人生2度目の「熊野」

左手には橋杭岩、右手には大島、その間を昇る朝日・・・

前日は白良浜と橋杭岩で遊んで、一泊した温泉旅館の部屋で、
ちょうど目が覚めたら日の出の時間。
こんな光景が見れて、朝からなんだか得した気分。


この日は（も）、朝から ”あぢ～～” くなりそうな一日。

「暑くなると階段が辛いだろうから早朝に行こう！」

と、朝食バイキングもテキトーに、バタバタとホテルをチェックアウトして、
朝イチに向かったのは・・・



那智の滝！！

はぁ～～～！
また来ちゃったよぉぉぉぉ！

ここには、ムスコがお腹の中で5ヶ月の、2年前に行ったばかり。
あの頃はまだ関東住まいで、神戸に転職するなんて微塵も思っていなかったから
「次に来るのは何十年後なのかな。」
なんて思ってたのに・・・

まさかまさか、もう再訪することになろうとは…人生何があるかわかりません。

ほんと、不思議だね～。
たった2年前は腹の中に居た”物体”が、今、既に「人」の形をしていて、
今度は3人でココに立っている。


「早朝！」と言いながらも、やっぱりなんだかんだと8時は回ってしまい、
日向はもうすごい日差しであづい！

けど、滝まで降りる階段を歩いてると、
そびえ立つ杉の木陰の中で、滝の方から吹いてくる風が、涼しくて・・・

すっっっごい気持ちいい～。

この日は月曜日なのに、
やっぱり夏休み時期だからか、もうすでに結構な人が。


一番下にたどり着いてムスコを解放すると、いきなりダッシュ！
しかし！　ゴツゴツした足元に足を取られて、いきなりベシャ！！
「うああぁぁぁ～～～ん！（涙）」

ヲイヲイ、転んで一回転したぞ。
おデコにまた擦り傷できちゃった。

けど、目の前の、初めてみる ”滝” が物珍しいのか、”泣いたカラスがもう笑った”。

わかる？ワカル？
この、滝から押し寄せてくる、神秘的な風圧！


ここまでは無料なのだけど、
もっと滝の近くの、滝壺が見られる拝所まで行きたい場合は、
拝所料300円 を払えば行ける。


入るとすぐ 延命長寿のお瀧水 。ちゃんと飲めるお水です。



ここから少し階段を登っていく。

11kgの肉塊を抱っこしている相方「はー！しんど！重ぇ！」
ムスコは面白がってマネして「おもぉぃ♪ おもぉぃ♪」
相方と私「おまえこのとじゃー！（笑）」


朱色の拝所は日陰もなにもないので、あづい・・・


・・・はずなんだけど、
那智の滝から吹いてくる ”滝の勢いの風” というのかなぁ、、、
それがほんっとに涼しくて心地よいのだ。。。

はぁ…。。。ため息出ちゃう。
那智の滝、やっぱり2度目でも感動デス。


ちなみに、実は。
2年前に一緒に来たはずの相方は、ちゃんと那智の滝を見るのは”初めて”。
というのも・・・








2年前の当初、ここに来る直前に、大げんかしてまして（笑）。

まぁ何が原因って、今から思うと鼻で笑っちゃうような些細なことだったけど、
いつもは相方がブチ切れてもスルーしてる私が、
妊娠中だったせいか、かーなーり珍しく、その相方の態度に大・激・怒。
（後にも先にも、こんだけ怒ったのは初めてかも、ってくらい）

2人とも一言も喋らず那智の滝に車で向かい、
到着してもふてくされて中に入らない相方を ”ガン無視” して、
一人で行ったっけなぁ。

で、那智の滝を見てるうちに
「あーぁ、私が怒っちゃったから、あいつも収集つかなくなってんだろなー。」
と、反省しつつ、心も浄化され。。。


「いやー、あの頃は若かった」
・・・とか言いたいけど、
たぶん、相方の精神年齢は変わっていないであろう。（たった2年前だし）
でも、今はムスコが ”瞬間湯沸かし器” の良いストッパーになってる。



ちなみに、「那智の滝」はタダの滝ではなく、
ここ 飛瀧神社 の御神体。

今でこそ観光客で賑わってるけど、
昔の人にとっては、
「那智の滝」含めて山全体が恐れ多い神秘なものだったんだろうなぁ。


さて。
「那智の滝」まで降りてきたら、帰りは登らないといけないわけで（笑）。

相方、チラリと私を見て「この肉塊、どーする？」と目配せ。
はいはい、帰りは私が抱っこして登りますよ～～。
ふーーー、こりゃ、マジで修行だわ。


その後は、熊野古道 でも人気の 大門坂 へ。

とはいっても、足場が悪いことには変わりないので、
1歳児のムスコと一緒に全部登るのは無理。
「雰囲気だけでも、また味わおう」と。

しかも、大門坂の入口までは、駐車場から炎天下の中をちょっと歩く。
これがちと面倒くさい。

ということで。


えへ。ずるしちゃいました、横入り！

本当はダメかもしんないけど、
大型観光バスも路駐してるヘアピンカーブに車を停めて、
その横入り地点の、ここからスタート。


そして、想定通り。
いきなりムスコ、しゃがんで遊び始めてちっとも進まず（笑）。

おーーい、少しは先を行こうよ。。。

しょうがないので、やっぱり抱っこするハメに。

ここも2度目だけど（前回ここに来た時は仲直りしておりました（笑））、
なんともいえないヒンヤリとした空気感は、やっぱり気持ちがいい。。。


そんなのお構いなしに、道をそれて遊ぶ坊が約一名・・・


でも、ムスコのおかげで、なんだかまったり熊野古道も楽しめたかな。

前回来たのはたった2年前だけど、
相方と二人だけで来た前回と、このチビと一緒の今回とでは、
また楽しみ方も全然違う。

っていうのをすんごい実感しちゃった。

海も山も両方楽しめた、良い夏休みになってよかった♪


--- おまけ ---

和歌山の地ビールといえば ナギサビール 。

瓶ビールだけなら何度かお店で飲んだことがあるけど、
白浜に直営店のレストランがあるので、
帰りにここでランチをしていくことに。

向かったのは Barly バーリィ 。


なんやかんやと14時になってしまったので、
すぐに入れるだろうと踏んでいたのが間違っていた。

14時でも大混雑！
さすが夏休み？それともこの日、花火大会があったから？

30分ほど待ってようやく中へ。
店内はカウンターがあったり、テーブル席もけっこうある。


雰囲気はなかなか良い感じだし・・・


ペールエール も美味しいのだけど・・・


料理がなかなか出てこない。
そんな広いわけでもないしフロアスタッフもパッと見4人は居るのに。

ようやく私の
シンドラーさんのベーコンとナスのトマトソースパスタ が登場。

メニューの写真みたく、もっとトマトの存在があるかと思いきや・・・
いたって普通のソースというか、ソースの少ないスープパスタみたい。


そして、相方の バーリィセット がすっごい遅れて、
私がほとんど食べ終わる頃になってやっと出てくる・・・
とっても細いエビフライ2本とハンバーグのセット、これで1,380円かぁ～。


確かにナギサビールは飲めるけど・・・

ファミレスみたいな感じのお店が、
な～～んでこんなにすっごい人気（某サイトの評価もやたら高い）なのか不思議。

白良浜近辺で、美味しい洋食屋さんってのがあまりないのかな？！

ま、この日のオペレーションがたまたま悪かったのかもしれないし、
シェフがたまたま違う人だったのかもしれないので、
飽くまで私の一個人の「感想」ということで。