徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

真珠の耳飾りの少女

2008年02月27日 | ★★★





真珠の耳飾りの少女
おすすめ度
原題:Girl with a Pearl Earring
製作:2002年 イギリス
製作:ピーター・ブロック ニック・ドレイク フィリップ・アードーズ フランソワ・イヴェルネル ダリア・ジョヴィチッチ キャメロン・マクラッケン トム・オルテンバーグ ダンカン・リード 
監督:ピーター・ウェーバー
原案:トレイシー・シュヴァリエ
脚本:オリヴィア・ヘトリード 
出演:スカーレット・ヨハンソン コリン・ファース トム・ウィルキンソン キリアン・マーフィ

スカーレット・ヨハンソンつながりで「真珠の耳飾りの少女」です。ヨハネス・フェルメールの絵画「真珠の耳飾りの少女」を見て、画家とモデルの関係性をイメージして書き上げたトレイシー・シュヴァリエの同名小説を映画化した作品。

1665年、オランダのデルフト。失明した父親の代わりに、家計を支えるため少女グリート(スカーレット・ヨハンソン)は、画家ヨハネス・フェルメール(コリン・ファース)の家へ奉公に出されることになります。フェルメール家は、気位の高い妻のカタリーナ(エッシィ・デイビス)、彼女の母で家計を取り仕切っているマーリア(ジュディ・パーフィット)、そして6人の子供たちという大家族。1枚の絵を完成させるのに3カ月以上要するため、家計はつねに火の車です。その為夫婦の諍いも絶えません。ある日アトリエの掃除を命じられたグリートは、そこに置かれた完成間近い絵の美しさに強くひきつけられます。

スカーレット・ヨハンソンが凄いことになってます。まるで絵の中から抜け出してきたんじゃないかという程の激似ぶりです。今見ると、まだあどけなさの残る彼女ですが、歳に似合わないクールなキャラクター、グリートを見事に演じきっています。透明感のある良い女優さんですね~。

優柔不断なゲイジュツカ、ヨハネス。煮え切らない彼は、グリートとの関係もプラトニック。穏やかで知的なところは魅力的だけど、男としてはちょい情けない。

そして、優しい男の周りには強い女が勢ぞろい。嫁は経済的な不安と嫉妬で取り乱し、家計を切盛りするシビアな姑の目は冷たい。おまけに我の強そうな、妙に勘のいい娘。この娘が憎ったらしくていいです。

極めつけは女好きのパトロン。

これだけ役者が揃えば事件がおきないはずはありません。

キャラクターと設定が良いので、フィクションなのにまるで本当にあったことのように感じてしまいます。

最後にあのピアスを手にしたグリートはどんな気分だったんでしょうかね?

ちなみに。
私なら売り飛ばします(笑)

真珠の耳飾りの少女@映画生活
前田有一の超映画批評



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