この日の酒肴コースは・・・ @ まにわ（阿佐ヶ谷）

阿佐ヶ谷駅から、賑やかな飲屋街を抜けて、住宅街の方へ歩いていく。

「今日はどんな風に楽しめるのかな？　何が食べれるのかな？」　と、
だんだんとワクワクというかドキドキ感が増して、足取りも軽くなる。


といっても、その向かう先は、別に高級な日本料理やさんでも、特別なお店ではなく、
住宅街の中にある、至って地元密着なこぢんまりとした居酒屋さん。

シンプルで純和風な入口の扉をカラカラ…っと。

まにわ さん、こんばんは～！

6人程度しか座れないカウンターのみのこぢんまりとした店内は、満席。
そんなカウンター内で、テキパキと女1人で裁いている間庭さんは、
ホントに、かっちょいい。


友達との待ち合わせ時間よりも早く着いてしまったので、
手元の単品メニューを見ながら　「あ、これ食べてみたい。こっちも・・・」　と、ついつい物色。

でも。
食べたいと思うそのほとんどが、酒肴コース 3000円 のメニューに入ってるから嬉しい。
そう、まにわさんといったら、この黒板にも書かれている酒肴コースがなんと言っても楽しみなのだ。


とはいえ、友達が来るまで先に始めるわけにはいかないので待っていると、
「何か、かるーくお腹にたまらない物を、ちょこちょこ盛りましょっか？」　と間庭さん。

おお！ありがとうございます！
まぐろの酒盗 に ちりめん山椒炊 、そして いぶりがっこ を、ごくごく小盛りに・・・
ちびちび食べれて嬉しい。
特に、いぶりがっこは、築地から仕入れた、今の時期だけしか入られない“添加物を使わない”ものなんだとか。

お酒もちょっともらっちゃおう。
最初に冷たいので 賀茂金秀 を頼むと、「メニューにまだ書けてなかったコレがありまして。」と。

新酒かな？　にごり生　桜吹雪 。
春らしいラベルだなぁ～。
口開けだから、まだちょっと渋みがあるけど、お米の甘みがしっかりあって、これ単体でいけるくらい。

さて。
友達が来たら、さっそく酒肴コーススタート。

先付けに　小松菜と栃尾揚げ 　炙り木ノ子の煮浸し

煮浸しの汁が、何て美味しいんだろう。
お行儀悪くても、すすってしまわないと、勿体無い気持ちに。

お刺身は 鮪 　牡丹海老 　水蛸

築地できっちり仕入れてくるお刺身。
シンプル、だからこそ、素材直球、ウマイ。


揚物は　柚子胡椒風味ポテトサラダ　と　皮付き新じゃがと新玉葱のコロッケ

ぱらぱら・・っと、少～し散らされた柚子皮があるだけで、ポテトサラダの風味が全然おいしくなる。
右の、皮ごと荒く潰した新じゃがをそのままコロッケにするのも、アリ、だなぁ～。


肴物の3点は、手前左から
花山葵の酢漬け
　　　　　子持ち昆布の出汁醤油漬け
　　　　　　　　　　　　菜の花と蛍烏賊の辛子酢みそ
 
こんな風に、飲兵衛のツボをつく少量をちょびっと盛った皿は、ホントに大好き。

特に、花山葵のおいしさに感動。
なんともいえない苦味が、すんなりお酒を受け入れてくれる味わいなのだ。


当然、こんなつまみが続けば飲むペースは早いワケで。

屋守 無濾過生原酒 は冷たいので。



東北泉 からお燗♪ お燗♪　　　開運 ひやづめ　も温めて安心して飲めるお酒♪
　


日置桜 は 山根醸。あっつーくお願いします。



雪の茅舍 山廃　に　國権 山廃純米　も。
　


最後の料理はいつも“煮物”と書かれているけど、その実態は小鍋。
この日は、 大山鶏つみれの粕味噌小鍋。

これも、ごくごく小さな小鍋で1人1つずつ。
具材も美味しいけど、やっぱ汁が美味しいなぁ。

ほんとの最後には、 自家製お新香　が出るのだけど、満足感に浸ってるうちに、いつも撮り忘れてしまう。
番茶をいただいて、またまったり。


あぁ…美味しくて幸せな時間・・・でも・・・

終わりは来てしまうワケで。。。

「まにわさんコース、おわっちゃった・・・」　と、その寂しさちょっぴり。
でも、次に来る楽しみが、それ以上にいっぱい、また積もるのだ。


[まにわ]
杉並区阿佐ヶ谷北2-10-11
03-6421-3456
18:00～23:00　（LO　22:30）
定休日：日曜、第1・3月曜

[前に行った時]
2009/11/28 萩の露飲み比べ
2009/6/19　酒肴コース初体験