ワシントンDCで桜が有名になったのは、日本から贈呈された桜が始まりということで、
チェリーブロッサム・フェスティバルは、日本文化にまつわるイベントがたくさんある。
その中でも、一番行きたかった Grand Sushi & Sake Tasting !!
渡米する前から、ワシントンの日本酒状況について調べまくっていた際に見つけたこの会、ずっと楽しみだったのだ!
95ドル(今年はまた値上げされた?)で、お寿司は食べ放題、日本酒は飲み放題。
でも「○○放題」に期待していたワケではなく、
こういう “日本文化を知ってもらおう” という会に “どんな日本酒・お寿司” が出てくるのかも見てみたくて。
お神輿・・・かな?がお出迎え。テンションをあげて、いざ!
・・・と乗り込んだら。
食と飲みにたどり着くまでには Trevor Corson という人の講演を聴かなければならないのだ。
アメリカにおいての日本食や日本文化に関しては有名人らしい。
本の著作者だったり、情報誌のライターだったり、TVなんかのメディアのコメンテーターだったり。
でも・・・この会があるまで知らない人だったワケで。
「えぇ~。1時間も傍聴しないといけないの~? 早くお寿司と日本酒を飲ませて~~。」
とか思ってました・・・スミマセン。
でも、これが意外と面白いのだ。
というより、話し方が “さすがコメンテーター” って感じなのかな。
最初は空いていた席も、そのうち満席、しまいには立客まで。
内容は、寿司が好きな日本人なら知っている歴史話かもしれないけど、アメリカ人には新鮮かも。
笑いも交えてくれるので聞き入ってしまう。
日本の寿司は、もともと忙しいお江戸での、早食い用・立食用のための飲食店だったんだよ、とか。
店頭で造り置きの寿司を売っていたのは、マックのドライブスルーみたいなもんだね、とか。
でも、知らない事も!!
発酵モノとして有名な 鮒寿司 の説明から始まる。
大昔からある “お米と塩を使って 淡水魚を発酵させて 保存食にする ” っていう鮒寿司。
それは、もっと大昔の 東南アジアの山岳地帯 から伝わったんだ~!!
日本に伝わる前までは、周りに付いているお米は捨てていたのだけど、
それが、日本ではいつの間にか “米も魚と一緒に食べるもの” になり、 “今の寿司にいたる” とか。
「酢」という漢字も、もともとは「米で魚を保存すること」という意味らしい?!
(そんな内容を詳細に書いているページを見つけました。→興味ある方は こちら や こちら へどうぞ)
ほえぇぇぇ。。。不覚ながら、日本人の自分、アメリカでお勉強になりました。
講演後の質疑応答の内容も面白かったなぁ~。
“なぜ寿司には山葵なのですか?”
日本人には当たり前なことも 「なぜ?」 と来るのだ。
そうか、そうだよね、アメリカ人にとっては 「当たり前」 じゃないんだもんね。
思い起こせば、
今まで私がアメリカで食べてきた寿司は、シャリとネタの間に 山葵が入っていないのだ!!
^^^^^
アメリカ人にはこの山葵が理解できないのか、いつも脇に添えられて出される。
一度、静岡の採れたて山葵を食べさせてあげたいよ。。。
そして、一通りの説明を終えたあとのTrevorさんの痛烈な一言。
「日本では醤油に山葵を混ぜたりしません。Never。」
・・・ハハ、「Never=ありえません、くらいの強い言い方」って言い切っちゃってるよ。
現状は悲しいかな、醤油に山葵を混ぜ混ぜしている一般日本人はたっくさんいるんです~~~。
でも、この質問って、日本の食文化に対する直球な質問で、なかなか面白いかったな。
他にも、ウニについてとか、マグロ論争も勃発したりして、思った以上に楽しい一時間。
ちなみに、この日のTrevorさんの滑り出しも、また面白い。
(以下、緑色が日本語)
「日本の友人が、山葵が鼻にくる瞬間を、日本語では キクーっ!! と言う、と教えてくれました。
ある日、日本の寿司屋に連れて行ってもらったとき、さっそく使ってみました・・・ イクーっ!!」
!!
ぶはは!!
こんなのもネタにしちゃうのも、アメリカ~ンなのね(笑)。
この後、そう言ったTrevorさんを見つめる日本人の白けた状況と、「キク」と「イク」の違いを説明して、
お客の心を、笑いと共に、しっかりキャッチしたのは言うまでもなく。
(この後、お寿司と日本酒のリサーチへ続きます)
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あと何年で褐色になりますかね~。
そんな色にまでなった鮒寿司、さぞかし・・・。
まだごはんが白かったけれど、あれが褐色になるまで待てたら
昭和56年か昭和57年の古酒を開けようかな♪
でも、何か得られたかというと。。。ううん・・・。
アメリカ人のみんなが一番並んでたのは、瓶ビールとワインのブースだったし。
のねw Trevorさんウケる~
Trevorさんみたいな人は、どんなお酒を美味しい
と思うんだろう。。。こういう人いっぱいいるな
ら、美味しいお酒増えてもいいのにね。
こういう場所に来ると、また再認識できますね~。
違いなんかも面白くて!
