徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

アバウト・シュミット

2008年02月23日 | ★★★


アバウト・シュミット
おすすめ度
制作:2002年 アメリカ
原題:About Schmidt
監督:アレクサンダー・ペイン
製作:マイケル・ベスマン ハリー・ギテス
脚本:アレクサンダー・ペイン ジム・テイラー
出演:ジャック・ニコルソン ホープ・デイヴィス ダーモット・マルロニー キャシー・ベイツ

しょぼくれたオジサマを演じるニコルソンになんともいえない気持ちにさせられる「アバウト・シュミット」です。

ネブラスカ州オマハの保険会社で副部長として働いていた平凡なサラリーマン、ウォーレン・シュミット(ジャック・ニコルソン)は66歳で定年退職を迎えます。退職後は、とりたててすることもなく、虚しい日々を送っていました。そんなある日、テレビ・コマーシャルでアフリカの子供たちを援助する組織を知り、ンドゥグという6歳の少年に手紙を書き始めます。書いているうちに段々自分の境遇や部下や妻への不満が一気に溢れ出すウォーレン。思いのつまったその手紙を出すために郵便局へ出かけてますが、帰宅すると妻が急死していました。葬式を終え娘も帰り、広い家に一人に。寂しさのあまりクローゼットで妻の洋服や靴などを手に取り懐かしんでいたら、友人との浮気の証拠を発見してしまいます。怒り・悲しみ・孤独・・・。短期間に色々な事が一度に起こり混乱する彼は一足早く結婚を控えた娘の手伝いに行こうとしますが、当の娘から拒否されてしまいます。仕方なく結婚式直前まで自分を見つめなおす一人旅を決意するのでした。

あー、しょっぱい。
これ、同世代のお父様方が観るとまた違う気持ちになるんだろうなあ。
それにしても。

家族のために安定したサラリーマンの道を選び
家族のために身を粉にして働き
定年するころには若い社員に煙たがられ
娘は自分の手から離れ
定年後は身を置く場所がなく

男として、夫として、父として頑張って生きてきたのにね




かなしーーーーっ。

お父さん目線で観ると悲しくて仕方ない(悲)
娘さん目線だとお父さんって「自分勝手」に映るんですよねえ。
こういうのって誰が悪いっていう問題じゃないからまたしょっぱい。
すごくリアリティがあってやるせない気分になりました(笑)
でもラストのあの「お絵かき」を見るシーンでちょっとだけ救われてましたね。


ランドールの実家のヲタクっぽい男性(弟?)の変なTシャツが気になりました。


アバウト・シュミット@映画生活
前田有一の超映画批評



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