SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

イングランド音楽の第1人者

2024-05-29 11:40:00 | 日記



ウェストミンスター大寺院の
オルガン奏者もつとめた
ヘンリー・パーセル
(1659−1695)



宮廷作曲家でもあり
宗教音楽、声楽曲
器楽曲など
気品のある繊細な音楽を
書きました。



チャールズ2世は
イングランドが
共和制であった時代に
フランス・オランダ・
ブリュッセルで
亡命生活を
送りました。
ルイ14世は
彼の従兄で亡命中に
目のあたりにした
フランスの宮廷は
ルイ14世の絶対王政の
もとに宮廷文化を
築き上げた時代でした。
音楽家では
ジャン・バティスト・
リュリが
音楽総監督兼作曲家として
大活躍していた時代です。

王政に復帰後
音楽を好んだ
チャールズ2世は
パーセルの才能を
はやくから見抜いて
18歳で王室弦楽合奏隊の
専属作曲家兼指揮者に
就任させました。

王室弦楽合奏隊は
ヴェルサイユでの
組織にならい
王室楽団とは別に
小さな楽団をつくり
宮廷生活に音楽を
とりいれていたのです。

チャールズ2世が
逝去すると
弟のジェィムズ2世が
1685年に即位しますが
名誉革命によって
1689年には
ウィリアム3世と
メアリ2世の
共同統治が始まります。

パーセルは
1689年におこなわれた
2人の国王の戴冠式で
オルガンを演奏しますが
次第に王室の音楽活動は
活気を失い
市民層の娯楽としての
音楽が台頭してきます。
パーセルはそのなかで
セミ・オペラと呼ばれる
音楽に活躍の場を
広げました。

有名な
トランペット・チューンは
セミ・オペラ(女予言者)
の中の曲です。



1694年に
国民に絶大な人気のあった
メアリー女王が逝去
「メアリー女王葬送の
音楽」を書きましたが
翌年にパーセルは
36歳の若さで
世を去りました。


ベンジャミン・ブリテン
(1913−1976)が
クラシック入門曲
として書いた
「青少年のための
管弦楽入門」では
パーセルの音楽が
主題として使われて
います。