先週後半は遅い夏休みちょっと間が空いてしまった。さて週末はRock。今宵の一枚はKing CrimsonのLarks' tongues in aspic。録音は1973年、レーベルはアイランドレコード。真にprogressiveなKing Crimsonの中でも個人的には白眉のアルバム。2015年のいま聴いても前衛そのもの。「クリムゾンキングの宮殿」的な抒情性は薄れたが、先鋭的で各楽器が個性的かつ完璧な演奏で幾度となく聴きたくなる。vnがこれほど効果的に使われたrockの曲は、ない。攻撃的で前ヘ前へと進み、それでいてguitarやdrum、bass、そしてmellotronと音が解け合い絶妙。
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どの曲も魅力的で甲乙つけ難いがB面2曲目のThe talking drumが一押し。テンポが心地よく音も突き抜けている。A面3曲目のBook of saturdayも捨て難い。短い曲だがvocalが魅力的。他の曲とは異質なところが好き。
それにしても邦題の「太陽と戦慄」はジャケットデザインからの想起だろうが頂けない。原題は「雲雀の舌のゼリー寄せ」だ。これも意味不明だが。文化的な背景?がわからないと本当の意味はわからないのかもしれない。
side A
1.Larks' tongues in aspic partI
2.Book of saturday
3.Exiles
side B
1.Easy money
2.The talking drum
3.Larks' tongues in aspic partII
(personnel)
Robert Flips(guitar,Mellotron, Devices & Electric piano)
Bill Bruford(drums)
John watton(Vocal, Bass & Piano A3)
David Cross(Violin, Viola, Flute A3)
Jamie Muir(Percussions, Drums (A1,B3)