今だけ！沖縄の野菜 @ いたぎ家 （神戸 三宮）

家族で育てた無農薬の野菜をふんだんに使った料理と、滋賀県にこだわった地酒が美味しい、ご兄弟の2人だけでやってる いたぎ家 さん。


畑の野菜情報などなどが FB とか Instagram にアップされているので、いつもチェックしているんだけど・・・

ええーー！！ポートランド（アメリカ）に遠征？！
神戸市って、ポートランドと姉妹都市なんだそう。知らなかった😳
その文化交流がポートランドで行われるってことで、料理担当として声がかかったんだとか。

そして、その後は沖縄ー？！
沖縄は牧志にある老舗居酒屋さんで “出張いたぎ家” 。

立て続けになんてステキな場所へ・・・うらやましーい！
って、お二人とも仕事なんだけどね。

アメリカも沖縄も大好きだから、いろいろ話が聞きたい！
ってことで、沖縄から帰ってくるタイミングを狙って、このお店を初めて教えてくれた先輩をお誘い。
いつか先輩とは絶対に一緒に行きたかったんだ♪

土日は13時からやってるので、先輩が仕事上がりの時間に合わせて、早めの16時にお店に集合。

ちなみに、メンズの夕飯は彼らに任せることに。
すると「久しぶりにHyoe'sバーガー食べたい！」「おーいいねー！」
（↑ちょーうまいアメリカンハンバーガーのお店）と喜んでいる…なんか複雑なキモチ（笑）。


いたぎ家さんは、ご兄弟2人でやってるカウンターメインのこぢんまりしたお店。

この雰囲気がまた居心地が良いんだよなぁ。


さてさて。
先輩は燗酒の師匠でもあり、燗酒友達でもある…のだけど、外で飲む場合は「普段、家では飲まない冷たいのもチャレンジしちゃいますよねー」と意気投合している仲（笑）。

先輩は 北島 、私は 笑四季 Sensation White で、カンパーイ！


そして、お通しのいつものスープは 菊芋ポタージュ 。

すごーい！菊芋がちゃんとポタージュになってルー！
菊芋ってコリコリシャキシャキ食べるイメージだったから、これは新鮮。


メニューを見ると、前回 来たのは10月頭だったからまだ夏野菜が多かったけど、秋冬野菜に変わってる。

でも、今回はいつもとちょっと違う。
というのも…

沖縄遠征の際に仕入れてきた 沖縄野菜 の料理も出してくれるのだー！

はんだま…ってなんですか？
って聞いたら「タマの半分です！（キリ）」と料理担当の弟さん。

・・・え？
と目が点になってたら、「そうゆーんで反応してくれるのが楽しーんですわ」とな。
弟さん、めっちゃ面白いキャラだったんですね（笑）。


気を取り直して、冷菜メニューをほぼ網羅できる おまかせ10種盛り を今回もお願い。
ふわ〜〜〜お！相変わらずボリューム満点！

右手前にあるのが沖縄食材を使った 青パパイヤと島レモンのソムタム 。
桜海老がたっぷり入って風味もいい。

お皿上部にあるのは 里芋のたいたん・大根葉の玉子焼き・こんにゃくの生姜味噌田楽・南高梅のポテトサラダ・大根の皮のクミンきんぴら・南高梅の羊羹 。

大根を皮も葉も余すことなくちゃんと使ってるのがとっても共感できるし（しかも美味しい！）、中でも南高梅の羊羹がすごい！
羊羹って聞くとスイーツってイメージしちゃうけど、これは南高梅が効いてて甘さも自然な甘味で私の中ではスイーツではありません、アテです。

小皿3つは 蕪の葉の佃煮・らっきょうの甘酢漬け・ハンダマの白和え 。
でた！タマの半分（笑）！

ハンダマって 金時草 のことだったのね。
葉っぱの裏が紫で、茹でると粘りっけが出る野菜。
だから、白和えもほんのり紫になってまーす。


日本酒は2杯目からはお燗が飲みたいので「お燗で美味しいのありますか？」と聞くと、4本ほどカウンターに並べてくれる。

全部飲む気満々（笑）

まずは  不老泉 山廃純米吟醸　十水仕込み　無濾過生原酒 。

↑の写真の御仁が、お酒を出したりいつも器をふきふきしているお兄さん。
そして滋賀のお酒にもとっても詳しい！
先輩も滋賀に詳しいから蔵元さんの話にも盛り上がって楽しいのだ。

ちなみに、十水（とみず）仕込み っていうのは江戸時代の仕込み方で、お米「十石」に対して同じ量の水を使うから「十水」。
現在の造りからすると、1〜2割少ない水で仕込む ＝ 濃厚で甘味旨味たっぷりになるらしい。
この不老泉はそんな “甘い旨い” は突出してなくて、酸味があるからバランスいい〜感じ。


