まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

カルチャーショック 与えすぎ?!

2008-11-27 05:33:53 | ワシントンDC観光(周辺も)

これで、日本からのお客様は最後になるだろうか。

アメリカに上陸するのは
初体験。
一人で海外に行くのも初体験。

そんな初体験だらけで、きっと期待と不安いっぱい抱えて、日本は仙台から。

何度か仕事で、アジアやヨーロッパには行ったことがあるらしいのだけど、
いつも部下や取引先に付いていけば良いだけだったようで、
日本の家を出発する時点から、もう緊張イッパイなメールが何度も何度も。

しかも、飛行機が “遅れる” のならまだしも、40分も “早く” 着いてしまい、
「待ってるハズの我々」が到着しておらず、さぞかし心配させてしまった事だろう・・・ゴメンネ、お父さん。

そう。
お父さんはお父さんでも 相方のお父さん が、単身で来てくれたのだ!

無事に久々のご対面! Welcome to U.S.A!!

きっと日本で「どんな生活してるんだろうなぁ。」って気になってただろうな。

今の環境について、実際に見てもらうと、あれこれ質問&会話は尽きないし、
お父さんからも、初めてのアメリカの光景の印象が、止まらず出てくる。

しかし、こういう時って、息子は何も喋らないものなのね・・・。


さて。
そんなお父さんを アメリカンな世界に連れ回す計画 を立てていた我々、
しかも「何でも食べるよ」という相方の言葉を信じ、しょっぱなから行ったお店は、
お馴染み・・・?!


バ イ ソ ン ! ! が食べれる Ted's Montana Grill

お父さんも「バイソン食べるのかぁ!それは面白そうだ~。」と意気揚々としているので
「牛より旨くて、このステーキが美味しいんだよ。」と、ニューヨークストリップを注文。

えへへ。 大きくてビックリするだろうな~♪ でも美味しくてもビックリするだろうな~♪

と、思っていたのだが・・・。


お肉の塊を見た瞬間、お父さん 絶句。。。

肉のあまりにもの大きさに、驚くというより・・・ ドン引き状態?!

こ・・・これは、予想外の展開だぞっ(汗)。
「うひゃー・・・これは・・・母さん連れてこなくてよかった。」
と、声が裏返ってますがな・・・。

食も進まず、結局、お肉に手をつけたのは、たった5センチほど。

日本では焼肉好きで、よく牛タン屋や焼肉屋に行ってた時は、もっと食べていたのだけど、
これは、相当…かーなーり、ショックを受けてしまったとみられる。


「無理して全部食べなくて良いですよっ。
 アメリカ人も残す人が多いし、
  “ドギーバッグ” っていう お持ち帰り当たり前の習慣 がありますからっ。」

と、フォローすれど、日本では 出されたものは全部食べる のが習慣。
しかも60歳も過ぎた年配の感覚からすれば、この一皿を見てしまうと
「こんなに食べなきゃいけないのか。」 と思ってしまうのだろうか。


ううーしまった…
初めてのアメリカで、初めての食事で、これはインパクトありすぎたか…



そんなこんなで、カルチャーショック第一弾を与えてしまった翌日は、
前にも行ったことのある Williamsburg という街の観光へ (URL)。

ここは、イギリス人が植民したての頃の、最初の州都でもあり、
住んでいる人たちも、当時のままの生活をしている、「本物のテーマパーク」でもある。

ワシントンDCはもちろん、せっかくだから、アメリカの歴史も感じられる場所で、
景色や空気に触れてほしいな、と思って。


その前に腹ごなし。
前日のショックもあるし、軽めがいいだろうと、
前も行っててボリューム感は控えめ、と知っていたシーフードレストランへ。


東海岸でワシントンDCと言ったら、シーフードも美味しいんですよ~!
と、オススメした クラムチャウダー は、「美味しい美味しい」と言って食べてくれる。よかった~。

