殴り書くことば

ロープが垂れていても、掴みたくない時が
誰にも縋らないで、泣きたい夜が
へらへら笑ってる僕にさえ、そんなのがある。

モノクロ

2008年01月26日 22時57分30秒 | Image
することないから
声もしないから
そばにいないし
薬もない

月が昇ったら
カーテン開けるんだ
目を凝らして
向かいの窓を見る




いつまでたっても治りゃしない
効果もイマイチわかんない
好きにしていいなら今すぐに
記憶喪失になってみたい





やる気はないから
覚えもないから
どこにもいないし
眠気も来ない

カーテン開ければ見えるんだ
部屋が真っ暗なせいか
ちょっと明るい住宅街
夜なのに、さ





モノクロワールド何もない
七色って何色なのかわかんない
物心付いたときから
欲望だらけだったんだと思う











口ずさむ歌が暗くて
聞こえてくれるメロディに皆が心配するんだ

でもこの歌が
今の気持ちとシンクロするの
気にはなさならないで













モノクロワールド何にもない
なんだか自分らしい
素晴らしい























物心付いたときから
欲望しかなかったんだと思う

 
 
 

秋の始まり

2007年09月23日 18時53分37秒 | Image
星が見えない
あなたのせいじゃない

気付いたらたまたま
空が曇っていただけ



夏の終わり
街灯を浴びた夜空は明るくて
自分を正当化した人に
雨粒を届けた

秋の始まり
染み込む哀歌がお似合いで
自分を傷つけた人に
居場所をあげた



何も見えない
あなたのせいじゃない

気付いたらたまたま
私が曇っていたただけ








目が覚めたら天井
冷めた空気の中

自分とは私のことかと読み返して
居場所なんか貰ってないぞと笑う













こうなったのも
そうなったのも
どうなったとしても

あなたのせいじゃない




気付いたらたまたま
私が曇っていただけ



ただ単純に
とても勝手に

私が息絶えていただけ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

日陰のイマジネーション

2007年09月18日 00時38分49秒 | Image
あと1cm
前に踏み出せたら太陽を浴びてた
変わった自分がいた、きっと


今も約束を
覚えて祈る


それでも足が動かなかった自分を
頭の中で轢死させた






『いつの日にか
必ず会いましょう
会いたい時に会えなくなっても
絶対会いましょう

指切りげんまん
有効期限いつまででも』



 

 
くたくたの体
ベッドに預けて眠りなさい
誰も口だしさせないから
肩を張るのはよして
呼吸を止めないで


死にたいって言おうとした口
何度も抑えたでしょう
弱音なんてダメだと
感情を否定したでしょう


誰かに頼りたいわけじゃない
なのに
涙が止まらなくて
包み込んでくれる胸がほしくて


知らぬ間に崩れ壊れただけ
それを
拾えなかった自分を許せなかっただけ



そうでしょう
そうなら
それでよくて

相当滅入った身体
ベッドに預けて眠りなさい






会いたい時に会えなくなっても
絶対会いましょう

いつの日か必ず







昨日、今日、明日

今も会いたいから



指切りげんまん
有効期限いつまででも













轢死した自分の破片をいくつも拾い集めて


何度でも生き返る



 
 

 
あと1cm
前に踏み出せば太陽を浴びる
 
 

 
 

やわらかく無防備でグロテスク

2007年07月18日 00時15分15秒 | Image
爪を剥がしたその下に
血の滲んだ肌が見える

硬いカラで守ってもらって
外の世界を知らない肌

やわらかく無防備でグロテスク


自分を可哀想と思った午後









腕は手は肌は風へ

足は指は皮は土へ



同じ色だねって笑った炎天下
黒く焦げた肌は
いつのまにか白くなってて

ちっとも同じじゃない












弱くなるために脱皮するんじゃないでしょうに














下水で溺れる破れかけたさなぎ みたいに




やわらかく無防備グロテスク















こんな私にあなたは生きろと言った




破れたさなぎを抱きしめた午後



あなたは笑わず生きろと言った
 

 
 
 
 

そのあと

2007年06月24日 10時31分23秒 | Image
ほったらかしのシャツは
あなたと会った時と同じ色


「いつかは終わることだらけで
永遠なんてものは嘘だから」


あなたの言葉が悲しくて
あなたの言葉に涙を流した

あなたの言葉で傷ついて
あなたの言葉に愛を感じた








涼しげな夏のつむじ風
私とあなたの声がふるえる


「ずっと叶わぬものもあるけど
永遠なんてものはないのだから」


あなたの言葉が眼に沁みて
あなたの言葉に身を任せた

あなたの言葉で傷ついて
あなたの言葉に愛を感じた









 
 
 

 
 
 



夢に成れ
夢の跡
廃屋にでも住もう


夢に成れ
こういう時だけ
永遠を作り出せ





その後
瓦礫の下に眠ろう

 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 

ぼくのさかな

2007年06月13日 22時28分43秒 | Image
安らかに眠りたいなぁ
もういいよって言えるくらい

あの日ここに来なければ
もっと強くなれていた?


hang in hand
確かにさわったのに
思い出せないもの

hang free
いきたくないなぁ もう



風が気持ちいいのは
感覚器が正常でいてくれてるから

涙が出ないのは
幸せに暮らせてるから

いやでも 本当にそう?








