今宵の一枚はWEATHER REPORTのTALE SPINNIN。録音は1975年、1月~2月。レーベルはCBC SONY。WEATHER REPORTはジャズフュージョンを代表するグループ、いやNO1だ。ZawinulとShorterの二人が織りなすアンサンブルは万華鏡のように変幻自在で、多彩な音色を醸し出している。とにかく多彩で複雑。他のジャズフュージョンの音造りはもっと単純で、聴きやすいものの、すぐに飽きてしまうが、WEATHER REPORTは聴けば聴くほど味が出る。B面の方が断然おもしろい。このアルバムには、まだJacoは参加していない。
2度ライブを聴いたことがある。1978年の新宿厚生年金会館、1991年の斑尾である。ZAWINULの独裁者振りとJacoの強烈なbass soundに圧倒された記憶がある。とりわけ後者は強烈で、音量の大きさも半端なく、厚生年金会館の壁がブルブルと共振、度肝を抜かれた。
録音は優秀。音の重なり、分離が見事で色彩感が良く捉えられている。
Personnel
Joe Zawinul (el-p, Acoustic Piano, Synthesizer)
Wayne Shorter(ss)
Alphonso Johnson(el-b)
Leon Ndugu Chancler(ds)
Alyrio Lima(perc.)
side A
1.Man In The Green Shirt
2.Lusitanos
3.Between The Thighs
side B
1.Badia
2.Freezing Fire
3.Five Short Stories