東京西麻布にある、曹洞宗大本山永平寺東京別院の長谷寺で
開催されている月曜参禅会に参加しまして、近くだからと
いうことになって、久しぶりにニッカウヰスキー本社にある
ニッカのブレンダーズ・バーに行ってきました。
今回は、昨年のジェームス・スキナーのセミナーでご一緒
させていただいたK氏からお誘いいただいて、楽しいウィ
スキーのひとときとなりました。
今回チョイスしたのは、ニッカの蒸留所に出掛けると買える
キー・モルト・シリーズで、K氏はシェリー樽のもの、私は
ピーティなタイプをオーダーしました。
K氏は、普段はあまりウィスキーをお飲みにならないそう
ですので、飲みやすいタイプでウィスキーに対する印象を
捉え直していただこう、という作戦(笑)。
ニートでお願いしましたが、少しずつ加水していくと、香りと
味の変化も楽しめます。
作戦は上手くいったようで、モルトウィスキーの幅と深みを
味わって、ウィスキーに対する印象をずいぶんと変えていた
だけたようでした。
続いて、K氏はハイランド・パーク、私はブレンダーズ・
ブレンドの2番につづいて、バーテンダーさんのおすすめ、
昨年暮れに限定販売された、余市1986をお願いしました。
▲ニッカ余市1986
▲ハイランド・パーク
ハイランド・パークは、このブログでもおなじみ。つい先日
まで世界最北端の蒸留所として有名でしたが、ウィスキーと
しては食前酒から食後酒まで、どんな料理にも合うオール
ラウンダーで、土屋守氏をして「北の巨人」と言わしめた、
世界でも五本指に入る蒸留所です。
12年物のオフィシャルボトルは定価1万円にもかかわらず、
最近は量販店で5000円未満で買えるコストパフォーマーでも
あり、私はいつもこれを他人様におすすめします。
K氏も気に入ってくださったようでした。
私がお願いした余市1986は、2年ほど前からニッカウヰスキーが
始めた20年物のモルトシリーズ。2種類の20年原酒をバッティ
ングしてマリッジの後、55度で500本だけ生産された希少な
ウィスキーです。
きっとブレンダーは、55度で出すと初めから決めていて(決まっ
ている条件のなかで)最善のバランスを出したい、と思われた
のでしょう。
さっそく試してみると、ものすごくバランスのいい丁寧に
磨がれたウィスキーで、たった2種類の原酒でこれだけ幅と
深みとマイルドさを出すことができるのかと思うものです。
原酒の樽を一所懸命考えて、バーテンダーさんに聞いてみると、
しっかり的中。楽しいお酒はこういうものかと思いました(笑)。
伺った話では、有名なコンテストでタリスカーとトップを
競ったとか。個人的な感想では、コレクター物のウィスキーを
除くと、世界で十指に入るレベルのものだと思います。
残念ながら賞は取れなかったそうですが、あと1~2度アル
コール度数が高かったら、あと数ヶ月マリッジの時間があっ
たら、信じられないレベルのウィスキーとして大絶賛だった
のではないかと思います。なかなか世の中厳しいですね(笑)
感謝!