「ただ生きているのは人間じゃない」
まぁでも 先生
そんなこと言ったら 僕はなんですか









たゆたう意識

きれいだなぁ 
でも一緒に暮らせない

海中のさかな











僕の代わりに
どうぞゆられて


僕の代わりに
どうか逃げて








戻ってこないでよ、ね


















もっと沖へ 
 
もっと遠くへ
 
 

 
 
 
 
 

密閉の部屋

2007年04月28日 22時25分11秒 | Image
どんなに人が多い駅でも

どんなにざわついてても

密閉型のイヤホンをすると
海に沈んだみたいになる。




どんなに楽しい事してても

こんなに美味しい物食べてても

密閉型の自分が
おちゃらけた私を迎えに来る。





海の底に
沈めようとする。






初めは拒むけど
そっちの方が楽だと分かって
薬の力も借りて

いつの間にか眠ってる。






密閉された部屋で
いつの間にか眠ってる。

 
 
沈んでる。 
 


 
 
 
 
 
 
その方が楽だと分かって
癖になる。
 

 

 
 
 

L・Child

2007年04月11日 21時24分39秒 | Image
拾ってくれればそれでよかった

平和が聞いて呆れる「平等」

あなたに名前はなくて
誰もあなたを呼べない

星空がきれい?
そこから何を見てるの
空腹で仕方ない

今日からあなたは
Lost child



笑って?
でなきゃ泣いて

人間じゃなくなっちゃうよ


そっと静かに
自分を認識して

平気だ
ゆっくりなら
きっと壊れたりしないから








仲間がいてくれればそれでよかった

破滅が聞いて笑える「孤独」

あなた以外誰もいない
瓦礫の上に
あなただけ生きてる

夜空が静か?
そこで何が聞こえてるの
寂しくて仕方ないまま

今日からあなたは
Last child

震えて?
でなきゃ叫んで

人間じゃなくなっちゃうよ


そっと一人で
自分を認識して

大丈夫
ゆっくりなら
きっと壊れたりしないから











ゆっくり
ゆっくり
順序だてて

時々体をゆらゆら

揺らしながら



わかるまで目は閉じたまま
ここはどこ?とかどうでもいいから






自分をちゃんと認識したら
ゆっくり目を開けて













ほら
今日からあなたは
Loose child

自由になってごらん






大丈夫
壊れたって
誰も悲しんだりしないから

深海-relic- 生き続きの章

2006年11月06日 20時53分12秒 | Image
『深海-relic- 生き直しの章』




心の奥深く うみ
時々夢に見るように
足をばたつかせないで
上がっていけるかな

波の模様が
手の平にはり付く


蒼い水が泡立てる白さに
嘘なんてないのに
不安を感じるのは何でなんだろう

焦れば焦るほど
息が続かなくなるから
誰かの隣でほっとしていたい



何もかもウヤムヤになってる世界
生き直す理由を見付けにくいから
深部へ潜っていきたい

でも本当は
逃避する弱さを隠すために







レリック
私の瞳にどうか映って
まだ生きてると教えてほしい
逆境に耐え切れずに沈んでいった仲間のことも
ぜんぶ聞きたい



深海の冷えた水に触れたら
きっと誰でも目を醒まして

海よ空よ
蒼以外の何色でもないよね

今度は私を飲み込んでしまえ










レリック
私の瞳にどうか映って
まだ生きてると教えてほしい
進んで何かを捨て去ったこと
確信したい


進化すべきベクトルはどっちなの
変わるのって苦しいだけなの?

















水面で待ってるだけじゃ
君は上がってきてくれないから

私が会いにいこう
レリック 君に


時々夢に見るように
足をばたつかせないで
落ち着いて沈める

深い海の中へ
潜っていこう







私と同じように生きる姿が
レリック
この目に浮かんでくれたらと願う




水がね、水がさ

2006年08月03日 20時26分12秒 | Image
疲れた後に飲む水は
最高にうまかった


幸せの最中に見る涙は
最高に気まずかった





水道から滴る液に
不信感を抱いたりして
グロッキーな自分に
掛けてあげる言葉もなくて





辛い方向に爪先が向かない

どうしよう
どうしようもない

流そう
流しちゃおう








肩の凝りが取れるまで

不安じゃなくなるまで

慈悲を肌でわかるまで




正しくはなくていい


透明になるまで