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原題:Jealousy. Itarian Style
制作:1970年 イタリア
制作:ピオ・アンジェレッティ アドリアーノ・デ・ミケーリ
監督:エットレ・スコラ
脚本:フリオ・スカルペッリ アジェノーレ・インクロッチ
出演:マルチェロ・マストロヤンニ モニカ・ヴィッティ ジャンカルロ・ジャンニーニ マヌエル・ザルゾ
恋愛至上主義の中年男の暴走を描いたシニカルな恋愛コメディ「ジェラシー」です。1978年のジェラシー(Bad Timing)ではありません。
ある晩共産党の集会のあと片づげに行ったレンガ職人オレステ(M・マストロヤンニ)はビラの屑の中で眠ってしまいます。暫くして目を覚ますとそこには美しい女性が添い寝していました。彼女の名前はアデライデ(M・ビッティ)。花屋の売り子だという彼女から「以前からあなたを知っていた。あなたは私の運命の人だ」と告白されます。同情で結婚した年上の妻アントニア(J・セラトーザ)との関係はもうすっかり冷え切って味気ない日々を送っていたオレステ。アデライデとの日々は彼にとって何より大切なものとなります。完全に周りが見えなくなったオレステは浮かれまくり、ついには妻に浮気バレてしまいます。怒り狂ったアントニアは花屋に乗り込みアデライテは病院送りの大怪我をします。その事件を機にオレステは妻と別れアデライテとの再出発を決心するのでした。間もなく退院となりお祝いで行ったレストランでピッツァ職人のネロ(ジャンカルロ・ジャンニーニ)からハート型のピッツァを出され口説かれるアデライテ。そのピッツァ職人ネロこそ後にオレステの親友であり恋敵となる男なのでした。
いいですね~。久しぶりにテンションの高い作品に出会いました。こういうの好きです!マルチェロ・マストロヤンニって、黒沢年雄さんにしか見えなかったんですが、今回初めていいと思いました(←失礼)。あとモニカ・ヴィッティ!可愛いかった・・・(嬉)ファッションやインテリア車なんかがいちいち素敵でウキウキしました。登場人物のキャラもたっててみんな生き生きしてとっても楽しい作品でした。さくさくテンポよくすすむ物語も小気味好い!ラストまであっという間の102分でした。あー。楽しかった。
・前田有一の超映画批評