7月23日~31日の8泊9日の日程でフランス・スイス・ルクセンブルグ・ドイツをまわる阪急交通社のツアーに妻と参加してきました。
【1日目】
朝、高知空港から7:25発で羽田に始発でとび、リムジンバスで成田空港へ。14:25発の日本航空415便パリ行きで一路パリへ。
飛行機は787で各席の前のモニターで映画やゲームを楽しむことができました。「アナと雪の女王」もありました。まだビデオをレンタルするにも予約が必要で、見ていなかったのでラッキーでした。時間はたっぷりあるので英語版と日本語版で楽しみました。
12時間35分でパリ・ドゴール空港に到着。ところが着陸直後にはげしい雨があり、地上作業がストップしたため10分ほど待たされました。
その後、バスでパリ市内のホテルへ移動。着いたのは10時過ぎですがまだまだ明るい。サマータイムとは言え、びっくりです。気候はほとんど北海道なみで湿度が低く、とてもさわやかです。
【2日目】
朝一番の空いている時に、バスでエッフェル塔の見える所へ。東京のように高層ビルがまわりにないため圧倒的な存在感があります。
その後、ベルサイユ宮殿に移動し、見学しました。現地日本人ガイドの方がたいへんくわしくて、裏の裏まで教えてくれました。
マリー・アントワネットの寝室。
ベルサイユ宮殿からパリ中心部に向かいました。その途中、ダイアナ妃の亡くなった所を通りました。対向車線の数百m手前が事故現場です。
昼食はフランスと言えばエスカルゴ。サザエみたいな味でした。
午後はルーブル美術館へ。「ミロのビーナス」や「モナ・リザ」が無造作に置かれていることにびっくり。ガラスケースに入っているものと思っていました。「ミロのビーナス」ぐるりと回ってみることができます。
「モナ・リザ」の前は人垣でなかなか近寄れませんでした。
「サモトラケのニケ」です。
「グランド・オダリスク」です。
「民衆を導く自由の女神」です。
美術の教科書で見た作品ばかりで短時間でまわるのはもったいなかった。
夕方に、約1時間セーヌ川のクルーズ観光をたのしみました。エッフェル塔のすぐ近くを通りました。
【3日目】
朝からモンシャンミッシェルへ移動。ヨーロッパの観光バスは前と真ん中にドアがあり、乗り降りに便利です。特に降りるときは皆さんトイレに早く行きたいのでいいですね。日本の観光バスも見習ってほしい。
真ん中のドアにはトイレがついていて、万が一の時に助かります。
約4時間あまりで到着。何もない地平線に突然現れる存在感はさすがにすごいの一言。
昔は島だったそうですが今は道路でつながっています。シャトルバスで手前まで行き、後は歩きです。
モンサンミッシェルと言えばオムレツ。味は・・・。卵を目一杯泡立てて量を増やすため薄味でした。
修道院に上がっていく道はさながら京都の清水寺の参道。
お土産屋さんが並び、まさか木刀はないかと思うと、なんと刀がありました。
夜景が素晴らしいということで11時ごろに見に行きました。でもまだ空は何となく明るく、待とうかと思いましたが蚊の襲撃のためホテルに引き返しました。蚊取り線香を持ってくれば良かった。 朝、5時半ごろに再度見に行きました。
【4日目】
朝からパリに移動。午後はパリで自由時間となり、凱旋門・ノートルダム寺院を見学しました。エッフェル塔に登りたかったのですが、いつも3時間ぐらいの待ち時間ということなので断念しました。移動は地下鉄を使いましたが迷路のような駅の地下通路はパリに慣れた添乗員さんも迷うほどで、初めての者には絶対無理です。
郊外まで走っている2階建ての車両。
シャンゼリゼ通りからみた凱旋門
凱旋門はさすがにでかい
ノートルダム寺院は入るのに長い行列がありました。
ノートルダム寺院のステンドグラス
夕方にTGVでジュネーブに向かい、フランスを後にしました。パリを外れるとどこまでも続く麦畑。
列車がスイス国境を超えたとき事件が。スイスの警察官と警察犬が車内を巡回していると思いきや犬がバッグにほえだし、すぐに容疑者らしき男が逮捕されました。麻薬か覚醒剤の密輸だったようです。
列車は22:20にジュネーブに到着しホテルに向かいました。
【5日目】
ジュネーブのホテルからバスでグリンデルワルトグルントへ。
到着後、ヴェンゲルアルプ鉄道に乗り2,061mのクライネ・シャイデック駅に向かいました。
レストランで「アルペンマカロニ」の昼食。
これは何でしょう?
