いつも行ってるイングリッシュスクールは、もちろん英語に対するのスキルアップのためもあるけど、
何と言っても一番の目的は
いろんな国の友達ができる。
お喋りしたり、相談したり、わいわいできる。
普通に暮らしているだけじゃ知りえないことが体験できる。
こと。
・・・って、「一番」っていっておきながら、3つも挙げてしまったけど(汗)。
旅行に行ってばっかりで、いっつもサボってるけど(センセー、ゴメン!)
今回のサイクルの題材は、知れば知るほど面白い。
それは Civil War について。
直訳すると 内戦 だけど、日本の教科書に載ってる 南北戦争 って言えばワカルかなぁ。
「内戦」って言ったら、日本だっていっぱい起きてて、いろ~~んな名前が付いてるけど、
アメリカは独立宣言されてから起こった内戦は、たった一回なので、それを Civil War って呼んでる。
ぶっちゃけ、最初にこのトピックを聞いたときは、
「世界史でやったけど、もう忘れちゃったよー。はー難しそう、、、面倒くさいな。」 って思ってた。
でも。
黒人という奴隷解放の背景、女性が男性と平等だ!と戦う背景についての文献を読んでると・・・
そして、その時代の中心となったのが、このワシントンDC周辺 であることがわかると・・・
どんどん自分の興味を引くことになった。
で。
興味を持ったら、そこに行ってみたくなってしまうのが、性。
この南北戦争では、とにもかくにも、たくさんの人が死んだのだけど、
あまりにも沢山の戦士が死んで、川が血の色に染まった場所でも有名な
ゲティスバーグ へ行ってみた。
今は、なんと平和な・・・なんとのどかな光景なんだろう。
ここはナショナルパークにもなっていて、しっかり整備&保存されている。
でも、かつては、この、自分が立っている場所で、すさまじい殺し合いがあったんだろう。
ここで優勢「南」と劣勢「北」の大逆転が起こった3日間の激動の戦いのことを
ゲティスバーグの戦い というのだけど、
その言葉を知らない人でも、
goverment of the people,
by the people,
for the people
人民の人民による人民のための政治
という言葉を知ってる人はたくさんいると思う。
「北」の リンカーン大統領 が、この戦争中に、これを述べた場所は、お墓の中にある。
とってもひっそりと佇む記念碑。
でも、なんだか足元からヒシヒシくる。。。
ここかぁ・・・。
リンカーンのたった3分の演説後、拍手も歓声も何もおこらず、
しーん・・・という余韻が残ったという。。
さて。
スクールでは、そんなCivil Warの時代に生きて活躍した人物について、
パートナーと一緒にリサーチしたりして、最終的にプレゼンしなければならない。
(一人ずつじゃなくて、パートナーと連帯責任ってのがポイント = サボれなーい!)
ポルトガル人のアナと一緒に選んだ人物は Clara Barton クララ・バートン 。
アメリカでは有名人だけど、日本じゃ知ってる人は少ないと思う。。。
(こんな分かりやすい サイト があったので、興味ある方はどうぞ)
南北戦争中は、病院の中ではなく、戦場に出て、南北関係なく怪我した兵士を手当てした女性で、
戦場の天使 Angel of the battlefield って呼ばれてたそう。
そしてアメリカ赤十字を創ったことでも知られている。
でも、なんだか「アメリカだけ」の話なのでつまらないなーと思っていたけど、
個人的に興味を引いたのは、
●国際赤十字団体に“戦争だけじゃなくて、自然災害時も活躍すべき”という考え方を取り入れたこと。
●日本でもよく見かける、一家に1つの 救急箱 は、クララが発明して広めたこと。
そんなクララの人生の後半を過ごした家(ここも国立公園の1つ)に、アナと一緒に行ってみた。
家っていうか、もうこれはオフィスでは。
自宅なはずなのに、公私関係ない感じ。
あらゆる壁の中が倉庫になってて、中には毛布、包帯、救急箱、非常食などなど。
ホントに、一生を “人を助ける” ことに尽くしたんだなぁ、って思わせられる。
赤十字の初代代表を辞めた後も、応急手当の方法や救急箱の普及に努めたんだとか。
もしかして、
アメフト部のトレーナー時代に勉強した怪我の応急処置法も、クララ・バートンが元なんだろうか・・・。
なんて想像しちゃうと、一気に身近に感じてしまう。
ゲティスバーグと違って、とても小さな家なので1時間も居れば十分だけど、
それでも、スクールで題材として選ばなかったら、ココには来なかったかもしれない。
それに、クララ・バートンの一生を調べたことで、自分もたくさんのことを学べた。
最後に、プレゼンにも添えた、クララの言葉をば。
What is everybody's business (共同責任とは)
is nobody's business.(無責任のこと)
What is nobody's business (では誰の責任でもない事は何か)
is my business. (それをやるのが私の仕事)
うちの会社にも居たなぁ。。。
いっぱしに現場で上層部の文句は言うのに、
「じゃあ、それを変えるべく行動を起こそうよ」、と言うと、
「自分が手を挙げると、自分がその責任者になるから、面倒くさい」 って人。
クララの生き方を調べていると、とっても考えさせられてしまう一言。
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>共同責任とは、無責任のこと。
これは「官僚的ということ」のような?
