徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

タンポポ

2008年02月15日 | ★★★★★





タンポポ
おすすめ度
製作:1985年 日本
制作:玉置泰 細越省吾
監督・脚本:伊丹十三
出演:山崎努 宮本信子 役所広司 渡辺謙 桜金造

やたらお腹が空く映画だった記憶はありますが、細かいところを殆ど忘れちゃいました。・・・ってことで久々に観てみました。伊丹十三監督の「タンポポ」です。

ある日の夜、タンクローリーの運転手、ゴロー(山崎努)とガン(渡辺謙)は、通りすがりのラーメン屋、来々軒に立ち寄ります。店内にはピスケン(安岡力也)という柄の悪い男とその子分達がたむろし、女主人に絡んでいました。それを制したゴローはビスケンと殴り合いの喧嘩をしてしまします。気絶したゴローは、店の女主人タンポポ(宮本信子)に介抱されます。彼女は夫の死後、ひとり息子を育てながら店を切盛りしていたのです。翌朝食事をよばれたゴローとガン。その時の会話の流れでラーメンの味がイマイチだと思わず口を滑らせてしまいます。それを聞いたタンポポは二人の弟子にしてくれと頼み込みます。


オムライス、焼肉、北京ダック、ラーメン、パスタ・・・・ああ、お腹すいた。

「ラーメンウェスタン」、「シェーンのラーメン版」というのがこの作品のキャッチコピーだそうです。初めて観たときは小学生だったこともあり、あまり何も思いませんでしたが、今観ると豪華なキャスト陣にびっくり!それに面白い!名作のパロディあり!社会風刺あり!グルメあり!と盛りだくさん。

この作品は、タンポポのラーメン修行の物語を軸に、グルメにまつわるいくつかの人間ドラマが描かれています。なんとも人間臭い濃~いエピソードの数々が悲しくて可笑しいです。こんなに楽しい作品が、興業的にはあまり振るわなかったというのが意外でした~。

ちなみに、1985年は邦画の当たり年で洋画の興行収入を上回った年なんだそうです。当時のヒット作は大林宣彦監督の尾道三部作「さびしんぼう」、故市川昆監督の「ビルマの竪琴」、黒沢明監督の「乱」など大作が。巨匠が大活躍した年だったんですね~。


タンポポ@映画生活
前田有一の超映画批評



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