今宵の一枚はPin FloydのWish your were here。The dark side of the moonを聴いたら、こっちも聴きたくなってしまったわけ。録音は1975年、レーベルはハーベストレコード。週末Rock特集は期せずして同一バンドとなってしまった。Pink FloydはKing Crimsonほど音楽的にマニアックなバンドではなく、アルバムはポップな仕上がりで聴きやすい。されど実はこれ、なかなか出来ないことで、たしかなテクニックと優れたアイデアと、秀でた着想に裏打ちされている。メロディーも口ずさみたくなったり、フレーズも覚えやすいがアルバムトータルで見ると、一貫した方針が貫かれ計算されつくされている。
Syd Barrettへの想いが結実しているこのアルバム、聴き込むほどにメンバーの彼への思いが汲んでとれる。まさにWish your were hereである。
オーディオ的には前作にましてリアリティのある録音。とりわけ左右へ広がる音場は広大で奥行きの厚さとあわせ、音の良さではRock史上指折りいやひよっとするとNo1かもしれない。アルバムタイトルになっているB面2曲目のWish your were hereの、雑音の中から徐々に音がクリアーになって、立ち上がるアコーステックなギターのサウンドが凄い。立ち上がり、リアリティー、厚みそしてもちろんテクニックすべてが完璧である。
side A
1.Shine on you crazy diamond
2.Welcome to the machine
side B
1.Have A Cigar
2.Wish you were here
3.Sine on your crazy diamond(part II)
(personnel)
Dave Gilmour(Guiter,Vocal)
Roger Waters(Bass,Vocal)
Rick Wright(Keyboard)
Nick Mason(Drums)