殴り書くことば

ロープが垂れていても、掴みたくない時が
誰にも縋らないで、泣きたい夜が
へらへら笑ってる僕にさえ、そんなのがある。

君のいない道へ

2006年02月09日 20時39分03秒 | Sad love
あの時
ただ抱きしめればよかったんだ
君がわかってくれてるのかどうか
確かめてから
背を向ければよかったんだ


人のことを思うのは
いつも後で
ただ我が侭に突き進めばいいと
それでこそ人生だと
根拠も無いのに
自分に言い聞かせていた

自分で選んだこの道が
たとえ間違いであったとしても
今の僕じゃ
気付けないんでしょう

でももう決めたんだ
この道を行きたいと



あの時
ただ抱きしめればよかった
作り笑顔浮かべてる君の
その胸の内を
全て消し去ってから
背を向ければよかったんだ


今になって
悔やみきれない思いが
心の奥から込み上げてくる


ごめんね
もう引き返そうにない

誰一人
その場所で笑顔見せてくれなくても
僕はそこへ行くと
決めたんだ


それを知ってて
君も笑ってくれたんだよね

ほんとごめん

目指すものが見つかってしまうと
何も見えなくなってしまうみたいだ

 
 
 

晴れた日の雪

2006年02月09日 20時12分57秒 | Sad love
寒い寒いと震えていたら
雪が舞っていた

ポケットに突っ込んだ手も悴んで
電話が震えても気付かなそう



君の家へと続く道
僕は何度も
遠回りをする
君の笑顔が見たくないから
その温もりが
優し過ぎて怖くて
触れたくないから



僕はまるで雪のよう
いや別に
白くて綺麗だからとかじゃなくて
暖かさに触れてしまうと
一瞬で溶けてなくなっちゃうから


この寒い中
歩いていた僕の体も冷えてしまった
だから
雪を手のひらに乗せてみても
綺麗な形を残してそこにあるんだ


あぁ
やっぱり君の家には行きたくない
君には会いたくない

その優しさが
どんな皮肉になるかわからない
その温もりが
いつ何に変わるかわからないんだ





空を見上げると晴れていた
なのに雪が舞っている
まるで桜の花びら

手にとると

一瞬で消えてしまった

 
 
 

独りぼっちの車内にて

2006年02月09日 19時54分57秒 | Sad love
随分と遠くへ来たもんだと
誰もいない車の中で
語りかけるように呟いた

たった独りでやり遂げたような顔して
堂々と突っ立っていた昨日とは
まるで別人のようで
今の僕は
たとえ見ず知らずの人でも
今日はいい天気ですねと
肩を叩いてしまう勢いだ

何でもかんでも
完璧にこなそうとは思ってない
マイペースが一番良いんだって
他の誰かのように
僕だって考えてる

だけどね
いつのまにか
独りきりで
傷だらけになって走ってる


もういいよ
帰ろう
そう手を伸ばしてくれたのは君で

もう知らない
勝手にして
そう言って僕の手を振り払ったのも君

どっちも君なのに
同じだけの優しさをくれていたのに
今まで
それがわからなかった


本当は今日
隣には人がいるはずだったのに
ただ日が射し込んで
ラジオが聞えるだけ



会いにいったらいるかな

今までごめんって
君の小さい肩に手を置いたら
また振り払われちゃうかな

それとも
もういいよって
苦笑いされるかな
 
 
 
 

あなたとオウム

2006年02月08日 18時06分48秒 | Sad love
スキ ダイスキ
覚えたての言葉を
意味を知らないくせに
唱えてる

聞き飽きたと思うころには
ちがうこと言ってんだ

バカヤロウ
フザケンジャネェ

誰だよ
こんな汚い言葉教えたのは


あぁ
あなたがいなくなった部屋は
きっと静かになると思ってた
なのにこれだ
何も考えられやしない




急に静かになった
人が落ち込んでる時に限って
お前は静かになるんだな

嫌な性格してやがる

まるであなたのようだ



僕の名前と
あの汚い言葉を教えたのは
あなたですか?

「サビシイ」と教えたのも

あなたですか
 
 

終わりのないサヨナラ

2006年02月08日 18時00分04秒 | Sad love
あなたの
「また明日」の言葉が好きだった

あぁ
明日も会えるんだ
そう心の底から思えてた








なのに


なぜ今日に限って
「また会える日まで」なんて
言うのさ



会える日っていつ?
明日じゃないの?