3杯目に 七本鑓 を挟んで・・・（写真撮り忘れた）


4杯目は 浪の音 。

↑写真の御仁が、料理担当の弟さん。
ほんっとめっちゃ面白い方です、この日、何度ボケられたことか。
関西生まれじゃないので、ツッコミへったくそですんませ〜ん😓

で！！
先輩と弟さんと浪の音の話をしてた時、すごい話の展開に！！

浪乃⾳酒造の現10代目蔵元の息子、中井卓大さん・・・
サッカー選手としてスペインのレアル・マドリッドに所属してるんだとか！！

後日、改めて調べたら、4年後のW杯で日本を背負うかもしれない選手として ニュース でもピックアップされててびっくり。
すっごー！4年後めっちゃワクワクするー！


5杯目は 不老泉 旨燗 。

最初に見せてくださった4本のうち、一番最後に飲みたかったやつ〜。
燗にして旨いやつ〜。


と飲んでると、10種盛り合わせが無くなってきた。
10種盛りは冷菜からなので、温菜からも何か頼みましょうかということで、改めて先輩とメニューをじーっと見る。

そう、2人とも、無言でじーーーーーーーーーーーーーーーっと。
↑めっちゃ迷ってる（笑）。だってどれも食べたいんだもん！

結果、大根 で先輩とかぶりまして。

先輩チョイスは 大根餅のきく菜ソース 。

菊菜をソースにするっていうアイデアが斬新！
ソースにする工夫はちょこっとしてあると思うけど、マジ、春菊まんまな味。
あ、お店でも「菊菜」っていうか「春菊」っていうかの話に盛り上がってたな。

そして、大根餅がまためっちゃうまい。
大根らしさがちゃんとある。

ぶっちゃけ、よく中華料理屋で食べる大根餅ってどこが大根なのかよくわからない。
大根の味しないんだもん。

弟さんに「大根餅ってどーやって作るんですか？」って聞いてみたら、普通はすりおろした大根を搾って使うんだけど、そうすると大根のおいしさが一番ある汁がほとんど抜けちゃうから、弟さんは 千切り にした大根で作ってるんだそう。

なーるーほーどー！
これ、家でも作ってみたーい。


そして私チョイスは、大根の米粉から揚げ 。

なにこれ！
これもすんごい美味しいんですけど！
外はカリカリ、中はほっくほくで大根がとろける〜。
やっぱ揚げ物は美味しいお店で食べるに限ります。←家で揚げ物するのが嫌い


気付けば18時を回っている。
すると、一気に満席に。
ご兄弟に声をかけるのが申し訳ないような忙しさ。

だけど、先輩と「もうちょっと飲みたいよね」ってことで、すぐに出してもらえる冷酒で、一旦インターバル。

6杯目、先輩は 松の司、私は 一博 。

お酒が出てきたから、アテももう一品。
「土佐酢いいね〜」と、軽くつまめそうなもので沖縄食材！
モーウイの土佐酢漬け

モーウイ、どんなものか、まっっっっったく想像できなかったんだけど、瓜系？！
そーきたか。
これも、すんごい美味しいんですけどー！
歯ごたえと滑らかさが、今まで食べてきた野菜のどれにもない、これイイ！

そして土佐酢にめっちゃ合う。
言ってみれば漬物みたいな感じなんだけど、ほんっとシャクシャク感がなんとも快感。

後で調べてみたら、別名「赤瓜」っていうんですね。
沖縄では、モーウィ、モーイ、とも呼ばれてるみたい。


忙しそうだった店内も、料理とお酒を一通り出して落ち着いたとみえる。
すかさず先輩に「今ならお燗、ラストに頼めそうですよ」と、もう一本追加（笑）。

最後に7杯目、不老泉　山廃純米吟醸 中汲み 無濾過生原酒  をお燗で〆。
最後の最後に、いいもん飲めました。

先輩は滋賀に縁多き方だし、いつもblogに書いてる大分のじーじも不老泉で蔵人をしてたことがある、何かと身近に感じる不老泉。
いつか蔵元さんに会ってみたいなぁ。

そんなこんなで3時間があっという間。

あ、そうそう、3時間というのは、いたぎ家さんでは予約あるなし関わらず、コースorアラカルトに関わらず、3時間制になってます。
満席でお断りするお客様をできるだけ少なくするために、と色々考えてらっしゃいます。

もちろん「3時間以上ここに居たい！」って方は「予約時に遠慮なく言ってください」と。


そんなわけで、16時に飲み始めた私たちは19時に帰路へ。
でも、3時間でしっかり7種類の日本酒と、ご兄弟の野菜、沖縄の野菜、いっぱい楽しめました♪


【いたぎ家】
兵庫県神戸市中央区中山手通1-14-7
中山手鈴木ビル1F
TEL/FAX： 078-333-9216
https://itagiya.com/

【以前行った日記】
2022/10/19 ボーリュームたっぷり！おまかせ10種盛り合わせ
2022/9/22 初めまして