徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

SNUFF スナッフ

2008年02月22日 | ★★




SNUFF スナッフ
おすすめ度
原題:SNUFF/AMERICNA CANNIBALE/THE SLAUGHTER
制作:1975年 アルゼンチン アメリカ

本物の殺人か、トリックか? '70年代、世界中を震撼させた伝説の「殺人フィルム」!! 実際の殺人を撮影した映画を指す "SNUFF FILM"。本編の約90%以上で繰り広げられるのは、果てしなく続く殺戮とSEXシーンという衝撃の内容。製作者や撮影場所すらも不明という前代未聞の状態で公開されるという映画界のタブーを打ち砕く異様さが全編を覆う。そして、映画が終盤にさしかかった頃、カメラは撮影現場となった室内セットを映し、"問題"のシーンが映し出される・・・。

DVDパッケージのイントロダクションです。
なかなかの駄目映画臭、そしてこの煽りぶり(爆)
70年代の愛すべきアホアホ映画「SNUFF」です。

まーユルイです。
チープです。
しょーもないです。
内容もないです。
役者の演技もひどいです。
でも、ここまでひどいと愛を感じちゃいますね。

この作品の誕生秘話を少し。
1972年、配給社のプロデューサーのアラン・シャクルトンは、南米で撮影された「Slaughter スローター」という作品の配給権を得ます。その「スローター」なる作品が、最初の約90分のあのユルい部分なわけですね。でも、あれだけでは、ヒットは望めない。そう考えたシャクルトン(以降おっちゃん)は最後に「驚愕のラスト」(爆)を追加した・・・・。っていうのがこの作品の真相らしいです。なので「スローター」部分の90分はなっがーーーーーい前振りなわけですね。ほとんど夢落ちに近い・・・ひどいです(爆)

タイトルも都市伝説のスナッフ・フィルムにあやかって「SNUFF」に変更。
で、
このおっちゃんのスゴいところは、己で作り直した作品に「本物の殺人シーンが収録されている」と吹聴して歩いたっつーところ(笑)
なんて図太いんでしょう。
いやあ、商売熱心です。
そんなおっちゃんの努力のお陰で、この作品は大ヒット。
メデタシ、メデタシ。となったそうです。

トンデモないモンド系映画ですが、こういうノリが嫌いじゃない人限定でおすすめします。

前田有一の超映画批評



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