男前田のブログです!

旅の日記や日々の出来事

高知龍馬空港周辺の戦跡めぐり

2017年11月20日 | 日記

先日、高知龍馬空港周辺の戦争遺跡を回るツアーに参加しました。田んぼのなかにぽつんとあるこんもりしたもの。それは

これは「掩体」です。掩体壕とも言いますがこちらでは掩体と呼ばれています。

高知龍馬空港は1941年から1944年にかけて、軍用飛行場として三島村の家や田畑が国に強制的に買い取られて作られました。住民は戦争に勝つため反対もできず涙を流しながら土地を離れていき、1500人の三島村は消滅しました。

1944年から海軍航空隊の偵察搭乗員の訓練基地として機上練習機「白菊」が55機配置されました。

そして、その飛行機を格納するために作られたのが掩体です。

見学したのは7号掩体と呼ばれています。7つの掩体が今も残っており「前浜掩体群」として南国市史跡に指定され保存されています。垂直尾翼が入るように上に切れ込みがあります。

天井にはセメント袋の跡が残っています。これを作ったのは中学生や近所の女性、高知刑務所の受刑者、朝鮮半島から強制的に連れてこられた人たちです。そのため素人が簡単に作れるよう土を盛り上げて型を作り、その上にセメント袋や布を敷き詰め、その上にセメントを流し込んで、固まったら土を取り除いたそうです。そのためにセメント袋や布のあとが今も残っています。

戦争末期にはここにあった練習機白菊の多くは特攻機に使われました。隊員と白菊は鹿児島の鹿屋基地に移り250キロ爆弾2個をつり下げ、ただでさえ動きの遅い練習機ではたどり着くことも困難な無謀な出撃でした。以前にフジテレビ系列の高知さんさんテレビが『くらき南めいの彼方へ~練習機「白菊」特攻隊』というドキュメンタリーを放送しました。また、水戸黄門を演じた西村晃さんは徳島白菊隊の隊員だったそうで機体が故障して引き返して終戦を迎え命拾いしました。

飛行場をまもるためにトーチかが作られていましたが今も残っています。

厚さが40cmもあり頑丈なため、戦後、取り壊すのもたいへんなため農機具などの倉庫に利用されてきたようです。

空港から川を隔てた香南市には戦争中に撃墜されたグラマンF6Fのプロペラとエンジンが保存されています。1981年に吉川漁港の近くで漁網にひっかかる物があって困るということで潜水夫が潜って引き上げました。それを地域農産物物産館の一部を使って展示しています。物産館が近くに移転したため普段は開いていませんが香南市の教育委員会に申し込めば一人でもシャッターを開けてくれるそうです。

 

旧日本軍機は引き上げて展示しているところは日本各地にありますが米軍機はここだけだそうです。パイロットの死体は墜落当時浮いてるところを引き上げられ近くに埋められました。指には結婚指輪があったそうです。終戦後米軍が遺体を掘り返して持ち帰りました。

三十数年海中にあったにもかかわらず傷みも少なくゴムパッキンはまだ使えるほどの品質だったそうです。それほどの工業力のある国と無謀な戦争をしたということです。

 空港からさらに離れた香南市夜須町手結の海岸には「震洋隊慰霊碑」があります。戦争末期に海軍がエンジンのついた二人乗りのボートに爆薬を積んで敵艦に体当たりするという水上特攻のために作った海軍の部隊がここにありました。ところが終戦を迎えた8月15日の翌日16日に謎の出撃命令が届き、出撃準備中に爆発事故が起こり若い隊員達111名が亡くなったのです。死ななくていい命が失われました。

裏には亡くなった方の名前が刻まれています。

 こうした戦争の悲惨さを知らない、知ろうともしない総理が日本の舵取りをしていることに不安を感じたことでした。

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足立美術館 秋

2017年11月05日 | 観光

11月4日、蒜山高原に続いて足立美術館に行ってきました。ツーリストのツアーにはよく出てくるし、テレビでも紹介していました。アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」で13年連続日本一になり、ミシュランガイドでも「三つ星」を獲得しています。

山陰自動車道の安来ICから10分ほどです。広い駐車場には観光バスが3時過ぎでも30数台駐まっていました。

駐車場側が新館です。

新館の向こうに本館があり入場口になります。入場料は2300円でJAF等の割引はありません。

入ると見事な庭が広がっています。庭も一つではなくて、いくつもの庭が取り巻いています。

壁に掛けられたえ絵画のようですが、ガラス窓で庭が切り取られています。

庭を眺めながらくつろげる喫茶もありましたが時間がなくて残念でした。

とにかく広大な庭に釘付けになってしまいました。

なんと滝まであります。これも庭園の一部です。

庭の紅葉が始まっていました。

庭は写真撮影OKですが、美術作品は撮影NGです。横山大観の日本画を中心に展示されています。北大路魯山人の陶芸作品も数多く展示されています。印象に残ったのは横山大観の「紅葉」です。地元の実業家の足立全康が開館した当初は客が入らなかったそうですが、横山大観の作品を購入してから入場者が増加していったそうです。その他にも近代日本画壇の巨匠と呼ばれる人たちの作品がたくさんあります。素人の私にもその素晴らしさは伝わってきます。さらに、新館では「再興第102回 院展」が開催されていましたが、これがまたすごい作品が目白押しで、圧倒されました。

3時に着いた時は、1時間程度で帰るつもりでしたが、閉館時間の5時まで見て回っていました。人気があるのが納得しました。

秋の庭園を見ましたが今度は冬や春、夏の庭も見たくなりました。

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蒜山の紅葉

2017年11月05日 | 観光

11月4日に岡山県の蒜山高原の紅葉を見に行きました。

米子自動車道の蒜山ICで降りるとすぐに道の駅がありました。野菜が安そうなので買い出しに。安くて品数豊富で妻はこれだけで来た甲斐があったと大満足。

どっさり買い込んだ後、「蒜山高原センタージョイフルパーク」へ移動。ここは観覧車やジェットコースターもある施設です。残念ながら雨が降り出しました。

ここの目玉でもあるジンギスカンを食べました。ビールは残念ながらノンアルコール。

蒜山はジャージー牛で有名ですから、「ひるぜんジャージーランド」に行き、ソフトクリームとシュークリームを食べましたが、写真を撮るのを忘れていました。この周辺には楽しい所がたくさんあるのですがあいにくの雨のため、蒜山大山スカイラインを走り紅葉を見に行きました。

見所である鬼女台展望休憩所に到着。雨が降り続けていて、遠くが見えません。大山も見ることが出来ませんでした。

蒜山大山スカイラインを走って、大山の麓をまわる予定でしたが、うっかりガソリンが残り少なくなっていました。このまま進んで溝口ICの近くのガソリンスタンドまでたどり着けそうでしたが、大事をとって、蒜山ICの近くに引き返し給油しました。もう一度スカイラインを行こうかとも思いましたが雨も降り続けていて、大山を望めそうもなかったので、蒜山ICから高速に乗り、以前から行きたかった足立美術館に向かいました。

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