今日は長崎原爆の日。6日の広島原爆の日の平和祈念式には安倍首相も参加したのに長崎は参加しない。オバマ大統領も広島には行っても長崎には行かない。同じ原爆で奪われた命なのに・・・・
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6日の夜にNHKスペシャル「決断なき原爆投下」が放送されましたがその日は見れなかったので録画を見てみました。興味ある番組でしたがオリンピック開会式にかき消されたかもしれませんので、紹介します。
原爆投下についてアメリカ国民が信じこまされている「戦争を早く終わらせ、多くの米兵の命を救うために原爆投下を決断した」というのがいかにウソであったかを未公開テープや当時の文書で明らかにしています。
ルーズベルトの死後、大統領に就任したトルーマンは原爆投下直後、「人々を皆殺しにした事を後悔している。日本の女性やこどもたちへの慈悲の思いは私にもある」という文書を残していました。
ならばなぜ、ヒトラーのユダヤ人虐殺にも相当する、あのような残虐な原爆投下について謝罪がないのか。トルーマンが原爆開発の責任者のグローブス准将から説明を受けたときに十分な説明を受けず、軍任せにしていた責任。グローブスは原爆の効果を最大限に生かすため、京都への投下にこだわったという。しかし、スティムソン陸軍長官らの反対で思いとどまったものの、広島を軍事拠点だとトルーマンに信じさせて投下に踏み切った。投下後、事実を知ったトルーマンが「皆殺しにしたことを後悔」したのです。しかしそれを知ったのは8日で、ポツダム宣言のあと、大西洋上の船の上。すでに長崎への原爆投下はスタートしていたのです。止めるべき責任を果たさなかったことを正当化するために、「米兵の命を救うため」だったという言い訳を広めていったというのです。ではグローブスはなぜ投下にこだわったか。「22億ドルをつぎこんだ原爆が完成しているのに使わなければ議会で厳しい追及をうけることになる。戦争が終わる前に投下して効果を証明しなければならない」と語っていたというのです。日本が負ける事は決定的だったのに、自分の立場を守るために広島・長崎の人々を犠牲にしたのです。なんという・・・・
以前に放送された、BS世界のドキュメントで「オリバーカーンが語るもうひとつのアメリカ史」では、少し見方が違います。ソ連のスターリンを嫌っていた反社会主義のトルーマン大統領が、原爆投下によって、アメリカがソ連に対して第二次世界大戦後の絶対的優位に立とうという狙いがあり、そのためにソ連の参戦によって日本が降伏する前に原爆投下に踏み切ったとしています。当時、日本はソ連による仲介で戦争を終わらそうと考えていましたからソ連の参戦は決定的で、無条件降伏しかなくなります。トルーマンも「ソ連が参戦したら日本は一貫の終わりだ」と語っていました。そのためポツダム宣言にソ連が署名することを拒み日本の降伏を意図的に遅らせました。8月8日ごろのソ連参戦がヤルタ会談で決まっていましたから終戦は時間の問題でしたが、開発を急がせ広島長崎に投下しました。戦争を終わらすためというのは後付けの口実で、マッカーサーをはじめ当時の多くの米軍首脳が原爆投下の必要はなかったと語っています。ルーズベルト大統領はソ連と友好的でしたが1945年の4月に亡くなり副大統領のトルーマンが大統領になったばかりに原爆投下に至ったというのです。ルーズベルトが亡くならなければあのような不幸は起こらなかったでしょう。また、ルーズベルトの腹心であったウォレスが副大統領になっていても原爆投下はなかったはずです。アメリカは最悪の男を大統領にしてしまいました。
NHKの番組ではトルーマンは決断を下さなかったとしていますがオリバーカーンは8月3日以降に原爆投下するという署名をしたとしていますし、大西洋上で広島への投下の報告を受けたとき大喜びをしています。NHKはトルーマンを美化している面があります。
戦後の動きはすぐにソ連が追いつき核開発競争の泥沼に入っていくのですが・・・
いつも戦争では国民が犠牲です。二度と起こさせてはなりません。
6日の広島中国放送の新聞テレビ欄にメッセージがあったそうです。左端を縦に読むとみんなの願いが・・・
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