キャラバン
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原題:Caravan
製作:1999年 フランス ネパール イギリス スイス
製作:ジャック・ペラン
監督:エリック・ヴァリ
脚本:エリック・ヴァリ オリヴィエ・ダザ
出演:ツェリン・ロンドゥップ カルマ・ワンギャル ラプカ・ツァムチョエ グルゴン・キャップ カルマ・テンジン・ニマ・ラマ
標高5000メートルのオールロケで製作された感動大作「キャラバン」です。
北ネパールのドルポ地方。ここに住む村人たちは、厳しい冬を生き延びるため、ヤクの背に塩を乗せて運び、食料の麦と交換するキャラバンを行なわねばなりません。村の長老ティンレ(ツェリン・ロンドゥップ)は、長年、村人を率いてキャラバンを続けてきたカリスマ的存在。しかし、キャラバンから戻ったとき、彼の長男ラクパが死んでしまいます。ラクパ亡き後のキャラバンの指揮には、息子の友人でもあるカルマ(グルゴン・キャップ)が適任と思われましたが、ティンレは、自分が隊列を率いると言い張ります。いよいよ次のキャラバンの日が神託で決定しますが、カルマは嵐が来るからもっと早く出掛けるべきだと主張し、決定日より前に村の若者たちと大多数のヤクを率いて出発してしまういますその後、占いどおりティンレの率いるキャラバン隊も出発。厳しい自然をくぐり抜け、やがてティンレの隊はカルマたちに追いつきますが更に、彼らには過酷なヒマラヤの試練が待ち受けていました。
壮大で厳しい大自然とそこで生き抜く人々を描いたヒューマンドラマ。
・・・なんて。とっても月並みな言い方ですね・・・(呆)
スゴイ!
としか言いようのない映像でした。
映し出されているものは人とヤクと山だけ。
とってもシンプルな作品です。
でも、スゴいんです!(ボキャボラリー少なっっ!!)
厳しい自然と共に力強く生きる人々の姿がリアルに描かれています。
原始的でなんともシンプル。
そこで生きるために必要な強靭な精神と肉体。
脈々と受け継がれる伝統を守ると同時に必要とされる開拓精神。
世代交代。
本来人間が生きていく為に必要なものがギュッと凝縮されたような作品です。
冒頭と、エンドロールに流れる僧の朗唱するマントラが印象的で、観終わった後の余韻が心地よい作品でした。
・キャラバン@映画生活
・前田有一の超映画批評