まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

仲志満 で 丹沢山 山廃純米

2008-01-09 14:43:43 | 日本酒を飲む @ 関東
これが今年最後になるのかなぁ・・・仲志満さんにいけるのも・・・。

出会って1年半ちょい。
本当に今まで、たくさん楽しませてもらって、沢山美味しいのを頂いて。


4ヶ月前に渡米の話をしたときも
「あと4回は来れるじゃないですか~」という大将の言葉を素直に受け取って、
ホントに月に1回、合計4回来ちゃいましたよ。えらい?(←自分でいうなって)


でも、一生の別れではないけど、やっぱり一年行けないのはさみしい・・・。


だからこの日も目いっぱい楽しむんだ!


お通しは、魚のすり身をかためたものかなぁ。
葛あんがかかってて美味しい。



こういう素朴な味わい、忘れないようにしなきゃ。


一緒だった先輩は、いつもは冷たいお酒を飲んでいる。
んでは今日は、お燗攻めで!

まずは 昇龍蓬莱 瓶燗火入れ原酒 から。



この小さなラベルが粋でいいよね~、なんてお話しつつ、
ちょっと高めの温度につけてもらったお燗をいただくと、
うま~い。
ふくよかな旨み。

そうそう、このお酒の酒蔵さんって、神奈川県なんだよな。
うちから近場にありそうだから、行ってみたいもんだなぁ。


さて。
これが大好きなのだ、プリン体セット。



といっても、この日はそんなプリン体ぷりぷりでもないか。
あん肝にきんぴら牛蒡、バイ貝に、今年高価なからすみも、ちょびっと入れてくれた。

バイ貝、頑張ったのに、尻尾が切れちゃった(涙)。

「あうー・・・殻割って食べていいっすか?ココが一番うまいのに~。」と嘆く自分に、
「それは時と場合に寄るな。」と厳しい先輩。

あい・・・。

確かに、我々の左右には、1人で静かに嗜んでいらっしゃるおじ様が2人。
お店の調和を乱すことはできません。

でも「ポンポン」はしちゃった。
手のひらに、ぽぽぽんぽんぽん、出てきたぞー尻尾!!

たったそれだけのことが、とっても楽しいのだ。


日本酒は続いて 萩の鶴 極上純米酒 。



宮城のお酒で、最近、自分も一目置いているのだけど、
これはホントに極上に旨い。
大将も「この萩の鶴はいいですよね!」と。

お米の旨みが、口いっぱい、鼻腔いっぱいに広がる。
そこに、からすみをパク。あん肝をパク。
・・・ハーモニーがいいなぁ。


続いて、奥播磨 H18BY 山廃純米 を。



注がれる前の瓶を見たら、残り1合ちょっと。
こりゃ、開栓してから時間がたってるな♪嬉しい。


「それにしても、俺ら、ペース早くね?」という先輩に
「あはは~そおっすね~。」と飲む自分。
全くもってペースを落とすわけがない我々。


さらに拍車はかかる。
ぷっくりぷりぷりの 昆布森の牡蠣 が出てきちゃうんだもの。



これが出たら、アレ、飲んでみます?! と、先輩にオススメ。



やっぱり牡蠣には 天遊琳 牡蠣限定 だー。

ホントにスゴイよなぁ、このネーミングセンス。
先輩が冷たいので飲んでみたい、ということで最初は冷えたのを飲んだのだけど・・・

「やっぱお燗も飲んでみたい・・・かも。」とな。
待ってました、そのお言葉!



冷たいのとお燗と同時進行でのみ比べ。

冷たいのには現れないけど、温めると深い旨みが出てくる。
この奥行きがたまりません。

温度でこれだけかわるんだもんなぁ、日本酒って。
そこにすっごく魅力を感じてしまう。


続いてお料理は、食べてみたかった 海老芋饅頭 。



最近、大好きな海老芋、これは一回ふかして崩したものを、再び固めたのかなぁ~。
もっちりして濃厚で。


さて。
会話に盛り上がっている我々の目の前に、ゴト・・・っと一本の日本酒を置く大将。



見ると、丹沢山 山廃純米 一周年 仲志満様 と書かれている。

ということは、去年の4月に開けられたお酒だ。
9ヶ月も寝かせてたんですね~!

とビックリしていたら、
「開けたての時は、もう飲めたもんじゃなかったです。最近ようやく開いてきましたが・・・。」
という。

ははは・・・相当ひどい固さだったのかなぁ。
でも、飲めるようになったんですね~。と一口。

・・・う。

青~い(笑)。なんかこう、熟れる前の青い果物のような。
でも、このお酒、飲み頃になったら相当いい感じになるんじゃないかな!?
将来性がありそう、っていうか。

でも、このお酒、昨年試作的に造ってみたものなんだとか。
もちろん商品化もされておらず「今年は造ってるかどうか分かりません。」とのこと。

そりゃ貴重なお酒だ。

これが飲み頃になるには、あと半年はかかるんじゃ?!
4月くらいには飲めるかなぁ?!


