のんびり「宇陀松山」巡り @ 久保本家酒造（奈良）

まず最初に。
前回の蔵見学のレポート の一部が原因で、
久保本家酒造さんにご迷惑をおかけしてしまいました。

蔵元は徹底したお酒の管理をしていらっしゃいます。

そして、訪問中にも、
ムスコがアルコールが発生したものを口にしたことは
一度もありません。

が、前回の日記では、これら誤解を招く書き方をしていたので、
一部修正しています。


でも懲りずに第2弾！

前回の続編というより、別の視点で。

というのも、
一般的な蔵見学をやっていない久保本家酒造さんなのに
私みたいな輩が行けたこと、蔵で会えた「人達」のことが、
私にとっては何より大切なことだから。


まずは兎にも角にも、
埼玉のお蕎麦屋さん 蕎麦きり さいとう 店主さんのおかげ。
さいとうさんの声がけが無かったら来れなかった。

毎年、さいとうさんは生酛造りの時に手伝いに来ているので、
そのタイミングで来れば、蔵人さんの代わりに蔵案内するよ、と。

ありがとうございます！
でもほんっとに、ちらりと蔵を見に行くだけのつもりなので。

と思ってたら・・・

さいとうさん曰く
「せっかくだから、もと擦り、見てけばいいじゃん。」

えええええ！！！
少しでも蔵に入られるだけでもありがたいのに、
貴重なもと擦りまで…いいんでしょうか(>_<)！


待ち合わせは 道の駅 宇陀路大宇陀 。

あ！何気なく撮った写真に、せんとくんも居た！初めての2ショット（笑）


そんなに大きな道の駅ではないけど、地酒売り場には、あるある！
ちゃんと全て「初霞」という地元だけで使われる銘柄で売られてます。

さすがお膝元。だって、この道の駅から蔵まで徒歩1分！


「ちゃんとした表は後から案内するから、裏から入るね～」



まず蔵に入って、「会所場（かいしょば）」という蔵人の休憩所へ案内されると、
杜氏の奥さんの小森谷さんと、再会！
そして、蔵人のヒカリさんと、初めまして！

そして、「まぁ、どーぞーどーぞ♪」と振舞われるのが、
だ～～い好きな 生もとのどぶ ！！
ウゥ…こんなおもてなしに、しょっぱなから感動してしまいました（涙）。


久しぶりの再会に、「いつ以来～？」なんて話をしていると、
そろそろ ”手もと” の時間というので、
さっそくひょこひょこと付いて行って見学。

私が目をキラキラさせてさいとうさんの説明を聞いてる間も、
小森谷さんやヒカリさんが息子の面倒を見ていてくれて
本当にありがたいです。



しかも、さいとうさんにすぐになついて「ぱぱぁ～！」と追っかけていく。

（本当のパパが見たらショック受けそうだな（笑））

ムスコ「なにしてーんの？」←最近、本当にこういう風に言う。

周りには初めて見るものだらけで、目をキラキラさせて、ほんっと嬉しそう♪


そうこうしていると、加藤杜氏 がいらしてくださいましたー！
しかも手には、ムスコ用のおもちゃ（笑）。


これ面白～い！
話しかけると、音を拾ってリピートするし、しかもピョコピョコ動く！

最初は ”ふなっしー” にも似たような（笑）この動きにビビってたけど、
結構気に入ったらしい。

これを持って、タタターー！！っとさいとうさんに向かって走っていき・・・


はい！チーズ！

（あぁぁ・・・なんかすっごい良い写真なのにブレちゃった（涙））


さてさて。
「手もと」の作業が終わってから、「一回目のもと擦り」まで時間があったので、
蔵から車で数分の温泉に連れてってもらいましたー！


ああもう、ほんっとに、すっかり懐いちゃって（笑）。

ちなみに最初から最後まで、ずーっと
「おいで、僕が本当のパパだよ」とムスコに囁いておりました（笑）。


さてさて。
温泉でほかほかになって蔵に戻り、ふと気づく。
ワタシ「そいえば、まだ表に行ってないです！」

ということで、今度は外側巡り。

今年できたばかりの、蔵に併設されている 酒蔵カフェ 。


