殴り書くことば

ロープが垂れていても、掴みたくない時が
誰にも縋らないで、泣きたい夜が
へらへら笑ってる僕にさえ、そんなのがある。

メーデー

2013年11月22日 15時22分30秒 | Love





昨日の出来事のように思い出して
でも夢だったような気もして


さよならってきみが笑うから
さよならってぼくも笑った

冬の空の青は
思っている以上に遠くて
澄み切ってしまった色に
何の発見もなかった


ハロー
ぼくは今日も生きてるよ

メーデーメーデー
おや、これは
雲行きが怪しくなってきた
どうぞ



さよならって言ったきみの
その続きを今も待ってる

どうしたらいい
どうしたらよかった



うつ伏せになったまま
枕はまだ乾かないまま

自分が弱いことなんか知ってる
だからきみが必要だったの
一緒に幸せになりたかっただけ

それを否定した声が今も
静かに、淡々と、きれいに
頭の中でループしてる



「自分のことしか頭にないのね」
薄っぺらい微笑みが今も

「私の幸せって何だかわかるの」
刺すような冷たい瞳が今も



ただ一緒にいたいだけだった
それ以外なにもなかった



きみはいつから違ったの?
指輪をなくした日から?
それとも
もしかして最初から



「切り替えが早いあなたなら大丈夫」
慰めとも違う残酷な優しさを浴びせて
きみはやっぱり笑うんだ

元気でね、なんて
思ってもいないことを口にしたきみに
少しだけ恐怖を抱いたりして





さよならってきみが笑うから
さよならってぼくも笑った







ハロー
言われたとおり
ぼくはちゃんと元気だよ

性格を的確に見抜いたきみが
少しいじらしくなるほど



メーデーメーデー
おや、これは
謎の飛行物体が迫ってきた







今度こそ運命の「きみ」かもしれない


どうぞ




.



きえる

2009年09月15日 23時36分53秒 | Love
さりげない息遣いだって
気付かれてしまうものだって

離れることは絶対ないって
ただ思っていたいだけだって




罪はきえる
傷はきえる


僕はきえない
朝が来ても
僕はきえたりしない


涙が乾く
声が枯れる


僕はきえない
腐るほど寝ても
僕は消えたりしない








時間が解決できることなど
形のないものだけでしょう









大丈夫だって
言える私はまだ大丈夫だって

大好きだって
胸を張って

言わせて





素直になって
私、笑って




どうせきえない私のこと
私は大好きになりたい





あなたのことは
もっと好きになりたい








会えないとき
声を聞いた途端
ムキになり
泣きむしが隠した嗚咽


気付いてないね
よかった



  大丈夫だよね?
  ばいばい
  またね
  おやすみなさい 
             」


優しいあなたの声に
我慢できなくて






つーっときれいに
泣いてしまいました 
 

 
 
 

嘔吐

2009年08月14日 18時46分57秒 | Love
あまりにも荒い
爽快なドライブのはずが
私にはまだ辛かった

風が
気持ち悪い




車に酔った勢いで
私は思わず嘔吐した

きみへの不満と
今後の私の死に方について

生きていく気なんかさらさらないと
吐血するくらいにぶちまけた


物は一切吐いていない
なのにきみも
すっぱい臭いにつられて吐いた



愛しているよ?
って
そう吐いた



泣きながら
苦しそうに
けれど一生懸命
優しい声で

「愛しているよ」
そう吐いた












私はオルゴールの音色が好きだ。
守ってあげたくなるような
優しく包んでくれるような

その音がしてくるものを
思わず抱きしめてしまう癖がある


そうすると
ぐしゃぐしゃの泣き顔が
いつの間にかほころんでいて







あの時のきみの声
よく似ていたんだよ




 

二面性それでも愛

2008年10月15日 10時37分49秒 | Love
血塗られた過去になんか
興味はないはずだ
きみとぼくは愛し合ってる

No problem
ほら
そのしわくちゃな笑顔が好き




電線を辿って思いが伝わればいいのに
寂しさっていうのはいい加減で
その甘えが計算なのかはわからない

やるせなくなって
のっぺらぼうみたいに笑います

明日晴れるといいねって言う
電光掲示板の文字は信じない
でもきみが言うことは絶対だ

間抜け面して
それがぼくです









本当は怖いくせに
惚れたように見せかけて
最初はgood
最後はパー
よくわからない


裏切り前提でいこうじゃない
予想外のことは起こらない








だからNo problem
そのあざ笑う顔も好き

白けた面して
それもぼくです















なのに

きみと絶対的な愛を描けたら
なんて願ったりもするよ



自分ごと愛したひと

2007年01月25日 22時11分53秒 | Love
最近じゃ見かけない
みどり色の公衆電話

掛けたい時に掛けられる
にじ色の携帯電話

そいつは便利すぎて
あなたの声のありがたみが
わかんなくなるんだよ








なんでも良いんじゃないかな、と
僕を見て笑いかけるあなたが
たまらなく羨ましかったのです











太陽が四方八方を照らせるのは
太陽が自分で光ってるからで

あなたが誰もを照らせるのは
あなたが自分で光ってるから



僕なんか
スポットライトのようなんだ

横からじゃ別に明るくなんかんなくて
真正面に向き合ってもらわないと
何もしてやれない

鏡に映ると
自分なのに醜く光って見えちゃって
目をそらしたくなるモノばっか背負ってる



誰かを傷つけるような見栄とか
暗くうつむく瞳とか
何の進歩もない毎日とか

スポットライトが
ざまぁみろって照りつける



目を覆いたいのに











どうでも良いんじゃないかな、と
僕を見て笑うあなたが
とても眩しかったのです












僕が悩んでることぜんぶ
いとも簡単に振りほどく言葉が

とても とても
温かすぎて





涙がしょっぱいのです














よってたかるコンプレックスは
きっといつか
呼んでも付き纏ってくれなくなる

だから大切にしましょう
愛してあげましょう
自分ごとぜんぶ




自分ごと光れるように、と
あなたはまた笑う


 

