クスコ2日目は、車でちょっと足を伸ばして、もっとアチコチに広がっているインカの遺跡を観に行く。
とはいえ、お客が我々だけだから、フットワークも軽くなるのだろうか、
ガイドの田中さんは、独断と偏見で、
日程表に書かれている場所以外のところにも連れていってくれるので嬉しい。
「ちょっと寄り道して、動物に触れて見ませんか?」
ここは、ペルーでお馴染みの リャマ を中心に、この種類の動物がたくさん飼われている。
鳥や豚や牛は、インカ帝国が滅びてから、スペイン人が持ち込んだもので、
高山地帯で生息するこれらの種類の動物は、インカ帝国の時代から、貴重な家畜だったとか。
よく見ると ラクダ に似ているとおり、ご先祖さんはラクダと一緒。
もっしゃもっしゃ・・・と、餌を食べるお口が可愛い♪
次に行ったのは ピサック という村の市場。
わーい!こういう市場を物色するのは大好きなのだ♪
こぢんまりした場所に、アンデス山脈で暮らす人々の食生活が伺える出店がいっぱい。
紫色のとうもろこし なんてのも面白い!
食用というより、ジュースの色づけなんかに使われるというのだけど、
ポリフェノールもたっくさん含んでいて、貴重な栄養源なんだとか。
ここも、ガイドの田中さんは大好きな場所みたいで、
「あれはね、これはね。」 と、本当に生き生きした目で語ってくれるから、こちらも楽しくなっちゃう。
すると、
「とうもろこし、これなら火も通ってて安心でしょうから、私のおごりで食べてみませんか?」 と。
うわーい!ありがとうございます(>_<)!!
前にも紹介した チョクロ だ。 この粒のデカさ、わかります?!
面白いのは、一緒についてきたチーズ。
田中さん曰く 「この辺りの人たちは、コーンとチーズを両手に持って、交互に食べるんですよ。」
へえぇぇ~~、見よう見まねで、コーンとチーズを、ぱく、ぱく。
すると、チーズ自体がちょっとしょっぱいので、コーンの味を引き立ててくれるのだ!
なるほど~~。
たぶん、日本にあるようなスイートコーンじゃダメで、
この淡白な味わいのコーンだからこそチーズが合うんだろうな。
この後も、田中さんに連れられて、市場の奥の奥の窯のあるところへ。
「クスコ周辺では、こういう窯のある家やレストランもいっぱいあるんですよ。」 と言う傍ら、
窯から取り出された物に、目が行く。
ジャガイモの上に、ゴロっと転がっているのは・・・んんん?! 何かの動物が丸ごと焼かれている!
うひゃ~、グロテスクだ~~。 子豚みたいだけど・・。
と眺めていると、 「それは、この辺りでは “高級食材” にあたる クイ ですね。」 と。
へぇ~~。クイ。どんな動物なんだろう?
と、田中さんの指差す方向に振り向くと。
あらまあ!
なんてラブリーな、うさぎちゃん・・・・ん?
うさぎ?? 耳が小さいような??
・・・という我々に対し、田中さん 「ううん。そーじゃなくて。」
え”!!!
こ、これが クイ ですか!!
この可愛いのが、
こう↓になっちゃうワケですか(汗)。
「クイ、美味しいですよ~~。この子なんて、お尻がプリっとしてて、うーん、美味しそう♪」
・・・さ、さすが現地に溶け込んでますね、田中さん。
さて。
続いて、この日ハイライトの オリャンタイタンボ へ。
ここもマチュピチュと同じくらい重要な遺跡。
スペインの侵略に追われたインカ帝国の人たちが、築いた要塞、といった感じだろうか。
段々になっているのは、段々畑。
これを上まで登っていったのだけど・・・キッツ~~~イ(汗)!!
空気も薄くて、苦しいけど、登る価値があるだけの、良い眺めが広がってる。
要塞としてココが陥落されたことはなかったけど、
やがて、スペイン人の勢力が迫ってくると、インカ人はこの要塞をも捨てて、さらに奥地へと逃げたという。
だけど、そこがドコかは、明確には分かっていないとか。
その場所を見つけるべく、ハイラム・ビンガムさん(アメリカの大学教授)が探索していたところ、
偶然発見されたのが マチュピチュ だったワケで・・・。
おっと・・・また話しが長くなってしまいそうなので、続きはマチュピチュのお話の時にでも。。
丘を登り降りして、ひーひー言っていた我々に、またも田中さんが「寄り道をして帰りましょう」とな。
今度は、どんな遺跡? と思ったら、こんなお店へ。
BAR と書かれているお店だ。
中に入ると、年季の入った壁や装飾、そして壺がいっぱい。
おおお?!
ここは、ももももしかして!!!