そして 「まき子さん、もちろん、いくでしょ?」 と、
お父さんの “クイっと手首を曲げる” ジェスチャー。
ハ~イ、待ってました~♪

ここはネ、ここはネ、地ビール(Williamsburg Alewerks) も美味しいんですよ♪
同じ飲兵衛なお父さんには、この地ビールを是非とも、飲んで欲しかったんです。

「てめーら、また昼から飲むのかよ」 と、冷たい目を向ける運転手は無視ムシ。
(お父さんは小サイズ、自分は大サイズですが、何か)

飲むと饒舌になるお父さんと、
昨日から続く、アメリカでの生活、日本のみんなの様子の会話でワイワイ。


だがしかーし。
またもやってしまったぁぁぁ。

牡蠣が美味しそうだし軽めが良い、というお父さんに我々が勧めた
牡蠣とソーセージのサラダ が・・・。




どどーーぉん!!

お父さん、再び ドン引き~~(>_<)!!!
そして絶句・・・。(我々も 「しまったぁ~~」 と絶句。)

「ま…まき子さんも、最初アメリカに来た時に、こんなのにビックリしなかった?」
と、恐る恐る聞いてくる気持ちも、ひっじょ~~~によくワカリマス!

私も最初は「軽めで」と頼んだものが、ことごとく “どど~~ん!” で、
ショックを受けてばかりだったっけ。

なのに、“慣れ”のせいで、また「サラダ」に、してやられちゃったよ~~(涙)。


でも、この街の雰囲気には 「いやー面白い!」 と、興味を持ってくれたみたい。
写真をあちこち撮り回って、ようやく足取りが軽くなってくれた感じ。


 


囚人を括りつけるさらし台も当時のもの。
「2人とも、そこに入ってよ。」 ってワケで、は~い!
・・・で、こういう時って、また息子はシカトするワケで・・・んもう。


さて。
実はこの日は 日曜日 だったのです。
それが何を意味するのかというと・・・もう最近の自分の行動は分かりやすいっすね。

日曜といえば、見逃してはならないのは。

NFL アメリカンフットボール の試合デーなのだ!!
しかも、この日は我らが応援する コルツ は、夜の試合なのだ!
すなわち Sunday Night Football なのだ!!

というワケで
「いつものスポーツバーへ行くぞ。」
「お父さんに、我々の芯の生活まで見てもらうために。」(←なんて言い訳がましいんだ)

・・・連れて行っちゃいました。
スクリーンいっぱいの、NFL熱狂ファンが集まる、熱い!あっつーーい!スポーツバーへ!!



ところが、これが意外と喜んで盛り上がってくれたのだ。
もともと相方のアメフト選手時代に、熱心に応援に行っていたから、ルールも知っているし、
普段はスポーツ観戦が大好きみたい。

アメリカ地ビールの シエラネバダ と 手羽先の バッファローウィング を頬張りつつ、
「いいねぇ! アメリカを満喫してるっって感じだネェ!!」 と。

しかも、我らがコルツは、
超ウストラスーパーすごい試合で 勝利!!ひゃっほう!!


家に帰っても、酔っ払って寝てしまう相方はそっちのけで、
お父さんと一緒に、「命の水」を熱燗にして、一緒に晩酌。

あ~んな話しや、こ~んな話しを会話しつつも、
たった1年しかアメリカにいられない我々が目いっぱい楽しめるように、
日本の実家での心配ごとを言わないようとしている気遣いがワカル。

本当にありがたい。

こうして自分たちがアメリカに来られたのも、ここで生活できているのも、
1つは家族みんなのお陰なんだもの。。。



そして、やってきてしまった・・・短い滞在の最後の晩餐の日。

最後の最後に、お父さんは
「文化の違いってのは、食文化を見るとよく分かるね~。アメリカ人が、あれだけ大きいのも納得だ!」
「あの狩猟民族の体を維持するためには、あれだけ肉が必要なんだね~。日本が負けるワケだ。」
「もうだいぶ慣れて来た!ステーキでもいいよ!」

