ゾディアック
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原題:Zodiac
制作:2007年 アメリカ
制作:ジェームズ・ヴァンダービルト
監督:デビッド・フィンチャー
脚本:ロバート・グレイスミス ジェームス・ヴァンダービルト
出演:ジェイク・ギレンホール マーク・ラファロ ロバート・ダウニー・Jr アンソニー・エドワーズ ブライアン・コックス
未解決猟奇殺人事件を映画化した「ゾディアック」です。公開当初かなり話題になった作品でしたね~。「実話系」が好きな私としては、ずっと気になっていた作品のひとつでした。
1969年、ドライブ中のカップルが襲撃されます。女性は死亡、男性は重症を負いますが何とか一命を取りとめます。その後、新聞社にに“ゾディアック”と名乗る男から犯行を告白する手紙と暗号文が届けられます。手紙には、暗号文を新聞に載せないと大量殺人を決行するという脅迫めいたことが書かれていました。暗号は新聞に掲載され、新聞記者のエイブリー(ロバート・ダウニー・Jr)や風刺漫画家のグレイスミス(ジェイク・ギレンホール)は“ゾディアック”の謎解きに興味を抱き、独自に犯人像に迫っていきます。
実際の出来事を大げさに脚色することなく描かれているという印象。未解決事件なので、犯人は脇役、あくまでも「ゾディアック」を追う男達のヒューマンドラマなんですねえ。いわゆる「劇場型殺人」の代表格とされるゾディアック。謎の記号、犯行声明文などを駆使しながら殺人を繰り返します。そんな「謎」に魅せられたかのように事件を追うエイブリーとグレイスミス。ゾディアック事件を追う中で、2人の男の人生は大きく変わっていくんですねえ。犯人を追う刑事もまた然り。彼らも様々なプレッシャーと戦いながら、難事件に挑み続けます。ある意味ドキュメンタリーを観ている気分に近いものがありました。
「可もなく不可もなく」って感じです。過度な期待さえしなければ、普通のヒューマンドラマとして普通に観れる作品でした。
・ゾディアック@映画生活
・前田有一の超映画批評