徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

ダンサー・イン・ザ・ダーク

2008年02月19日 | ★★★



ダンサー・イン・ザ・ダーク
おすすめ度
原題:Dancer in the Dark
制作:2000年 デンマーク ドイツ
監督・脚本:ラース・フォン・トリアー
製作:ヴィベク・ウィンドレフ
出演者 ビョーク デヴィッド・モース ピーター・ストーメア カトリーヌ・ドヌーヴ

ラース・フォン・トリアー監督の「ダンサー・イン・ザ・ダーク」です。「奇跡の海」と「イディオッツ」に次ぐ「黄金の心」三部作の三作目とされています。(前者2作品は未見ですが・・・)「アメリカ」三部作といい、トグマ95といい、この監督さんってホント定義好きですね~。

アメリカのある町で、チェコからの移民セルマ(ビョーク)は一人息子と二人暮しをしています。彼女は失明寸前で、遺伝で息子も手術をしなければ失明してしまう運命にありました。ある日、工場で大きなミスをして突然解雇が告げられます。しかも自宅で蓄えていた息子の医療費が盗まれてしまいます。

ビョークの悲しげな歌声が心に残る作品です。

ジャンルは違えど表現者ってすごいですね~。ビョークが良いです!彼女の存在感のお陰か、作品に引き込まれるのにそう時間はかかりませんでした。ミュージカル好きなセルマ(ビョーク)は度々空想を楽しみます。で、その空想はミュージカル仕立てで表現されています。そういうメリハリのある表現が楽しかったですし、「空想」という体のシーンなのでミュージカル特有の違和感をあまり感じませんでした。

ラース・フォン・トリアーは「節」があって好きなタイプの監督さんですが、ドMなヒロインの頑なさにちょっと疑問を感じてしまいます(笑)でも全てはわが子のため・・・となると、やはり「母」というのはあのような選択をしてしまうのでしょうか。いや、いや!方法はまだ色々あったはず。

賛否両論だったこの作品、嫌いではありません。


ダンサー・イン・ザ・ダーク@映画生活
前田有一の超映画批評



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