徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

オール・アバウト・マイ・マザー

2008年02月18日 | ★★★★



オール・アバウト・マイ・マザー
おすすめ度
原題:Todo sobre mi madre
制作:1998年 スペイン
制作:アグスティン・アルモドバル
監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
出演:セシリア・ロス マリサ・パレデス ペネロペ・クルス エロイ・アソリン アントニア・サン・フアン フェルナンド・フェルナン・ゴメス

ちょいベタですが、ペドロ・アルモドバルの「オール・アバウト・マイ・マザー」です。

マヌエラ(セシリア・ロス)は、臓器移植コーディナーターとして看護士の仕事をしながら女手ひとつで息子を育てています。17歳を迎えた息子の誕生日にふたりは、観劇に出掛けます。息子は雨の中、大女優ウマ・ロッホ(マリサ・パレデス)にサインをもらおうと出待ちをしますが、車は走り出してしまいます。それを追い、道路に飛び出した息子は事故死してしまうのです。悲しみに沈むマヌエラ。意を決した彼女は、息子の死を別れた夫に知らせようとマドリードからバルセロナへ向かいます。

この話、私の中で「スペイン版ガープの世界」なんですよね。
(え?違う??)
母性の塊のような包容力のあるマヌエラ。
何かが欠落している大女優ウマ。
世間知らずのお嬢で修道女のロサ。
女になりたい男アグラード。
ものすごく濃~い人たちの集まり。

ありえない設定なんだけど、結構重厚なヒューマンドラマ。観てるだけでかなりカロリーを消費する作品です。出演している女優がみんなそれぞれ主張しながらも絶妙なバランス。笑ったり、感動したりとなんとも人間臭いドラマです。それぞれの女性達が一生懸命に生きる姿がとっても素敵。

エンディングの「この映画をすべての「女優」に捧げる」というクレジットは、なに気に感動的です。

オール・アバウト・マイ・マザー@映画生活
前田有一の超映画批評



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