ムスコと一緒の佐賀ん酒 @ 居酒屋 ふるかわ（佐賀）

佐賀の、このお店に行った日記を書く時は、
いつもついつい前置きを長々と書いてしまう。

もう”耳タコ”かもしれないけど、でも何度でも言っちゃう。

佐賀の ふるかわ さんは
自分の日本酒好き人生の始まりに無くてはならない存在。

でも…本当は、かつてあった さくら のおかげで
「ふるかわ」の、おとーちゃん、おかーちゃんに出会えたのだ。

さくらの店主にひっついて佐賀に飛び、
おとーちゃんのキャンピングカーで佐賀中の酒蔵を一緒に巡り、
柳川の「さげもん」を見たり、
みんなで長浜ラーメン喰ったり、
生鯖を仕入れる職人の知人がいるという回転寿司行ったり、
有明海を眺めたり、
有田焼きの卸売団地に行ったり、
おとーちゃんの畑でヒールで（笑）野良作業したり。

ハチャメチャに日本酒を好きになっていった独身時代で、
さくらの店主、常連のみんなと何度も佐賀に行き、
そしてふるかわさんには目一杯お世話になったなぁ。

あの当時から、もう10年も経ったわけで、
そりゃあもう、いろいろ…ほんっとーに色々あったけど、
でも、まさか…

こんな日が訪れるとは…

10年前の自分は予想も想像もしてなかった。

それは・・・ 




ムスコと一緒に「ふるかわ」さん訪問！！

こんなエントランスからも分かる通り、
「ふるかわ」さんは、基本的に”大人”の空間。

時間的にもこんな幼児が行って良い場所ではない。 
そんなことは毛頭わかっちゃいます。
でも・・・ 

今回ばかりは、不良母を許して！！
ふるかわのおとーちゃん、おかーちゃん、ただいまーー！！！

うううー！会いたかったですよーーー(>_<)！！
見た目は強面なのに、笑うと”くしゃっ”とした笑顔がとっても可愛いおとーちゃん、
見た目通りチャキチャキしてるけど実はちゃんとお父ちゃんを立てるおかーちゃん、
このお二人に、ムスコと一緒に会いに来たかったんです。

ムスコをお腹の中に抱えつつ来た2年前は、
「子供ができたらココに来るのももう不可能になるのかなぁ」って思ってたのに、
やろうと思えば来れちゃうもんですね～～（笑）。 

しかも！！
この日は お昼に飲んできた 大分の「蕎麦切り重娯」さん も一緒！

なんと大分から佐賀まで車で送ってくださったのだ(>_<)。
片道2時間半もかかるところをただ送ってもらうだけでは…と思って、
「ぜひ、ふるかわさんで一緒に飲みましょう！」とお誘いしちゃった。
（翌日もお昼の営業があるのに（汗））

そんな嬉しい”一緒飲み”のスタートは、エーデルピルス の生でカンパ～い！



重娯さんでもメニューを見たことがないけど、
ふるかわさんも同じ。
お母ちゃんがテキトーにカウンターにある大皿料理から見繕って出してくれる。

鳥の玉ヒモ　川エビ　レンコン　あと 肉味噌 のような・・・

そして、これこれ～！！大好き！有明海の珍味 イソギンチャク♪

どこのでも美味しいわけじゃない。
下手なとこ行くと砂利が残ってたり泥臭かったり。
でも、ふるかわさんとこのイソギンチャクはコリコリした食感もそのままで
シンプルなお浸しのような味付けでおいし～いのだ♪

赤ちゃん 赤貝 もお酒がススム～。



「まきちゃん、お刺身、食べーと？」もちろん！

烏賊　蒸しウニ　タイラギ　鯵のたたき　生サバ　
そして大きな貝は佐賀でよく見かけるコウカイ（一般的には「テングニシ」）。

何気に、鯵とサバに乗ってる 金胡麻 がポイント。
これはおとーちゃんたちの畑で育てたものなんだとか。
胡麻って育てるのにすごい手間がかかるんだそう、
だけどその分、世間に出回ってる怪しい胡麻より安心してしかも美味しい！と。

ちなみに、ムスコには 五島列島の手延べうどん を作ってくれました♪

いつも〆にいただくのだけど、このうどんはほんっとーに美味しいのだ。
何と言っても、ふるかわさんの出汁がまた「お酒が進む」味わい。


この小魚たち（2種類）も、おかーちゃん曰く珍しいらしいのだけど、名前を失念。。。

メモがどっかに行っちゃって…わかる方がいたら是非教えてくださいっ！


これまた面白いつまみ 菱（ひし）の実 。

漢字の通り、菱型のような、手裏剣のような形をしていて、
カニ用のスプーンでホジホジして食べるのだけど、栗みたいにほんのり甘い。


そして、「ふるかわさんで食べなきゃ」な食材NO.1は、やっぱり わらすぼ？！

甘露煮にされて、すっかり”エイリアン”な見た目ではなくなっちゃってるけど（笑）。

この「わらすぼ」、初めてふるかわさんで見た時の衝撃は忘れない…

カウンターにまだ調理される前の生わらすぼが挙げられていて、
その見た目のグロさにキャーキャー言ってたら、
なんとその一匹が、こっちに向かって「シャーーーー！！」と襲ってきたのだ！！
水揚げされてから何時間も経っていたにも関わらず、この生命力。。。 

お母ちゃんに教えて貰ったプロモーションムービー「W・R・S・B」が妙にウケる（笑）
これ、佐賀市のプロモーションっすよ。めっちゃ凝ってます。


さてさて。
ふるかわさんに置いてある日本酒は、
おとうちゃんたちが直で酒蔵さんと仲の良いところの銘柄がほとんど。
もちろん佐賀を中心とした九州のものばかり。

どんなのが好みか伝えて、あとはおかあちゃんにお任せ。
「香りがあまりない方がいいです～」と出してくれたのは
嬉野温泉にある 虎之児 。


東一 はひっさしぶりに飲んだなぁ～～～。

冷たいお酒の中では、ほんと王道？！

そして、さくら時代からの先輩が造りの手伝いをしている 萬代 や、
今や関東では「七田」で有名な天山酒造のふるかわPB あわ雪天山 、
だんだん濃ゆくなっていき ブラック天吹 など。



私が、こんなふるかわさんを楽しんで夜が更けていく間も、
ムスコは全く眠くなる気配なく、
むしろ重娯さんやおかーちゃんや、カウンターにいたお姉さんに遊んでもらって、
んもう目がキラキラ。


”ムスコが居るから” とカウンターではなく小上がりにしたけど、
小上がりから脱出してはカウンターの中へ遊びに行き、
その度に遊んでくれるおかーちゃん。。。

おかーちゃん、おとーちゃんだけじゃない。
一緒に飲んでくれた重娯さんも、まるで「孫」みたいに構ってくださって。。。

ムスコが大きくなったら、もっと気軽に、もっと行けるかもしれない。
でも、「今」のムスコ、そして「今」の私は、「今」しかない。


だから、今回、大分から佐賀にかけて行けて、本当によかった・・・

こんな温かい人たちと一緒に一晩を過ごせて、私は幸せ者です。

この写真を見ると、今でも目頭が ”ぶわっ” と熱くなっちゃう・・・うぅぅ（涙）。


[ 居酒屋 ふるかわ ]
佐賀県佐賀市愛敬町3-7 2F
0952-26-6380 
17：00～24：00 
定休日：日・祝

[ 以前の日記 ]
・2013/4/10 旧友と共に
・2008/1/24 アメリカに行く前に…
・2005/12/19 さくらの常連のみんなと