行ってみたかったけど、伺ったこの日は定休日の月曜…がーん。


真っ暗だけど、店内をちらっと見せてもらえました。

いつか、営業してる日に、また来たいなぁ。。。


その酒蔵カフェを横目に通り過ぎると、裏口から小売店内へ。

ここがいわゆる観光客用の小売店。
で、その小売店の表が、ようやく・・・

久保本家酒造 さんの表！！


この界隈は 宇陀松山 と言って、
重要伝統的建造物群保存地区 のちょっとした観光地。

焦げ茶色の格子と白い漆喰がとってもいい感じ♪
…と思ってたら、これは昨年新しく塗り替えたばかりなんだそう。

宇陀松山のホームページの町家紹介には、
まだ塗り替える前の黒漆喰について書かれたままので
行かれる方は「こことは違う？」と思わないようお気をつけください・・・


こんなレトロなPOSTで遊びつつ。



さいとうさんに連れられて到着したのは、なぜかお肉屋さん（笑）。

お肉屋さんといっても 仲尾かしわ店 という、かしわ（鶏肉）専門店。
宇陀味どり（うだみどり）という鶏が有名なんだそう。

いたって普通のかしわ屋さんに見えるけど、
関東各地でどぶ会議をやると、
ここの鶏肉がお呼ばれされるほどの有名店だとか？！？！


「ここの 焼鳥 がねー、うまいんだよ～」
と、さいとうさんがオヤツに買ってくれました～。

って！！　”焼鳥” って串焼きじゃなくて、ぶつ切りっすか！！

冷めてるんだけどパサパサしてない。
かといってジューシーでもないんだけど、
濃い目のタレがしっかり染み込んだしょっぱい味わいが、後を引く～～～。

ああこれは「どぶ」が欲しくなる～～（笑）。

普段、薄味のものばかり食べているムスコは、目の色を変えてパクパクと・・・

てか、あんたが一番食べたんじゃない？（笑）


こんな楽しいお散歩を終えて会所場に戻って、少し一息してると、
もう16時半だ！
そう、いよいよ1回目の もと擦り の時間！





本当は、この場には、ちゃんとお手伝いする人でなければ上がれないのに、
見てるだけの私がこうして見ていられるのも、さいとうさんのおかげです。。。

本当に、貴重なシーンを見せてもらえました(>_<)。



さいとうさんに会えたのももちろん嬉しいけど、
加藤杜氏に会えたこと、ムスコを抱っこしてもらえたのも、本当に嬉しい・・・



もと擦りを終えて一息ついた後、
加藤杜氏「おっしゃ、来い！」
ムスコ「」


嬉しそうに加藤杜氏にダッシュして抱きついちゃったりして、もー。

私もそうだけど、
ムスコよ、あーたも、そーとー貴重な経験をしてるよ。。。


この後も、夜通しで「もと擦り」の作業があるので、
さいとうさんは、なんと！寝袋を持参（笑）！
（蔵人さんたちにはちゃんと寝床があります）

何度も何度も、
「夕飯も一緒に食べてけば～～～」
「一晩泊まってけば～～～」
「造りの行程は一晩かけて見ないとダメよ～～」

って誘惑が・・・
ムスコを産んでいなかったら参戦してたに違いない。

でも今はやっぱり、ちゃんと帰らなきゃね。。。
相方の夕飯作りに間に合うよう、
ムスコの寝かせつけの時間に間に合うよう、
キリ！っと帰路へ。


さいとうさん、本当にありがとうございました！

1日かけて付き合ってくれた小森谷さん、
温泉も一緒に入ったヒカルさんとのひと時は忘れません(>_<)。

そして、加藤杜氏、
いくらさいとうさんの口添えがあったとしても、
入らせてくださってありがとうございました！

あのぬいぐるみはムスコお気に入りになっており、
今でも家で
「こーんちーは！」
「きゃっはー！」
「なにしてーんのぉ？」
などなど、いろんな言葉をかけて遊んでます（笑）。

しかも、電源の入れ方も、もう覚えちゃった ↑ 。

今はまだ厳しいけど、いつかどぶ会議で再会できる日を楽しみにしています！

ちなみに、今年10月で坊も3歳になるわけで。
そろそろディズニーランド行けるお年頃なわけで。
鉄道博物館を絡めて、さいとうさんに行ける日も近い！！！！！