クライネ・シャイデック駅のトイレの小便器です。さすがサッカーワールドカップで決勝トーナメントに進出したスイス。日頃からシュート練習に励んでるようです。
食事後、ユングフラウ鉄道でユングフラウヨッホに向かいました。山頂は雲に覆われています。
登山列車はアイガーとメンヒをくり抜いたトンネルに入っていきました。トンネルの途中には駅があり、5分ほどの停車時間の間に展望が楽しめるようになっています。アイガー北壁が見えるというアイガーヴァント駅は霧で外が見えませんでしたが、次のアイスメーア駅では氷河がなんとか見えました。
雲よ去ってくれと願いながら3,454mのヨーロッパ最高峰の駅であるユングフラウヨッホ駅に着くと、なんと、絶好の青空。なんという運の良さでしょう。標高3,573mのスフィンクス展望台からは4,158mのユングフラウや4,107mのメンヒがきれいに見えました。
世界遺産のアレッチ氷河を間近に見ることができました。
一気に3,500mに登ったため少しめまいが来ました。そう言えば列車の中でも居眠りをしていましたがこれも高山病の症状です。
駅の建物はテーマパークのような施設になっており、外にはスキーやそりのできるコースやロープに滑車でぶら下がって下るアトラクションもありました。スキーをしてみたかったのですが時間が足りません。外は目を開けることがつらいほどまぶしい。サングラスがほしいのですがバスに置いてきていました。雪原から建物に戻ると、しばらく見るものが緑がかって見えました。
ユングフラウヨッホ駅にある日本のポスト。ユングフラウヨッホ郵便局と富士山五合目郵便局の姉妹締結で送られたもので、実際に郵便物が投函できます。
下山してバスでインターラーケンのホテルへ向かいました。夕食はホテルの近くのスイス国旗がいっぱい掲げられたレストランへ。そこのオーナーが楽しい人でたえず現れてみんなを笑わせてくれました。アルペンホルンを持ち出して、各テーブル代表に吹かせ、鳴らなければ「ノー アイス(デザートなしよ)」とせまってました。けっこうみんな音はでました。
【6日目】
アイガーは登山鉄道では雲におおわれ、山頂からは角度の関係で見えませんでしたが、翌朝ホテルから見上げるとそこにアイガーがそびえていました。
ルクセンブルグの首都ファドーツへ。切手で有名な小さな小さな国です。リヒテンシュタイン家の居城ファドーツ城を撮りましたが手前に街灯が入ってしまいました。
昼食後、スイスのザンクト・ガレンに。ザンクト・ガレン修道院の大聖堂はバロック建築の傑作と評価されるだけに美しい建物です。
カテドラルの内装もバロック様式の豪華なもの
周りの建物もテーマパークのようです。
観光後、ドイツのシュバウガウのホテルに向かいました。
【7日目】
この日は、ドイツのロマンチック街道の観光です。
ディズニーランドのシンデレラ城のモデルになったという、ノイシュバンシュタイン城に向かいました。でも実物はシンデレラ城とはだいぶ違ってました。
マリエン橋からノイシュバンシュタイン城を撮りました。
ノイシュバンシュタイン城は館内撮影禁止で、シンデレラ城のように係の人が先導してまわっていきました。
ノイシュバンシュタイン城から見下ろした街並みです。
昼食後、世界遺産のヴィース巡礼教会に向かいました。まわりは牧場で質素な建物です。しかし、内部の装飾はロココ様式の豪華なもの。ロマンチック街道の観光スポットです。
続いて、ローデンブルクに向かいました。城壁に囲まれた街は中世そのまま。
有名なカラクリ時計
ホテルも城壁の中にありました。今回の旅で一番気に入ったホテルでした。
日本人の経営するお土産屋さん(えく子のwine&giftショップ)もあり、ご当地名物のフランケンワインを試飲し、購入しました。
【8日目】
ヨーロッパ最後の日。ハイデルベルクに向かいました。市内を路面電車が走っていました。
ハイデルベルク城を見学。
ハイデルベルク城から城下を見下ろす景色。
旧市街へはケーブルカーで降ります。
ハイデルベルク聖霊教会は1544年につくられたゴシック建築。
教会の印象的な窓「物理学の窓」。聖書の引用とE=MC2(二乗)と6.8.1945の文字。広島への原爆投下に対する抗議と祈りがこめられています。
昼食後、最後の観光地である世界遺産のシュパイヤー大聖堂へ。1030年から創建されたロマネスク様式の建築物です。あまりガイドブックにものっていないせいか外国人観光客は少ない印象でした。
これは、インフォメーションセンターのトイレの小便器。虫がとまっているのかと思いきやプリントされていました。スイスのトイレに続いてユニークな飛沫防止のアイデアでした。
帰路はフランクフルト空港から19時20分発の日本航空408便で成田へ。
フランクフルト空港の搭乗口の手荷物検査は厳しい。探知機が鳴って久しぶりに入念にボディーチェックをされました。そのうえタブレットがひっかかって、別室へ連れていかれました。成田では同じ状態ですいすい通ったのに。
飛行機は777でしたが、新しいシートが導入されており、787同様に各シートにモニターがあり、映画やゲームが楽しめました。行きに見た「アナと雪の女王」をまた見ました。
【9日目】
機内泊をして11時間余りで成田に無事到着。日本時間13時20分です。
成田空港では、たまたま「YOUは何しに日本へ?」の取材を見かけました。
【ヨーロッパ4カ国をまわってみて】
夏は暑くなく、からっとしていてとても快適で、ホテルのクーラーはパリ以外はありませんでした。日本に帰った途端に猛暑が待ち構えていました。夜は10時過ぎまで明るくて夜をゆっくり楽しめます。
どの街も建物が昔のままよく保存されており、邪魔な電柱もあまり見かけませんでした。
ヨーロッパでは労働者の権利が確立しており、夏のバケーションをフランスは5週間、ドイツは1ヶ月とるのが当たり前。そうなると8月に働くひとがいなくなりそうですが、子どものいる人は8月、そうでない人はその前後に振り分けられて休むそうです。うらやましいかぎりです。バスも4時間走ったら運転手が30分休憩しなければ罰せられるとのこと。
良いことも多いのですが、水はミネラルウォーターを買わないといけないし、トイレは少ない。写真はパリの有料公衆トイレ。夜は鍵がかかっています。
フランスは現地日本人ガイドの方が話していましたが、経済状態が悪くてギリシャの二の舞になりそうだとのことです。確かにパリは治安が悪い印象で、中年のおばさんのスリ集団に囲まれたこともありました。
日本に帰ってほっとしました。でも、またヨーロッパに行きたいと思います。
阪急交通の添乗員の中野さん。たいへんお世話になりました。