「 チチャ 、飲んでみませんか?
これも私のおごりです。っていうか私が飲みたかったもので(笑)。」
田中さん、な~~~いす!!!
話しには聞いていた チチャ 。
アンデス山脈地方に古くから伝わる トウモロコシを発酵させて造る“お酒” 。
おばちゃんが持ってきてくれた2種類、黄色いチチャ と ピンクのチチャ の違いは、
純粋な味 か 砂糖とイチゴを加えて子供でも飲みやすいように甘くされた味か、の違い。
アルコール度数は5%にも満たないそうなので、この辺りの子供たちも普通に飲んでいるという。
まずは、純粋な黄色いチチャから・・・
うひゃ~~すっぱ~~~い(>_<)!!
乳酸のすっぱさだぁ~。
この日のチチャは造られてから時間が経っていたから、ちょっと酸っぱ目とのことだけど・・・
うーーん。
去年の 竹鶴にごり の衝撃的なすっぱさを、さらに強烈にした感じ、といえばワカルでしょか。
(今年のは飲んでないからわからないんです(汗))
ピンクの方は、さすが飲みやすくしてある。イチゴ味で、子供が飲むというのもわかるなぁ。
このチチャは、とうもろこしの目が出た状態(左写真のモヤシみたいな粒)のものを、
右写真のような臼石で、ガリゴリと摩り(これが、ものすごい重い石、かなりの重労働と思われる)
それを鍋で煮詰めて造るんだとか。発酵はツボの中で行われるのかな。
この時も、BARの娘さん?が新しいチチャを造ってる最中でした。
今はこうして造られているけど、その昔は、
若い娘にトウモロコシを噛ませて、その唾液で発酵させて造っていたお酒 だったとか。
おお! それって 日本酒のルーツ にもある 口噛み酒 と一緒の造り方ではないですか!!
日本酒の口噛み酒も、確か巫女さんが造って、それを神様にお供えしてたんだっけ。
こうして国も文化も全然違うのに、お酒に関しては共通のものを感じる。
不思議だけど、おもしろ~い!!
この日巡ったどんな遺跡よりも、このお店でおばちゃんの話しを聞いてる時が、
一番、自分の目はキラキラしてたに違いない。
最初は酸っぱく感じたチチャも、舌が慣れてくると、ぐびぐび飲めちゃう。
ううーん、奥が深い・・・温めて飲んでみたら、また味わいも違うんだろうな~。
こうして、
レストランでは、なかなか見つけられなかったチチャがここで飲めたのも、すんごい貴重な体験。
田中さん、ホントにありがとー!
さて。
この夜もまた、何かオモシロ食材はないかな~、とメニューとにらめっこ。
お馴染み クスケーニャ に スタウト を発見! 結構甘い感じ、かなり熟成感がある。
そして、オモシロ食材、あったあった、ありました。
部位は フィレ です。
ミディアムレアで焼いてもらったのだけど、匂いは全然臭くないものの、
口に入れると、羊のようなクセをほんのり感じる。
羊好きな自分には、これはヒット!
このクセを感じる味わい、たまりません。しかも、お手ごろ価格、これで30ソル(=9ドルくらい)。
脂肪分もほとんど感じないし、タンパク質がギュっとつまってて、しっかり顎を使う感じ。
食べてると、なんか汗が出てくる。
さて。
このお肉の動物、インカの時代から、低脂肪高カロリーな食材として重宝されてきたという。
どんな動物かというと。。。
アルパカ だったりします。
この映像、かなり笑える(笑)。
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えへへ、ちょっとコメントが来ない場合は、
きっと、どこぞへと旅に出ているのがバレバレですね~(笑)。
しかし、上野の博物館でも、そんな展示会があったのですね!
擬似飛行なんて~。
実際に乗った時の方が、恐怖感とワクワク感が入り混じり
アドレナリンがどばーーー!!っと出て、
興奮・感動度も倍増かと思います。
結構高齢のおじいちゃんなんかも乗ってたし(私の前の席)
いつかぜひ!
いやはや、どうなんですか?
いつかは飲んでみたい。
口移しに。
(なんのこっちゃ)。
さて、当ブログになかなかいらっしゃらなかったまき子さん。
さては、またもやどこか行ったな、と思っていたら、ペルーですか。
すげぇ!
スゴスギ!
裏山シ~ン(羨ましい)。
非常に興味深く読ませていただきました、ハイ。
ちなみに、熊猫。
2年前に上野の博物館に「ナスカの地上絵展」に行き、空撮の動画「擬似飛行」を経験しました。
いかし、本物とバーチャルでは、天と地ほどの差があるでしょう。
いつか、熊猫も訪れてみたいと思った次第です。
こうして色んな国のお酒文化に触れると、
もっともっとオモシロさが増します!