お蕎麦は、残念ながら、まだまだまだまだ・・・という感じです。
というか、探せばあると思いますが、
蕎麦だけのお店は皆無に近いです。。。
たいていの場合「SUSHI」を謳っているレストランの中に、
「とんかつ」とか「焼鳥」とかと同じような
「その他の日本食」扱いという感じでしょうか。。
毎週のように昼から蕎麦酒をやっていたのが、なんだか夢のようです・・・。
当たり前だと思っていることが、
外国人には新鮮だったり、
私たちの知らないこともあったりして、
Grand Soba & Sake Tasting !!
っていうのも面白いと思うんですが
アメリカ人にはまだ蕎麦は馴染みが
ないですかね~
やっぱり発酵もの、「家庭の味」っていうのがあるんでしょうね~。
漬け込んだご飯にはつかり醤油・・・ぅああーー涎があぁぁぁ。
一升くらい、軽く空きそうです。
東南アジアのそのやりかたも・・
ある意味「防腐剤」としては正しい使い方?!
鮒寿司、本場の滋賀では家庭別に色々なバリエーションがあります。
野洲の地主さん宅で漬けられた、4年もの(鮒ではなく別の淡水魚)をいただいた時には、感動しました。
もちろん、漬け込んだご飯にちょびっと醤油(はつかり醤油がおすすめ)を垂らしたものがあれば、小皿くらいの量で燗酒2合(まき子さんならその倍以上!)があっという間になくなるのは、言うまでもありません。
コメントありがとうございます!
はるか昔は、手でぱぱぱっと食べるファーストフードだったのに、
今となっては高いものになってしまいましたね~。
それも日本文化?!
それにしても、お茶碗いっぱいの山葵「に」、醤油をかけて・・・そのお方、おもしろすぎです(笑)。
でも私の周りにもいますよー、どっちかというと醤油より山葵の方が大量に醤油皿に盛られてる人。。。
文面変えたのは・・・突っ込まないでください(笑)。
お茶碗いっぱいのワサビを・・「に」かな、しょうゆを少々入れて、混ぜ混ぜして、それに刺身だけでなく、いろいろなものをつけて食べてられる人の接待をしたことがあるが・・、ワサビをいくら溶いても間に合わない、そこで、粉わさびを、直接そのおちゃんに山盛り入れて、しょうゆを少々で溶かしながら、食べてる人・・。目は点を通りこしました。遥か昔の話です。
子供用!?
どっか東南アジアの国では、粉わさびをガンガン溶いて、ネタとシャリの間に大量に挟んでいた。
むしろ面白いです(笑)!!
でも、こんな小さい島国日本ですら、
「うちは醤油に溶かす」とか「俺らは刺身にちょいと乗せるだけ」
なんて違いがあるんですもんね。
日本の文化、といいつつ、一言じゃ語れません。
それはそうと、こしあぶら・・・食べたい~~~!!
いまでこそ、握り寿司ってかなりの高級品(小僧寿しとか、回転寿司とかを除けば普通に食べれるものではありません)。でもよくよく考えれば(箸を使うか使わないかは別として)、手でつかんで食べる・・、まさにドライブするーですね(w)。
やっぱりちょっとまずかったのかな?! 笑
ホースラディッシュは西洋料理にもよく使われる調味料だよ!
だって考えても見てよ!
本山葵完全使用でチューブ入りの値段だったら合わないじゃん!! 笑
でもね、確かに香りは少ないけど、醤油に溶かすのと、溶かさずつけて食べるのとでは味は違うよ!
後は、好みだけど!!
いちいちワサビちょびっとだけ塗るの面倒だし、ワサビといた醤油自体の味が結構好きなんすよ。でも、これやってたら、お店の人に注意されたことがある。やっぱり「香りが飛ぶから」って言ってた。たしかに、ワサビをちょっと載せて食べたほうが香りが鮮烈で旨いような気はした。
そういや、毎年、新潟笹ヶ峰の渓谷に行って、自生のワサビを引っこ抜いてきて食ってるんだけど、葉っぱの部分をしょうゆ漬けにして食べると非常にうまい。ついでにタラの芽とか、コシアブラとか、シオデなどという名前の山菜を乱獲しててんぷらにしたり、おひたしにしたりして食うんだが、そんなの並べると昼間から酒がいくらでも飲める。日本の各居酒屋にも、そんなメニューが並び始める季節です。
(はからずも嫌がらせになってしまった)
>本わさび使用、本わさび入り
に、思いっきりダマされておりました。。。
北海道に詳しい方が、「山わさび」について、
「山葵といっても、本わさびとは違うしろもの」って教えてくださったのは記憶に新しいんですが、
まさか、一般に出回っているのが、その着色料を加えたものであったとは。。。(汗)。
いやはや、これまた、新しい発見です!
