アメリカでは、ハロウィンが終わった後は、日本と同じようにクリスマス一色になるかと思いきや、
11月に入ると、あっちこっちで
Thanks Giving Day サンクスギビング・デー
という言葉が耳に入る。
日本語では 感謝祭 と言われるこの祝日、聞いたことはあったけど、
そもそも 何に対しての「感謝」なの?
所以は、アメリカ合衆国ができる以前、今から 400年前 にさかのぼる。
アメリカ大陸に初上陸したヨーロピアン植民人と、彼らを救った先住民との関係に始まる。
生きる術を教えてくれた先住民と、一生懸命働いた結果の豊作への「感謝」って感じなのかなぁ。
(もっと知りたい方は、こんな サイト が面白いです。)
現代のアメリカでは、まるで日本の正月みたいな盛り上がり!
家族や親戚が1年に一度集まって、みんなでワイワイ過ごす、という一大イベントなんだとか。
ちなみに、今年のサンクスギビングデーは 11月27日。
この日に近づくにつれて、
TVも「サンクスギビング!」、学校も「サンクスギビング!」、スーパーも「サンクスギビング!」
そして、NFLも 「サングスギビング・フットボーーール!!」(笑)。
そんな “耳にタコ”のサンクスギビングと一緒に聞かれるキーワードが ターキー 。
“お正月といえば、お節、お雑煮、おしるこ、みかん(我が家だけか?!)” と言われるように、
“サンクスギビングといえば” の料理の一つが、ターキー丸ごとロースト なのだ。
(他には、パンプキン、クランベリーを使った料理、パンプキンパイとかクランベリーソースとか)
そして、スーパーやお肉屋さんは、まるで大晦日のアメ横とか築地みたいな人ゴミに!
すごい!アメリカでも、こんな状態になるんだ~~。
ちなみに、我が家近くのお肉売り場は、こ~んな感じ。
ゴロゴロゴロ~~ン!! と、丸ごとターキーが、山積み!
何だか・・・見てると、またチャレンジ精神がムクムクっ・・・と。
これで一個15ドル前後だから、失敗してもイタくないし。
こんなデカいターキーが焼けるオーブンも、せっかく今は備わってるんだし。
と、いうワケで。
ついつい購入。
あはは! でっか~~~い!! 重~~~い!!
ちなみに、通常売られている、このタイプのターキーは冷凍モノ。
事前に教えてもらったのだけど、4~5日前に購入して、冷蔵庫でじっくり解凍させるのがベストだとか。
さーて。
初めて触る、アメリカの丸ごとターキー。 一体全体どんな状態なのか。
まったくもって未知の世界へ、レッツゴー!
★ちなみに、塩やハーブに一晩漬け込むため、実際に取り掛かったのは前日からです。
これは・・・背中?イヤイヤ、足がこう付いてるからお腹かな? (っていう、そんなレベルからスタート)
おや? 首の付け根と思われる部分から、なんか紙が出てる。なんじゃ?こりゃ。
と、ひっぱり出してみると。
ほほう! 心臓 と 砂肝 と レバー 、すでに処理されて綺麗な状態。
これは後日、日本酒のツマミにするかな~。(通常はソースとか詰め物に使うらしい)
ちなみに、ターキーは丸ごと焼くだけじゃなくて、中に詰め物をしてローストする のが、
サンクスギビング風。
で。
えーっと、ここが詰める場所なのかな?
ターキーのお尻と思われる部分から手を突っ込んで、グリグリと探る・・・。
なんか自分のお尻までムズムズしてくるんですケド。。。
すると。
・・・??
お腹の中には首が入っている と聞いてたけど、それがコレ??? うーん。たぶん。
さて。
そんなターキーのお腹の中を洗って、水分をしっかりふき取り、
塩とハーブを表面にまぶして、ラップで包んで一晩、冷蔵庫へZZzzz。
(この一晩前の作業が面倒だったら、省略しても良いみたい)
さぁ、いよいよ当日!!
まずは スタッフィング と言われる詰め物を用意。
アメリカの伝統としては、クルトンみたいな、パンをカリカリにしたものを使うらしいのだけど、
ちょっとアレンジして、自分は お米 を使ってみることに。
焼いてる間に出てくるターキーの肉汁を、たっぷり沁み込ませることに意味があるので、
お米は固めに炊き、水で洗ってヌメりを取って、
マッシュルーム、タマネギ、セロリ、人参のみじん切りと混ぜ混ぜ。
そしてハーブ的なものとして、日本では青汁としてお馴染みの ケール (緑色の野菜)を投入。
塩・こしょう&オリーブオイルをちろっと垂らすのも忘れずに。
スタッフィングの用意ができたら、
一晩、塩とハーブに漬かってもらったターキー、再び登場。
でも、詰める前に、さらに ターキーをオイルマッサージ するのだ。
テロテロな皮に、塩・胡椒・ハーブを刷り込むように、オリーブオイルで優しくマッサ~ジ、マッサ~ジ。
相方「なんか異様な光景だぞ」 ・・・・うるせー。
オイルマッサージで美しくテカテカになってもらったら、いよいよスタッフィング投入。
パンパンにしないで、8分目くらいが良い、とのこと。
足は、びよ~んと伸びてしまわないように紐で縛って、お尻も中身が飛び出ないよう封印。
両足の間は、ちょっと開けた方がよいらしい。
タコ糸とか爪楊枝が無かったから、有り合せで、たまたまあった紐とクリップを使用(笑)。
手羽は、図のように曲げて、つけ根を縛って固定。
んでは!