チチャにびっくりしたわたし。
逆に「竹鶴にごり」お燗を、このおばちゃんに飲んでもらいたくなりましたよ~~。
ジャンボコーンとチーズも美味しそう★
築地はもちろん、どこへ旅行に行くにも地方の朝市は要チェック!です
甲府の方へしょっちゅう遊びに行く時は、
談合坂SAの市場は必ず物色したり。
でも悲しいかな、自分の知識が乏しいので、何が良いのか分からないことも。。。
一度、ぜひとも狼亭さんと、市場物色をご一緒したいものです。
特に海産物!!
↑
その気持ち、良く分かりますよ・・・(笑)。
おいらも、そうだもん。
ネズミっぽ~い。
クイはうさぎみたいでした。
でも、こっちもマヌケな顔っちゃマヌケですね(笑)。
クイ小屋は一応柵がありましたよ。
逃げ出せないようになっておりました。
とはいっても、ある程度動き回れるような大きなスペースですが。
段々畑、面白いですよね!
実はもう1つ役割があって、急斜面で、しかも地震が耐えないアンデス山脈地帯に都市を造るというワケで、
振動やがけ崩れに対する、斜面の補強としての役割もあったそうです。
マチュピチュなんかは幅のせま~い段々畑ですが、
それはまさに耐震策らしいです。
クイは切り分けて出されることは滅多になくて、
丸ごと焼かれるのが通常だそうです、あはは。
レストランでも丸ごと出されてたんですが、
切り分けてちょびっとなら食べてみたいーとも思ったものです。
丸ごと一匹は、、、量が多すぎて。
アルパカくんの洗った毛に・・・それは気持ち良さそうです!
アルパカ毛を使った縫いぐるみなんかも触ってきたのですが、
んもーーーすんごい柔らかくて空気みたいで、気持ちよかったですよ~~。
焼けた後の顔が。。。(汗)
ホゲーって。
なんか口にも詰め物してるみたい?!
一発勝負でイケそ~~。
「若い(かどうかは今は不明)女性」ってことで
チェジウはいかがでしょう。
え?お前に似ているって?
私も食べたら美味そうかなぁ・・・笑
これは知ってた。
テレビで見た事あったから。
放し飼いでも逃げないんだね!
段々畑の秘密には脱帽!
なるほど~って感じです。
単に狭い土地の利用法だけではなかったんですね!
警戒することを知らないようなかわいい表情だ~。
食べられちゃうのだと思うとちょっと胸が痛みますが、丸焼きはキツイけど、切り分けてお皿に出てきたらやっぱり食べちゃいそう。。。
アルパカも食べるんですね。 ひょえ~
洗いたてのアルパカくんに(そのままは臭そうなので)顔を埋めてみたいです。
焼けた後は、おぞましい顔だ。
「ヨン様の口噛み酒って売り出したら、
韓流ファンのオバチャン達絶対に買うから
一発勝負で結構売れるよね。」
と話していた事があります。
実際、ステッチもいくつか触らせてもらったのですが
(その辺り、職業病(笑))
やっぱイイですね~~~。
が、それは飽くまで海外の人たち向けみたいな感じ。
ちなみに大きさは、リャマと同じくらいなんですが、
毛皮を剃ったら、イメージも違うかもしれません?!
チチャのツマミ、やっぱし、私はチョクロの炒ったのが一番かなぁ~と思うのですが、
日本のツマミだったら・・何気に納豆なんていけそう!!
段々畑は、とっても知恵の詰まった畑だったみたいです。
朝晩は冷えて、日中は暑い、というアンデス地帯ですが、
そんな日中は、段々畑の縦に組まれた石が太陽の熱を持ち、
朝晩冷える時間も、ずーっと保温状態ばっちり。
そうして、土の温度が植物にとって良い状態に保たれたそうです。
そんな話しも、すべて田中さんから教えていただきました!
ほんと、良いガイドさんにめぐり会えましたよ~~。
どっちがデカイの?
チチャは何となく味がわかる気がする! 笑
こいつには肴は何がいいかなぁ?!
豆系とか、発酵した肴系とか?!
すごい大きな遺跡だね。
迫力ある。
本当に狭い土地を涙ぐましく段々畑にかえて育てるんだものなぁ。
どんなものでも美味しく感じたんだろうなぁ。
田中さんNice です!
独断と偏見じゃなく、「思いつきと機転で」とかじゃないの?! 笑
・・・ということはsumiyosiさんかな。。?!
