殴り書くことば

ロープが垂れていても、掴みたくない時が
誰にも縋らないで、泣きたい夜が
へらへら笑ってる僕にさえ、そんなのがある。

大人という生き物

2018年05月19日 00時23分03秒 | 気まぐれ日記






故郷を背に沈む日を見ている

行き交う人の生活を覗けたら
私の苦労などちっぽけで
あの頃の少女のまま
欲望が実らないのを知って泣いてるだけ



劣等と書かれた服をまとう私が、
どんなに没頭していても
呼吸を思い出した途端に
どんなに深く眠っていても
それが夢だと気付かぬうちに
姿の見えない角度にいて
感情のない顔できっと見下している


ないものねだりの腐った根が
浅く 広く
頭の中に張り巡ってる
浅はかさの象徴のように

風に踊らされている枯葉が
天高く舞い上がったかと思ったら
地面に叩きつけられ引きずられていく
乾いた音を立てながら粉々になるまで

自分をコントロールできない私みたいで
可哀想に思った




もう嫌だな
って
その一言で終われたらいい





口にしない言葉を
抑えてきた思いを
文字にするだけの力がもうない
詩を書くだけの気力がない

それは、だから、
誰かに伝えたいと
わかってほしいと渇望していた自分が
失せてしまったことと同じだろうか


かつての私が
言葉足らずだと罵倒した生き物
今の私が "大人" になった証だろうか





いや
そんな十数年息をしたくらいで
大人になんかなれるもんか

煩わしいのに手の届かぬ人
届かないから煩わしいのか?

あの頃思い描いていた立派な大人に
生きているだけでは成り得ない



わかっていたはずだ
わかっていたはずなのに


たぶん、信じていたんだ


たぶん、今も未だ。





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