いよいよ、これをオーブンへ!
焼く時は、胸を上にして。
焼き時間などは、コチラを参照にしてみました。(一番下に、詳細が載ってます。)
こいつは8ポンド(3.6キロ)だから、焼き時間は約2時間。
予め 230℃(450F) に温めておいたオーブンで、最初10分くらい焼き、
その後は 175℃(320F) に下げて、残りの時間、じっくりじっくり。
うーん、上手く焼けるかな。 ドキドキ。
心配でオーブンから離れない私に 「NFL始まったから、こっちで飲もうよ~」 と相方。
お!始まったか!
外のお店はどこもかしこも開いてないサンクスギビングデーでは、
家庭のTVでNFL観戦 しながら、昼から飲む! のが典型的な過ごし方なんだとか?!
なんだか、日本の正月でいう 「箱根マラソン」 みたいな感じだ~~。
そして、おつまみは、これまたサンクスギビングといえばの食べ物の ナッツ と クランベリー 。
自分の服の色も、サンクスギビングといえばの パンプキン色 にしてみた。
でも、ターキーを焼いてる最中にも、忘れちゃいけないのは ベースティング という作業。
2時間焼く間、30分ごとに、にじみ出てきた肉汁を、ターキの表面にかけてやるのだ。
だんだんと、部屋中が、じゅ~し~な香りとオリーブオイルやハーブの香りで充満してくる。
う~ん、良い感じ♪
相方も 「まだ?」 「そろそろ?」 「まだ焼くの?」 「腹へった~~」 と。
さすがに2時間も美味しい香りを嗅がされると、食べたくてしょうがなくなるらしい。
ピーピーピーというタイマーの音とともに。
できましたー!!!
こんなデっかいターキーを乗せる皿が無い・・・と思ってたけど、我が家で一番デカイ皿になんとか(笑)。
こんがり色で、すんごい肉汁も出てる!
テーブルには グレービーソース と呼ばれる、いわゆるお肉にかけるソースを3種類と、
余ったスタッフィングを肉汁で炒めたものを並べて。
グレービーソースは本来ならば作るべきなんだろうけど、手抜きでパッケージのものデス(汗)。
そいでは、いただきますっ!!
ベースティングで、しっかり肉汁をかけたせいか、皮はこんがり、味もしっかり!
モモやぼんじりの部分も、ちょーじゅ~し~。
スタッフィング(詰め物)にも、たっぷりの肉汁が沁み込んでて・・・
うま~~い (>_<)!!
大成功に大満足~!(っていうか、失敗しようがないくらい単純な料理なのだけど)
美味しいターキーをむさぼりながら、サンクスギビング・フットボール を観戦しつつ。
サンクスギビングの言われにちなんで。
初めてのアメリカでの生活で、
困った我々を助けてくれたり、楽しませてくれたアメリカ人の友達や、
日本に居ながらも、いつも心配してくれたり、色々送ってくれる友達や家族のおかげで、
今、こうして元気で楽しく過ごしていられることに
感謝です。
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塩粕パックして、詰め物はテキトーに。
オーブンに入らなければ、落ち葉で蒸し焼きにするかな。
NFL見ながら、どぶ燗だぁ~。(笑)
「塩粕パック」(笑)。
仕込みに時間はかかりそうですが、
塩粕をぬって1週間くらい冷蔵庫で寝かせて。
スタッフィングも、和風なものに。
オーブンがなかったら、落ち葉で蒸し焼きも美味しそう~~。
あるいみ「ハーブ焼き」ですね(笑)。
日本ではターキー丸ごとは、なかなか売ってないかもしれませんが、
チキンでもいいかも。
でも、サイズが小さいと、やっぱり肉汁の量が少ないらしい?!
煮酒さんところの駐車場で・・。
丸ごとチキンをどっかで手に入れられれば、
丸焼き担当は、あっしがやりますです。
煮酒さんところの駐車場で・・。
しかしハツや砂肝は別にとっておくんだ!
日本のオーブントースターで焼けるのは、せいぜい「手羽先餃子」ぐらいのもんです。七面鳥が丸ごと焼けるオーブン羨ましいっす。
こんな程度で済んだかもしれませんが、
ワイルドターキーだったら、もーっとすごい、殺戮シーンになってたと思います(笑)。
アメリカ人は、ハツや砂肝やレバーを、ソースに使うらしいですが、
私はそれよりも「日本酒のツマミに使いたい」って思っただけで(笑)。
しっかし、アパートの“備え付け”のオーブンは、ホントにすごいです。
こんな大きなターキー丸焼きが余裕で焼けちゃうんですもん。
日本だったらありえないです。
楽しそうですね~。
昔は毎年食べたけど、
どうしても余るんで・・・。orz
人数かけて食べないと、
最後が大変だったのを思い出しました。
サンドイッチが、後処理には良かった思い出があります。
首はどうなりましたか?
私は、ネックが鳥の部位では一番好きWWW
アメフト観戦のお陰で、寒いの、慣れました(笑)。
寒さ<楽しさ&美味しさ
です。
やっぱりみんな「食べきれないから、3日間はターキー尽くし」
って言いますね(笑)
ちなみに、ネックもうまかったっす!!
同じようにオリーブオイルをたっぷり塗って焼いたのですが、
細い首に、直接かぶりついて食べてました(笑)。
しかし、我が家は、たった2人だけ。
ターキーも、たんまり余ったので、どうアレンジしようか
それを考えるのも、またワクワクしてます。
シチューとか鍋とか♪