親方日の丸の役所や潰れることはないと思ってる大企業に、極めて一般的に見られる状態ですね・・・(笑)。
>共同責任とは、無責任のこと。
・・いい言葉だなァ。
ズバリな言葉だね!!
クララさんの爪の垢、飲ませたい人、沢山いる。。。
イングリッシュスクールでは、いろんな国の人がいるから、クリスマスや正月の過ごし方も色々一気に楽しめそうだね♪
目が死んでる社員がいっぱいいる大企業にいたので、
それがイヤでイヤで転職したクチです(苦笑)。
時には大事な「共同」だけど、
方向を間違えると、途端に人や物事をダメにしてしまいますね。
「Everybody's business is nobody's business(共同責任とは無責任)」
は、ずーっと昔、古代ギリシャの哲学者アリストテレスの言葉だそうです。
それを、クララは自分の言葉に、こんな風に変えたんですね。。。
ホントに良い言葉だと思います!
スクールはホントに楽しいですよ~♪
たまにバトルなんかも起きますけど。
口論は激しくても、その後すぐに忘れたかのように仲良く世間話をするのが笑えます。
『では誰の責任でもないことは何か?』のあとに「酒を飲むことだ」と続けたら《OH! It's my business》だったんだけど。
日本に当てはめると、先日終わった“篤姫”でさらりと流されていた『明治維新』でしょうか。
その後の敗戦でその良き気骨をなし崩しにされ、似非民主主義を植え付けられた結果が今日の日本?
飼い慣らされることが身に染みついたこの国にこそ、必要な言葉に思えてきまする。
果して「Change!!」はあるのでせうか!?
そして、それはまき子さんの帰国に間に合うのか!? (笑)
飲みながらプレゼン作ってたので、
余計に「はーどうやってまとめよう」状態に陥ってました(笑)。
でも「そんな無責任な!」って怒る前に、
自分のしたこと、しようとしてることを振り返るに、
良い言葉だなーって思います。
「酒を飲むことだ」って、businessです!
だってお酒飲まないと、経済回らないじゃないですか!
ズバリ。
ぜーんぜん違うのに、アメリカと一緒のことやろうとしても
「似非」なものになっちゃいますね。。。
アメリカにはこういう歴史的な公園、自分の国を知ろうとする公園(National Histric site って呼ばれてます)がたくさんあります。
そんでもって、そこに来る人たちが、たっくさ~~んいるのに驚きます。
ほとんど全てが無料で公開されてるからかなぁ。
しかも、どこにも「レンジャー」という、
説明してくれる人がいるのですよ~。
日本も「日本のすばらしい文化」は保存してありますが、
こういう今の国の有り方に繋がるNational Histric siteがないのは、
やっぱりアメリカの見よう見まねで根本が分かって無いからでしょか。
「Change!」が欲しいですね~。
アメリカに習うものではなくて、日本ならではの「変化!」を。
あ、JALのCEOが、「executiveなのに、社員食堂で昼ごはん、電車通勤なんてエライ!」
ってアメリカで注目されたそうで。
そんな話を聞くと嬉しくなっちゃいます。