SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

なき王女のためのパヴァーヌ

2022-06-14 22:46:00 | 日記
今日は雨が降ったり止んだり。
泰山木が伸びに伸びて
お隣の家の高さまで。💦
慌てて植木屋さんにTEL。

    🎶🎶🎶

今日はラヴェルの
楽譜を引っ張り出しました。

ドビュッシーの音楽が
柔らかく
女性的であるのに対し、
ラヴェルの音楽は
はっきりした輪郭の中に
スイス製の時計のように
精密な技巧を用いたもので
あるようです。

ラヴェルはパリ音楽院時代に
魅力的なパヴァーヌ
(亡き王女のための)を
書きました。
ル―ブル美術館の
ベラスケスが描いた
「マルガリータ王女」から
インスピレーションを得た
ようです。
しかし残念ながら
ロ―マ大賞を取ることが
できませんでした。





  
   
   🎵🎵🎵

又、1928年11月のある日
パリのオペラ座で意表をつく作品が発表されました。
「ボレロ」
ほんの手すさびのつもりで
書いたシンプルな作品が
彼の最も人気のある
作品になってしまったの
です。

   🎵🎵🎵

「亡き王女のためのパヴァーヌ」はのちに彼自身の手に
よってオ―ケストラに
編曲されます。
長調と短調が入り混じった
ハ―モ二―の組み合わで
ノスタルジックな雰囲気の
幻想的な世界を描いています。

ラヴェル自身はあま
気にいっていないと
言っていたようですが、
1932年にパリで自動車事故
に遭い、頭を強く打ち
この傷がもとで起きた病で
苦しむ事になるのですが
晩年、ラヴェルが
この曲を聴いて
「美しい曲だね。誰が
つくったんだろう」と
つぶやいたと伝えられて
いるのです。

小澤征爾指揮