と言うけど・・・ダメダメダメダメ、絶対ダメ。

自分も未だにそうであるように
「頭で分かっていつつも、実物のお肉の塊を見てショックを受ける」 のは確実。

最後は、ちょっとイイ感じの、ワシントンDC内のシーフードレストランへ。


この DC Coast というお店(URL)は、
見た目は値の張りそうな落ち着いたレストランなのだけど、懐には優しい価格なのだ。


メニューを見ても、ちゃんと産地などが明記されてて、いい感じ。

最初のアペタイザーは、
東海岸といったら!の ブルーポイント牡蠣 と NY州はハドソンバレー産の フォアグラ



日本で食べると、ブルーポイントって高いらしい?!けど、ここでは一個2ドルほど。
味は・・・どうかなー?!宮城といえばの松島産牡蠣と比べると?!

フォアグラは、ホタテ貝柱くらいのサイズだけど、今は逆に、この小ささにホっとする(笑)。

飲み物はやっぱり白ワイン。

フランスのワインが美味しそうだったので、リストからは$35とお手ごろ価格の1本、
パスカル・ジョリヴェ Pascal Jolivet の ATTITUDE Sauvignon Blanc 2006 を。

ロワール地方で名を上げてきたパスカルさんは、ソービニョン・ブラン を使ったワインが得意。
その彼が新しく挑戦した銘柄が、この アティテュード なんだとか。

結構、味にアロマ系の旨味を感じるけど、さっぱりした後口で、イイかも♪美味しいかも♪


メインで自分が頼んだのは、コレ。

皿が妙にデッカイ(笑)。
お父さんも 「まき子さんが頼んだそれ、なあに?」 と、興味津々

これは Sablefish といって、ギンダラ と和訳されるけど、
個人的な印象は、やっぱり日本のギンダラと比べると、もっと大味。
切り身の厚さも、どう考えても日本のよりデカイ。

とはいえ、ジューシーで、切り身が一枚一枚トロっとはがれるような味わいで、これも好み♪


肝心のお父さんには シーバス をオススメ。

スズキの一種なのだけど、日本でいうシーバスと違って、
それをもっとジューシーにした感じの味わい。日本人には無難なハズ。

見た目も安心な量だし、さてさて、お味は?!
「鱈みたいな味だね!私は鱈好きだから、これは美味しい。」 とな!

ようやく、“ほ~~~っ”。 
最後の最後で、喜んでくれる顔が見れて、よかった~~。 


とにもかくにも、お父さんにとってみたら、命がけの?!大旅行だったに違いない。
自分の役不足で、どこまで満足してくれたか…。

でも、隠したりカッコつけたり、じゃなくて、ありのままの我々の生活を見て欲しかったんだ。
来てくれて嬉しかったですよー!
本当にありがとうございます!!
(お土産の日本酒も。えへへ。)



ちなみに。

最初から最後まで、自分とお父さんとの会話に入って来ず、
話しをふってみても 「あぁ」 とか 「いや」 とか 「別に」 とか、
ごく短い言葉しか発しない相方。

なので、ワシントンDC観光では、ワザと2人から距離を保って歩いてみた。
やっぱり何も会話せず。

でも。



なんか・・・この微妙~~な距離感を持って、黙々と歩いてる2人の後姿を見ると・・・



ほのぼのとするような、温かいような…よくわかんないけど、
“言葉なんかじゃ伝わらない、本当の親子で通じるもの” を感じて、嬉しくなってしまうのでした。
この写真、結構好きカモ。


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22 コメント

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質も量もって (たく@酒遊倶楽部)
2008-11-27 07:46:00
感じですね・・
みんな、量を先に言う・・ここでもそうだけど、日本とは違うってことを感じ取れてよかったんじゃないですか。