終わりのないさよならなんて

聞きたくない


「いつか」なんて

人は忘れちゃうんだよ


 
 
 

底知れないこと

2006年02月08日 17時53分15秒 | Sad love
愛すべき人が死んだんじゃ
生きてる意味は何もない
そんなめちゃくちゃなこと言ったんじゃ
いつか罰当たるぞ

自分の弱さを認めなさい
己の無力を知りなさい
そして開き直ればいい


底知れない悲しみが
僕を突き抜けていったとしても
もう涙は流さない
君がいないから



ずっと笑ってないんだって
真っ赤に腫れた目を見れば
誰にでもわかる
毎晩泣いてるんだろ
そんなことじゃ恋人は成仏しません
なんて
お決まりの言葉を言ったりなんかしたりして

鏡に映ってる誰かを愛しなさい
その誰かの心を見透かしなさい
そして喧嘩でも売ってみろ


底知れない幸せが
僕を突き抜けていったとしても
もう笑顔は見せない
君がいないから



君のせいで笑顔も
枯れることを知らない涙さえも
忘れてしまったじゃないか
なのにまだ
僕は君が好き
 
 
底知れない寂しさが
今僕を突き抜けてる
でももう
誰かを愛せない
君がいないから

幸せも悲しみも
そして寂しさも
君がいなきゃ何の意味もない
なんてさ



こんなこと言ったら
罰が当たるなぁ
 
 

思い通りにいかなくても

2006年02月08日 17時51分05秒 | Sad love
音も立てず出て行く
君の背中にうつるのは
幸せだったあの頃
それに目をそむけ
僕を睨む写真を
破って捨てた

全てがうまくいかないこと
そんなのわかってるくせに
何かに八つ当たりしてしまう僕がいる
認めたくないんだ、この現実を
どうせ僕も
エゴの塊だから

例えば僕が
人を育てる側に立ったとして
何もかもが思い通りにいくなんて
生きてるうちはあり得ないと
子供たちに教えた後で
僕は一体
何をしてあげればいい

「だからって死に憧れちゃいけない」と
妄想の上に広がる樹海を彷徨う僕が
言っていいものでしょうか


あぁ
君がでていってしまったから
樹海がまた深くなってしまった
もう抜け出せそうにない

なのに僕は
無意識のうちに部屋を出ていた
セロハンテープで直した写真を握り締め
走っていた
君を探していた


思い通りにいくことが幸せなんじゃなくて
君と同じ場所で
同じ時を過ごすことに意味があるんだ



ごめん

今やっとわかった
 
 

出任せのジンクス

2006年02月08日 17時39分27秒 | Sad love
誕生日にあげたサボテン
君の部屋で綺麗に花を咲かせてる
「これをもらったから幸せなのね」
そう言って君は
僕に心から感謝してくれた

僕の出任せのジンクス
別に何の力も無い嘘っぱちだよ
サボテンが黄色い花を咲かせたら
幸せになれるなんて
そんな馬鹿げた話はないのに
君は心底信じてる

君が恋人にふられたと言うから
僕はまた無意味なジンクスを作った
「そのサボテンに
二つ目の花が咲いたとき
きっと素敵な人と出会うよ。きっとね」

またもや信じ込んじゃってる
やりすぎたかなと思ったけど
前より笑顔が増えたみたいだよ


君はサボテンが花を咲かすのを待ってる
くだらないジンクスなんか信じて


君は素敵な人を待ってる
僕がいることなんか忘れて
 


形にならない思い

2006年02月08日 17時36分48秒 | Sad love
言葉にできない気持ちだけを抱えて
あなたを抱きしめるとして
何が伝わるというのでしょう
心のないあなたに
一体何が?


涙にもかえられない寂しさは
どうやって表に出せばいい

コブシにもかえられない怒りは
どこにぶつけたらいい




どんなに強い人間でも
どんな能力を持った人でも
目に見えない思いだけは
握りつぶせないでしょ?



涙にも笑顔にも

言葉にも抱きしめることにさえも

かえられない愛は
 
誰が受け止めてくれるというのでしょう


誰にも壊せない気持ちがたどり着くのは
誰の心なのでしょう