ありがとうございます!!
それまで、保存といえば「自然発酵」だったのが、
江戸時代で「酢」が出回り始めてからは、発酵を省略して、飯に酢を入れて酸っぱくしたり、〆サバなんてのができたり。
なんか、こうして探っていくと、すんごい寿司って面白い歴史を持ってますよね!
わさびの原料表示を見ればわかりますが、ほとんどのものに「西洋わさび」とあります。これ、うちの実家(北海道)では「山わさび」というやつで、辛味成分はわさびと一緒だけれども、本わさびとは別物。
粉わさびはそのほとんどが西洋わさびに着色したものです。チューブ入りわさびでも「本わさび使用」「本わさび入り」となっていて、その実、西洋わさびが主原料で、本わさびの使用量によって、表示が変わるようです。
醤油にとかして香味が飛ぶ、というのは本わさびだけ使う場合で、粉わさびとかチューブ入りわさびを使っている限りにおいては、あまり神経質にならなくてもいいような気もします。
ちなみに、山わさび、かつてはうちの家(北海道)の周りに自生していて、それをとってきてすりおろし、醤油をかけてご飯に載せて食べました。これはこれでまたおいしんですわ。
ちなみに、笹といえば大きな葉っぱ。
その大昔の東南アジア山岳地帯の中でも広葉樹のある地域だったそうです。
殺菌効果のある広葉樹の大きな葉っぱを使って、発酵させた保存食の防腐剤代わりにしていたそうな。
はぁ・・・ルーツを辿ると、ホントに深いです。
だって、美味しいお寿司屋さんのガリはホントに美味しくておつまみになるし、
美味しくないお寿司屋さんに入っちゃったら、お酒のつまみに「とりあえずガリ!」なんて。
ちなみに保存という話で思い出したのは
なるべく魚をもたせるために
酢で締めたり、醤油で煮たり、一手間加えるのが
本来の江戸前スタイルの意味なんですよね。
「ニポン人だって泣きながら食っているじゃないか~!」って返されそうですけど(笑)。
山葵は防腐剤ですね。笹の葉やウコン、山椒なんかにも殺菌効果があります。だから昔は食べ物を笹に巻いて持ち歩いたそうです。
日本にいても詳しい人はいますが、一般に知られているかといわれれば・・・どうなんでしょう。。
関西では山葵は醤油に混ぜて食べるんですか?!
そうかぁ~~、日本国内でも、こんなに文化が違うんですね(笑)。
刺身に乗せて食べるのは、江戸前寿司が発祥なのかも?!
いずしの「い」は「白飯(しろめし)」の「めし」とか「「ご飯(ごはん)」の「はん」と同じ漢字なんです。まさに「米」という意味ですね!
いずし、食べてみたいなぁ。
鮒寿司てそうだったんだ!?
初めて知りました。
わさびは、大阪人は醤油に混ぜて食べる人が圧倒的に多いですね。
寿司にのっけて食べるのは、関東人が多いですよね。
でも鮒寿司は野菜などなどは使わないのかなぁ。
てことは、まさにお江戸の寿司ファーストフード時代なんじゃないっすかね~。
冷蔵庫もない状況でお魚を生で売らなきゃいけなかった時代。
しかし95ドル・・・いやいや、今や日本の各地で開催されてる「純米燗祭り」のお値段を思えば(笑)安い方で。
(とか言っているのも、後編を読めば「負け惜しみ」と分かると思います(涙))
前編と後編に分けて書いてた事を記し忘れました。
これが前編ってことで。
後編はもっと長くなっちゃいます(汗)。
摩り下ろす前の新鮮な山葵がなかなか手に入らないんでしょうね・・・(涙)。
東南アジアから発祥して、中国にわたり、日本に来た?みたいんだんですが、
中国でも、周りのお米は捨てていたそうです。
だから、お米も一緒に食べだしたのは日本だけじゃないかと。
井のなかでは、何か面白いお酒はありました~?!
今の季節だと、どんなおつまみが出てるんでしょう~。
想いを馳せてしまいます。
なにが、おお!って。
先週日曜に友達と鮨を食べてるときに「いったいいつから鮨に山葵をつけるようになったのか」という話が出ましてですね。
Trevorさんに聞いてみたい・・・
しかし、95ドル、、、円高でよかったですね!!
辛さだけなら溶かしたっていいだろうし。
そう言う意味ではちゃんとした山葵でないとダメだね。
「イク」ってまぁある意味間違ってないけど 笑
マッキーの記事からいくと東南アジアの発酵魚は米は食べないのかな?
今日は井のなかで呑んできたよ!