台風クラブ
おすすめ度
製作年:1985年 日本
監督:相米慎二
製作:宮坂進
脚本:加藤祐
出演:三上祐一 紅林茂 松永敏行 工藤夕貴 大西結花
1985年の相米慎二監督作品「台風クラブ」です。懐かしい作品ですね。はじめて見た時は衝撃的なラストに呆然とした記憶があります。
ある夜、中学校のプールに、宮田泰子(会沢朋子)、毛利由利(天童龍子)、森崎みどり(渕崎ゆり子)、高見理恵(工藤夕貴)、大町美智子(大西結花)の5人の女生徒が騒いでいます。彼女たちは、先に来て泳いでいた山田明(松永敏行)をからかって遊びますが段々エスカレートしていきます。洒落にならない状況に危機感を覚えた明は部活途中でたまたま通りかかった同級生の三上恭一(三上祐一)と清水健(紅林茂)に助けを求めます。そこに担任の梅宮安(三浦友和)も駆けつけ、生徒たちのいたずらを諭します。翌日、恭一は登校の途中、理恵に昨夜のことを責めますが、理恵は上の空。近づいてくる台風のことばかり気にしています。そして台風が近付いた土曜日の朝、理恵は寝坊してしまいます。面倒になった彼女は学校をサボり東京へ出かけます。夕方。いよいよ激しい風雨が降り始め台風が町を襲います。学校では、生徒を早めに下校させ、梅宮と用務員が最後に鍵をしめ帰宅します。残されたれた生徒が居ることを知らずに・・・。
最初にこれ観たのって多分小学生のころだった気がします。「不思議な映画だなあ」って思いました。観終わってやけにモヤモヤ感だけが残りました。レズビアンな女の子、交際中の彼女とその母親たちに学校に乗り込まれるないだらしない教師、ちょっとイタイ男の子の変な愛情表現、中学生をナンパして自宅に連れ込む大学生(尾美としのり ぷぷっ。)、そしてそして優等生の自殺・・・・。
久し振りに観ましたがすごいなあ。「お年頃の気になるあんなことやこんなこと1本の映画に全部ぶち込んでみました」って感じです。気恥ずかしくて直視できないシーンに当時の時代性を感じます。
これ観ると妙に「バタアシ金魚」が観たくなります。
しょっぱい青春を思い出したいときにどうぞ。(なんじゃそりゃ)
・台風クラブ@映画生活
・前田有一の超映画批評