あと2ヶ月ちょいですね。イクラも筋子も肝も待ってます(w
返信する
■たく@酒遊倶楽部さん (まき子)
2008-11-27 07:54:49
質が備わってる料理でも、
まず「量でショック」をうけちゃって、
その後、美味しいと感じなくなっちゃうんですよね(汗)。

でも、まさに
>日本とは違うってことを感じ取れてよかったんじゃないですか

です。
日本と同じじゃ、つまらないですもんね。
帰国前に、こちらに来れるチャンスがあって、
本当によかったです。

自分もあとちょっと!
イクラ!すじこ!!
あ・・・お父さんが、イクラをお土産で持ってきてくれました(笑)。
なんて飲兵衛同士、気が合うんだ!!
返信する
良かったネ、お父さま! (葛飾のオヤジ)
2008-11-27 08:38:49
お父さま、さぞ、体重が殖えての帰国、謹んでお慶び申し上げます(笑)
返信する
■葛飾のオヤジさん (まき子)
2008-11-27 08:41:21
さっき、無事家に到着した連絡がきました~。
よかった・・・ほっ。
ちなみにお父さんも同じことを(笑)。
「最近、体重が減ってきてたけど、また増えちゃうなぁ~。」って。
返信する
Unknown (燗酒おやぢ)
2008-11-27 08:49:54
父と息子って、案外そんなものなのかも。
どこまでいっても別個のオスとオス。
母と娘のように「女友だち」という関係にはなり難いですな。

コルツの状況はNFL Japanでもトップに載せられるほど。
http://www.nfljapan.com/
昔好きだったチームはどこも負け越しという不甲斐なさ。
今季もダメかなぁ。X-)

お土産の日本酒は何だったのでしょ♪
返信する
■燗酒おやぢさま (まき子)
2008-11-27 11:25:13
日本酒のお土産は、免税店で購入した「久保田」でした!!!
中身云々は問題外で、お父さんの「キモチの篭った1本」であります。うぅ。

でも、男同士って、やっぱりこんなもんなのですね~。
会う前は、Kちゃん、すんごい気にしてて
「どこに連れてこう?何して楽しんでもらおう?」って
相談してくるくらいだったのに、
いざ会ったら、な~んにも喋らないんですもん(笑)。

それにしても、スタートに出遅れたコルツですが、
終盤になるにつれてアツイです!!!
NFL.comはもちろん、NFLJapan.comも、
毎日チェックしてるに決まってるじゃーないっすか~(笑)。

しっかし、今期はどこも波乱で、すんごい面白いですね!
どこがプレーオフに出るか、スーパーボウルに出るか、
もう勝率から分析しちゃって目が離せません!

返信する
Unknown (酒飲みおやじ)
2008-11-27 12:43:18
いや、父と息子ってのは、普通こんな感じだよ。
返信する
よりアメリカを知るために (nao)
2008-11-27 12:47:49
遊覧飛行でグリングリン宙返りとかイエローストーンでグリズリーと格闘とか、そっちのほうがアメリカっぽくなかったでしょうか?
私はゴメンですけど。
返信する
■酒飲みおやじさん (まき子)
2008-11-27 12:50:18
やっぱしそうなんですね~~。

女姉妹でしかなかった自分、
息子と父親って環境を全く知らなかったんですが、
なんだか一面が見れた感じです。
(実家に帰ると、お母さんやら妹さんやらがいるので、また違う雰囲気で)
返信する
■naoさん (まき子)
2008-11-27 13:19:25
naoさんくらいに若ければ大丈夫かもしれませんが!?
60歳越したお父さんに、そんなキケンなことさせられませんってば(汗)。
たった2時間ドライブの Williamsburg ですら、
「え?そんなとこにいくの?」と驚かれちゃったんですから。

というワケで、「ゴメン」なんて言わずに、
元気なうちに、いろいろやってみた方が良いと思います、ハイ!!
naoさんが来てくれたら、どこにお連れしようかな~~~(笑)。
返信する

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