中でループしてる
「自分のことしか頭にないのね」
薄っぺらい微笑みが今も
「私の幸せって何だかわかるの」
刺すような冷たい瞳が今も
ただ一緒にいたいだけだった
それ以外なにもなかった
きみはいつから違ったの?
指輪をなくした日から?
それとも
もしかして最初から
「切り替えが早いあなたなら大丈夫」
慰めとも違う残酷な優しさを浴びせて
きみはやっぱり笑うんだ
元気でね、なんて
思ってもいないことを口にしたきみに
少しだけ恐怖を抱いたりして
さよならってきみが笑うから
さよならってぼくも笑った
ハロー
言われたとおり
ぼくはちゃんと元気だよ
性格を的確に見抜いたきみが
少しいじらしくなるほど
メーデーメーデー
おや、これは
謎の飛行物体が迫ってきた
今度こそ運命の「きみ」かもしれない
どうぞ
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