ニッカウヰスキー「マイウィスキーづくり」の2日目の朝、
とても良い天気で気持ちのいい陽気です。
2日目のスタートは、ウィスキーのもうひとつの命である樽
の制作です。お酒の蒸留と樽がウィスキー好きにとっては最も
興味のある部分ですから、朝から気合が入ります。
余市の製樽工場は、普段の見学コースから少し外れたところ
にあるので、工場見学をしたことのある方でもご存知ない方
が多いかもしれませんが、資料展示が多く興味深いところ
でもあります。
今回私たちは、普段は入れない製樽工場の中に入れてもらっ
て、貴重にも実践させていただきました。
ニッカウヰスキーの余市蒸留所では、オーク樽を使用している
とのことで、オーク(樫)の木から製材、加工、製造までの
プロセスを一気に見せていただきます。この解説をして
下さったのが、長谷川さんというスコットランドで製樽職人
として表彰された世界でも有名な方。難しいポイントも
分かりやすく解説してくださって、名人という方は語彙が
豊富だなあととても感心しました。
▲ニッカ製樽職人、長谷川氏と
▲製樽
▲製樽工程。樽の内部をバーナーで焼く
▲木材のスキマに挟んで液漏れを防ぐガマの穂が乾されて
いました。ガマはいろいろ試したそうですが、国産が一番
とのこと。
製樽が終わると、蒸留したウィスキーを樽に詰める作業です。
今回使用するのは、ホッグスヘッドと呼ばれる250リットル
入るタイプの新樽です。ニッカウヰスキーではB樽と呼んで
いるそうです。
▲蒸留したウィスキーを樽に詰める
樽詰めが終わると、妻板(樽の横の板)に名前を書き込み
ます。
今回使用するのはオークの新樽。余市のウィスキーが有名に
なるきっかけとなった「余市10年シングルカスク」は、
このオークの新樽なので、10年後には同じ水準のものが
送られてくるという素晴らしい企画です。
いよいよ、貯蔵庫に搬入。ウィスキーが250L入った樽という
のは、300Kgくらいの目方になるので、男が数人でやっと
動くくらいのものですが、これを転がして貯蔵庫まで搬入。
なかなか真っ直ぐに進まずに苦労しました(笑)。
▲ウィスキーが入った樽を貯蔵庫まで運ぶ
▲ニッカ余市蒸留所のウィスキー貯蔵庫。樽の妻板正面に
私の名前が入ってます!
貯蔵庫にしっかりと運び込んで、マイウィスキーづくりの
コースが終了。ふたたびニッカ会館でお昼をいただき、
皆さんと楽しい歓談の時間を過ごしました。
コース終了後はフリータイム。私のお目当ては、もちろん
天使のわけまえです。快晴の余市で食べるアイスクリームは
最高でした!
▲ウィスキー入りアイスクリーム。天使のわけまえ(美味しいよ!)
感謝!