なんて盛り上がる。


と、大将、また一本面白いのを出してくれる。



天遊琳 にごり純米酒 生酒 だ。

これが、びっくりするくらい、くり~みぃ!!
扶桑鶴にごり並のとろっとろさ。
天遊琳のにごりのなかでも、これはまた格別だなぁ~。

さらに、天遊琳の酒蔵さんのもう一本の隠し酒も出してくれたり。
(それは名前も写真も出せません・・・)

この日は天遊琳DAYだ~。
やっぱ、最初は「伊勢物語」をいっとくべきだったかな。


最後だからということで、きっと大将も気を遣って楽しませてくれたんだろうな。
先輩とも久々にじっくり会話できたし、お店も気に入ってくれたし。

しかし・・・「オマエがアメリカ行ってるあいだ、俺が代わりにここに来てやるからよ!」

って。
嬉しくないっすよーー(涙)。きぃぃ。


[お店情報]
アクセス:大森駅から徒歩5分
住所:大田区大森北1-11-11-2A
tel:03-3762-1765
営業時間:18:00~23:00
定休日:日・祝




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9 コメント

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いきなり (hirorin)
2008-01-09 15:11:39
あれ~?デザート?と思ったら、そんなわけないプリン体セットだった(笑)
他のもそうだけど、盛り付けて楚々とした美しさって日本食ならではって気がするね。
アメリカはすごいだろうな~ ドン!ドン!ドドーーン!とカラフルで。性格変わらないでね(笑)
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■hirorin (まき子)
2008-01-09 15:46:17
日本料理って見てるだけで、なんかつまみになっちゃうよね。
繊細な料理なのだー。
アメリカは・・・お肉どーん!お魚どーん!砂糖にホイップクリームどーん!
だろうな。
性格・・・おそらく変えないとやってけないかも(笑)。
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Unknown (こじこじ)
2008-01-09 22:57:21
アメリカの料理は確かに豪快。量もさることながら、色使いもすごい(スパイダーマンのコスチュームの色を配したケーキとか)。
でも、それがお国柄というもの。それぞれの国・地域にそれぞれの価値観や文化がありますんで。こちらにも、たまに、やたら日本のよいところばかり強調して他国・他地域の価値観や文化を受け入れようとしない排他的な人がいますが、そういう態度は悲しいですよね。
昨年11月、まっとうな日本料理を味わってもらいたくて、アメリカ人とカナダ人を連れて仲志満さんにお邪魔しました。生ものが苦手な者がいたので、大将に「生もの抜きでコースをお願いしてもよろしいですか」とお聞きしたところ、快諾していただきました。いただいたコース料理は、生もの抜きでも最高に満足のいくものでした。
「排他」の対極にある「寛容」を仲志満の大将に感じました。
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念のため (こじこじ)
2008-01-10 00:30:07
↑のコメント、なんだかまき子さんが排他的であるかのような感じになってしまっていますが、そのような趣旨では決してありませんので、誤解なさらないようにお願いいたします。まき子さんなら、米国ならではの部分を満喫されると確信しています。(悪いところも痛感すると思いますけど) 私も、アメリカの食べ物に慣れて、性格変わったかも。。。(苦笑)
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また行きそびれた (くぅ。)
2008-01-10 00:37:09
ほんとは6日に久々に仲志満さんへ行くつもりだったけど・・・やってたんで、おれんち。
ブラピ先輩?ご一緒しませんか?(笑)
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■こじこじさん (まき子)
2008-01-10 00:59:49
いやいや、私こそ安易に「アメリカだめじゃーん」的な発言をしてしまい、
これからお世話になる現地の方々の顔を改めて思い浮かべると申し訳なくなっちゃいました。

でも、私は変わると思います。
っていうか、知らないうちに変っていると思います。

強引に変えるってことは、私は嫌いなのですが、
自然とアメリカ文化で楽しく生きていけるよう自分が好んで変っていくと思います。

日本文化に浸りに浸りまくってぬくぬく今まで来た自分が、
新しい世界を見れる、って、やっぱ楽しみですもん!!

そんなアメリカ文化に触れて、なおさら「日本のココって大切な部分なんだ~」ていう新たな日本の発見ができることも、楽しみにしています(笑)。




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■くぅ。さん (まき子)
2008-01-10 01:07:19
まさに、あの日ですね(笑)。
仲志満さんがおれんちに。
いや・・・それ以前に、なぜにローカルな元住吉に降り立っていたのか、聞いてみたいです(笑)。
おれんちのためだけに、渋谷から東横線を乗り継いできたとしたら・・・ホンモノのおれんちファンです。
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地元丹沢山 (FUKAWA)
2008-01-10 23:01:23
ホホゥ、そういうお酒だったのか。
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■FUKAWAさん (まき子)
2008-01-11 00:57:10
どうなんでしょうね~。
同じ酒蔵のお酒「隆」が雑誌上でブイブイいってた去年くらいは
結構香りが立ってしまって、お燗にしたらダレそうな感じでした。
でも一方、こうした固いけど将来性のあるお酒を造ってらっしゃるとは・・・。
世間のブイブイに惑わされず、蔵の芯を持ってお酒を造ってほしいものです。
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