楽譜棚に入っていた
古いオペラの楽譜。
MADAMA BUTTERFLY
(Cio-Cio-San)と
書いてあります。
イタリアの作曲家
ジャコモ・プッチーニ。
1904年に2幕ものの
「蝶々夫人」を発表
しました。
19世紀の長崎が舞台
ですので
親しみやすいオペラです。
主役の蝶々さん
スズキ、ゴロー
ヤマドリ侯爵は
わかりますが
親類のヤクシデ
叔父のボンゾー(僧侶)は
なんだか変!(笑)
このオペラには
日本の旋律が
沢山とり入れられて
いますが
1899年−1907年まで
ローマに滞在していた
イタリア公使夫人
大山久子が
日本の音楽をプッチーニに
伝えました。
彼女は
英国グラモフォンが
録音した
世界最初の邦楽レコードを
持っていて
プッチーニは
これらのレコードを
大山夫人から借りて
日本の旋律を研究した
ようです。
このレコードには
雅楽「越天楽」
長唄「越後獅子」
吉原芸妓連中による俗曲
「君が代」「深川節」などが
吹き込まれていました。
オペラに登場するのは
第1幕
①越後獅子
②君が代
③さくらさくら
④お江戸日本橋
第2幕
①いざなぎいざなみ
②宮さん宮さん
③豊年おどり
④推量節
日本人からみると
違和感もありますが
なんといっても
異国オペラな中では
最高傑作には
間違いありません。
(2‘15‘‘)