ナイアガラの滝・・・体の芯から振動を

もう、今はワシントンDCに帰ってきて、落ち着いているのだけど。

思えば、長かったＮＹ滞在。

ホントに長かった・・・。
さすがに4週間のホテル暮らしは疲れる・・・ワシントンＤＣの自宅が恋しかった。

でも、そんなＮＹ滞在、最後の最後には、ガッツンと旅行計画を立てていたのだ。
ＤＣからは遠いけどＮＹから近い旅先の1つで、先日ボストンに行ったけど。

今度は国境を越えて。

カナダ は ナイアガラの滝　へ行ってきました！！

ナイアガラの滝は、アメリカ側とカナダ側と、見どころがあるのだけど、
断トツ人気のカナダ側へ。

そして、いつもは個人旅行で、自分の時間を自分の好きなように使うのが好きなのだけど、
今回は一泊二日のうち、初日はＪＴＢのツアーに便乗することに。

久々に、添乗員さんの
　「ハイ！みなさま、右手をごらんください～。」
という声を聞きながら。

でも、最近は添乗員さんも工夫してるのかな、我々の担当者が良かったのかな、
結構おもしろいオバチャンで、バスの中では寝ようと思ってたけど、蘊蓄を聞き入ってしまって「ふんふん！」

そのうち、国境の境目となる橋の手前から、モクモクと湧き上がっている雲のようなのが見えてくる。
それが、ナイアガラ滝の“水しぶき”というからビックリ。

そして、やってきましたー！

（左）アメリカ滝　　　　　　　　　　　　（右）カナダ滝
　
すごい・・・　　ホントにすごい！
滝の近くを通っている船の大きさを比較するだけじゃなく、この音・・・この迫力・・・。
アメリカ滝の近くの方から撮ったのだけど、これまた、奥のカナダ滝の水しぶきの迫力が！！


興奮して、見に行きたい気持ちをぐっと抑え、まずは団体行動。
MAID OF THE MIST PLAZA （霧の乙女号）　に乗り込むことに。



ツアー人数の多い団体の我々に、添乗員さんが、またテキパキと指示してくれる。
　「船に乗り込んだら、滝側を陣取れば、ずーっと滝が見えますからね。」
　「一番濡れたい方がおりましたら、１Ｆの先頭がオススメです。」
　「ポンチョを貰ったら、すぐに着ようとせず、乗り込むまでガマンしてくださいね。」
　「他の人たちがポンチョにアタフタしてる隙に、人を掻き分けて、列の前の方まで行きますよ。」

などなど・・・さすが手馴れてるな～～。

でも、確かに、大人気の「霧の乙女号」には、大量の観光客が、ダダダー！と乗り込んでくる。

青ポンチョに埋まる船着場の光景が、ある意味おもしろくて、思わずパチリ。
でも、まだポンチョは着ずに、人の間をかきわけて、ココからさらに先へと進んじゃう。

さて。
添乗員さんの言葉に従い、冷静に滝側のヘリの良い場所を陣取り、ゆっくりと青ポンチョを着て、
足元が濡れても良いように、サンダルに履き替える。

そうしてるウチに、船の２Ｆは、また青ポンチョ人間でびっしり！



さぁ！いよいよ船出。

最初は、手前の　アメリカ滝 に近づいていく。

近づくにつれて・・・

ドドドドどどどどドドドドどどどどドドドドドドド・・・！！！！

音の音量と共に、自分の心臓もドキドキしてくる。

そして、滝の真隣に来ると・・・

激しい轟音と、水しぶきと、すごい風圧で、なんかなんだかよくわからなーい！！
でも、滝の落ち際の図を、なんとかshoot！（わかります？？）


ここで、最初の洗礼を浴び、いよいよ　カナダ滝　へと進んでいく。


一瞬、オアシスみたいな静寂があり・・
おおーー見えてきた。

この滝の中央に見える“もくもく”したものは、決して雲ではなく、水しぶきなのだ。

ずんずん近づいていくに連れて・・・どどど・・・っていうより　ごごごご・・・　と。
　
穏やかだった水の表面は嵐の海のようになり、アメリカ滝よりも激しい風圧に水しぶき、そして轟音！！

風向きがちょっと変わるだけで、大雨のような水しぶきが ドバババババ！

うひゃーーー吹き飛ばされる～～！もう視界も真っ白～～。

そして、ふと晴れる水しぶきの合間から、滝が目前に！！
　



そこは。



想像を絶するほどの。。。





水量と轟音・・・

視界いっぱーーいに広がる、流れ落ちる滝・・・



すごい。。

耳や目からだけでなく、音と水と空気が織り成す振動が、体の芯からビリビリ伝わってくる。

「静」なる感動をくれたヨセミテとは違う、
「動」なる迫力というのだろうか・・・。

そして。
またも、呆然と眺めるしかできない自分がいた。

何なんだろう。

何なんだろう、自分って。

何度も何度も感じてきても、答えの出ない「自分のちっぽけさ」を、また痛感。

そして、また、熱いものがこみ上げてきて・・・
嬉しいんだか、悲しんだか、自分でもよくわからない涙を浮かべてしまうのだった。。。

（続く・・・）