 
 
 

 
 

ぶらんこの影

2006年10月18日 02時09分04秒 | Love
形は映さないくせに
ふれるとなんだか痛い
こんなに温かいのに

愛とはあっ気ない粒子


揺れたぶらんこの揺れる影
遠のくほど淋しくて
夢心地  風はもう冷たい

昨日よりも進化していた悲しい嘘は
もう言わないよ







ありふれた記憶を大切に思うから
忘れないようにしなきゃならない

いつか僕みたいな顔の幼い人を
優しく包み込めるように



きっと誰もが同じようなことで嘆いてる
だけど解決策なんてないでしょう

上手に生きていけなくても
時間を責めたりしたくないから







手にとって気付いた形
儚いくせに綺麗だ

愛とは本当にもろい証





止まったぶらんこの止まる影
そこだけ冷たいけど
それが普通の風景

たとえば疑心暗鬼になっても
手を伸ばすだけで愛にふれてしまえる
みたいな誰かの心境 
 
 

 
 
 

くすぶり

2006年08月31日 18時57分14秒 | Love
肩を並べて歩く姿に
僕はただうっとりしながら
ボタン式の信号機の下で
疑わず車が止まるのを待ってた


最近かっとしちゃうよ

たった一言で
今までの事をぶり返したくなる



解決した過去だって
よくわかってるのに

そのままの怒りとか
胸にまだ残ってる


だから


今の一言だけじゃなくて
今までの積み重ねが
コイツを憎らしくしてる


殴ったのは

そういう理由です









電灯の下で
二人の足音が消えて
影が重なるのを見てた


最近目の奥が熱くなるよ

たった一声で
今までの幸せが込み上げてくる



感謝し合った過去だったって
よく覚えてるのに

そのままの温もりとか
胸の奥で
まだくすぶってる


だから


今の一声だけじゃなくて
今までの積み重ねが
この人を愛おしくしてる

























抱きしめたのは

そういう理由です


 
 


 


雪ひら

2006年02月12日 18時23分20秒 | Love
肩に雪がひらり
冷たさなんてわからない程に
小さくて儚いものなんだと知る

立ち止まったら僕だって
きっと独りきりになってしまうでしょう
昨夜相づちを打っていたけど
ホントは涙でいっぱいでした



熱い思いが生まれて
頭の隅に隠れようとするけど
今こそ打ち明けてしまおう
その後はどうなってもいい



                



                大人になれたなら ねぇ 
                僕は誰を愛してしまうんでしょう






熱い思いは儚く
微熱も帯びてないのに
今こそ打ち明けてしまいたい
その後は消えてもいい



乾いた瞳に言葉は
はっきり浮かんできちゃくれない
追い討ちを掛けるように
熱い思いは込み上げる



今こそ打ち明けよう
その後はどうなってもいい


淡い色の雪ひらが
溶けてしまってもいい
 
 
 
 
 
 

太陽≠夕焼け

2006年02月12日 18時21分39秒 | Love

部屋の窓から見える夕焼けは
僕の大好きな光のひとつで

だけどそのオレンジは
泣いてた君を
誰だかわからなくしてしまったんだ


好きだと言って
ただの気休めでもいい
僕にはそんなことないから
好きとか何とか言って






部屋の窓へ差し込む太陽は
僕の嫌いな光のひとつで

だけどその黄色は
泣いてた君を
嫌でも明るく照らしてくれるんだ


眩しくて目を細めた先に
君が立ってた場所がある

今どこにいるんだろう




僕はきらいだけど
太陽に照らされていたなら良いなぁ
 

 
 

As~As.

2006年02月12日 18時18分24秒 | Love
過ぎ行く時間の途中で
誰の手も借りず立ち上がる人がいる

僕もそうしようと膝を立て
前を向いたらあなたの手があった

一つの命として抱きしめて
一つの愛として微笑んでくれた


僕には大事な人がいる
両手だけじゃ数え切れない程の

言葉がそこになくても
まっすぐに見てくれる人がいる







畑の真ん中に独りぼっちで
全てを守ろうと立っている案山子

僕もそうしようと両手を掲げ
前を見たらあなたがいた

一人の涙として拭い取り
一人の愛としてわかってくれた


僕には大事な人がいる
昨夜よりもっとたくさんの

声がそこに届かなくても
耳を傾けてくれる人がいる




独りじゃないと言われても
信じることができなかった僕だけど
前を見上げればあなたがいる
そんなことだけで信じられた


独り善がりでもないと
あなたの素直な心が見えることで
そんなことだけで信じられる


 

一人の愛として
あなたと握手をしよう

 
僕にはあなたがいる
真っ直ぐに向き合えるあなたがいる


 

 

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レミオロメンの「3月9日」を聴いてこれが浮かんできました。
良い曲ですよね、あれ…泣けてくる…