田中さんのキャラも本当に面白かったです。
「ウチのシュウトメさんはね~」とクスコ人のお母さんの話しも面白かったですし(笑)。
南米でサッカーっていうのもありかねーと思ったんですが、
こっちのサッカー場は、本当にキケンらしいです(笑)。
やっぱりどこにいっても酒探究心は尽きず。
そもそもお酒って、ずーっと昔からあるから、
民族とか文化とか、必ず一緒に話題にのぼるものなんですよね。
だから、楽し~いです♪
どれも割愛したくない内容だったんだ~。
クイ、「美味しいよ」と言われてからみたら、確かにプリっとしたお尻が美味しそうに感じてしまった(笑)。
口噛みのお酒は・・やっぱし若くないと、
唾液の酵素の活発さが違うのでは・・・?!
自分の感じた歴史や文化を書いてるだけです~。
でも学校で習うより、こうやって興味を持ちながら知る方が、
全然楽しくて頭にもすいすい入っちゃいますよね。
チチャがお燗に合いそう・・・なんて、
当然思いましたよ~~。
竹鶴にごりを、もわわ~んと想像した時点で(笑)。
南米繋がりで、是非次はサッカーの国に行って下さいwww。
(ドイツもありでしたが)
しかし、田中さんがスゲー。
さすが田中さんwww。
口噛みか~。
酒呑みの探究心は。海を渡りますね~。
若い女性ってのが、またゴニョゴニョゴニョ・・・・。
しかし、この経験値の差は計り知れない・・・。
orz
悔しいからwww。↓
石澤さんでも新酒が続々入荷中です。
〆張鶴しぼりたて原酒いきます。
で・・口噛みって、やっぱり「若い女性」なんだね。それって「若くない」場合は味に違いが出ちゃうんだろうか・・(と、へんなところにコメントしてしまう)。
見て可愛くて、食べて美味しいクイは
私にとって鴨とか豚の感覚なんだろうな。
世界史の勉強させてもらってありがとうございます。
こうして、まき子さんのブログを読んでると苦手だった世界史が少しは好きになりました。
チチャって燗できそうですね!
たぶん、まき子さんなら、そんな事、飲んでるときに思いませんでした?!
うあー、そんな特集あったら、ギャラなくても働きたいですよ~(笑)!!
何でも試してみたいクチなので、何でも口にしちゃいそうです。
でも、こうして日記綴ってると、ホントにドキュメンタリーっぽいですね(笑)。
ホントは、もっとガイドの田中さんや、アシスタントさん、運転手くんのオモシロキャラも交えて書きたかったんですが、
そうすると、またとてつもなく日記が長くなるので、
割愛しちゃいました。。。
「世界の現地で酒を喰らう」(ドキュメンタリー映画)
「世界の酒蔵から」(5分番組)とか組めそう(^O^)
ペルーのみなさんは「可愛い」というより「美味しそう」という目で見るそうです(笑)。
うさぎというよりハムスターとかネズミ系の家畜みたいで、
ほっとくとポンポン生まれるそう・・・なのになんで高級食材なんだろう。
お祝いの時なんかに食卓にあがるそうです。
レストランで見かけるときも、豚とか鳥は20ソルなのにクイは50ソルとかでした。
チチャ、お土産でないかな~と思ったのですが、
やっぱりありませんでした。
こういう風に、田舎の酒屋さんで、ツボから直汲みして振舞われるのが通常だそうです。
きっと酒屋さんが変わると、また味わいも変わるのでしょうね~。
昔ながらのお酒が飲めてラッキーでした!
ワインにも通じるところかな?
持ちがよい、違うなぁ・・長く寝かせないと、美味しくならない・・蔵にとったら、不経済(爆)消費者にとったら、楽しみ倍増かな・・。
しかし・・「クイ」って家畜なんですね(食べるための)姿かたちは家畜というより、愛玩動物に近い?
やっぱり実際にその地に足を踏み入れると地理って頭に入るものなんですね~。
おやぢさまが見つけた地図、すんごい便利!
一発で自分がどこに行ったかわかります~。
アルパカのもこもこっぷり、
しかも「なになに?何撮ってんのさ」って近寄ってくる顔に笑っちゃいました(笑)。
アルパカのお肉、どっちかというと旅行客にウケがあるみたいです。
あと、アルパカの毛皮で織った衣料品なんかも人気高いみたいですよ~。
トウモロコシでも口噛みができるんだーと思ったら、
麹も酵母もなくても、やっぱ口噛みで米でやってみるか?!
なんて思ってしまいました。
こんな↓地図も見つけたし…。
http://maps.google.co.jp/maps/ms?hl=ja&gl=jp&ie=UTF8&oe=UTF8&msa=0&msid=101253605724550356168.00045a5e0ff29a225687e
とうもろこしを噛んで、まき子酵素を置土産にしてくれば良かったのに。(笑)
アルパカ、すました人間の顔に見えてくるから不思議♪