7月4日の独立宣言・・・ベンジャミン・フランクリン・・・クラシックコンサート・・・ロッキー・・・
こんなキーワードで浮かんでくる都市といえば フィラデルフィア 。
「地球の歩き方」という観光ガイドブックには“おまけページ”扱いだけど、
何気にアメリカの歴史や文化を知るには、とっても重要な町、だから絶対に行きたかったのだ。
そう思っていたら、ラッキーなことに、フィラデルフィアに近い場所へ出張があるという。
「マジで?! 観光がてら、私も一緒に行くーーーー!」
と、お気楽な自分。
車で3~4時間で行けるというので、朝6時にれっつらごー。
車の中から、ワシントンDCの日の出と、飛び立つ飛行機が見える・・・DCの朝焼けって、本当に綺麗なのだ~。
そして高原ばかりの田舎道から抜けると、高層ビルの群集が見えてきた!
あれが フィラデルフィア だ!!
デラウェア川を渡る橋を通っていると、なんとなくニューヨークのマンハッタンに車で近づく感覚に似てる~。
ワクワク♪
■■市庁舎■■
まず向かったのは、ビジネス街のど真ん中にある 市庁舎 。
そびえ立つビルの合間から見える、歴史的建造物。 この空気感、ワシントンDCには無いな~。
それにしても、でっかーーーーい!!!!
真下から見ると、天辺に立ってる ウィリアム・ペン が見えませんがな。
近くで見るとド迫力のこの建物、でも、ちょっと離れると・・・。
このように、町のシンボルとして、凛とした佇まいを見せてくれるのだ。
この通りも、本当にすばらしい景色!
ちなみに、この景色の逆側はどこに繋がっているかというと。
■■フィラデルフィア美術館■■
フィラデルフィア美術館 へ、一直線。
ここは、映画「ロッキー」が駆け上がった階段とガッツポーズの場所…
って言った方がみんなワカルような気が。
だって。
セザンヌとかゴッホの絵があったりする、13世紀からのヨーロッパ美術を集めた美術館なのに、
明らかに特別扱いっぽい場所に ロッキーの彫刻 が(笑)。
ロッキーが駆け上がった階段は、朝早かったお陰で他の観光客もおらず、独り占め、へへ。
そして、誰も居ないのをイイことに、叫ぶ阿呆が約一名。
ここです、まさにロッキーが立った場所!!
まっすぐ伸びる道の先に見える市庁舎が、いい感じ♪
■■フィラデルフィア管弦楽団■■
さて、フィラデルフィアといえば オーケストラ も有名。
小さい頃から聴かされて、いつの間にか好きになってた フィラデルフィア管弦楽団 の本拠地がココだ!
アカデミー・オブ・ミュージク すごく古い建物なのに、現役のシアターで貫禄ある~。
ここで本物を聴きたかったんだけど・・・さすがに直前だったから都合よくチケットがあるワケなく(涙)。
でも、 「クラシックを聴きに行くために」 またここに来るぞ!
街を歩いていると、建物の壁には、落書きとはいえないペインティングも。
こういうのを見ると 「フィラデルフィアっぽい」 って思ってしまう。
音楽だけじゃなくて、アートも盛んなのだ。
こんな看板もあって面白い。イギリス国旗 の看板には BRITISH IMPERIAL だって。
今はクリーニング屋さんかもしれないけど、昔からずーっとやってるお店なんだろうな。
フィラデルフィアは植民地だったアメリカが イギリスからの独立宣言を読み上げた街 。
ワシントンDCは「今の首都」というだけで、
かつてイギリスから独立を目指して盛り上がった土地は、まさにココなのだ。
■■独立記念公園■■
そんな歴史的な場所がある空間は、これまた一味違った雰囲気。
緑がたくさん広がる空間、レンガ造りの、ヨーロッパのような雰囲気の町並みが広がっている。
その一角に、歴史的建造物が集中している公園が。
こんなカントリーっぽい家(カーペンターズホール)で、独立を賭けた初めての会議が開かれて・・・
とうとう、この建物(インディペンデンス・ホール)で、独立宣言が読み上げられて。
当時、トーマス・ジェファソンが、この独立宣言を読み上げるときに打ち鳴らされていた鐘、
リバティ・ベル は、今は大きなヒビが。
この辺り一帯は、もちろん無料ですべて観光できるのが嬉しい♪
さてさて。
朝から歩きっぱなしで、そろそろお腹が減ってきた。
■■チーズ・ステーキ■■
目指すはサウス・ストリート。
“フィラデルフィアといえば” 有名な食べ物が チーズ・ステーキ と教えてもらった。
そのチーズ・ステーキを美味しく食べさせてくれるという、古くからやってる評判のお店が
このサウスストリートという界隈にあるらしい。
この界隈も、また一味違った雰囲気でおもしろ~い!
今までの高層ビル街とも歴史地区とも違い、「ごちゃっ」としてて落書がいっぱいあって建物も汚くて。
さて。目指したお店発見!Jim's Steaks だ!
およよ?!もっと年季がある古いお店かと思ったら、なんだか雰囲気は“若者”って感じ。
店内に入ると、鉄板の上で、アメリカでは普段 滅多に見ない牛の薄切り肉 をジュージュー焼いてる。
しかも、パン? ・・・何に使うの?
なんだかよく分からんけど、黒人のノリの良いおっちゃん店員に
「チーズの種類は、アメリカン?」 「オニオンは入れる?」 と聞かれるがままに答えて出てきたチーズステーキとは。
コレっっっ?!
あははー!なんじゃこりゃー(笑)!!
てっきり、厚切りステーキに溶けたチーズが乗っかってるモノかと思いきや。
薄切り肉とチーズを挟んだバゲットみたいなのを チーズ・ステーキ って言うらしい。
んでも、これがとっても人気あるんだとか。
壁には有名人の写真とかサインがびっしり。
味はどうかというと。
かぶりついていると、ボダボダボダーーー!って、牛の脂が流れ出てきます。
相当ギトギトになります。
味付けは特に無しで、純粋にチーズとオニオンとお肉のコラボレーションを楽しめます。
お好みで、お店に設置してあるマスタードとケチャップで味付けはできます。
というワケで。
メタボリックの方、高脂血症の方は、お気をつけて・・・。
■■星条旗のデザイナー■■
さて。
思った以上に脂っぽい名物を食べてしまったからには、体を動かさねばなるまい。
地下鉄は使わず、てくてく1時間くらい観光しながら ベッツィ・ロス の家へ。
といっても、下調べする前までは 「ベッツィさんって誰?!」 だった。
聞き覚えはあるんだけど。。。
答えは、アメリカの国旗をデザインした女の人!
家で旗を織るのが職業 だったみたい。
どんなデザイナーかと思ったら、旗職人さんだったとは。
当初は写真にもあるように、州を表す白い☆が円形に並ぶデザインだったけど、
州が増えたから現在の形になったのかな。
そいえば、アメリカ人は星条旗が大好きなんだな~って思う。
というのも、日常の風景を見てても、あちらこちらで星条旗が掲げられてるのを目にするのだ。
お店にも、学校にも、公共の建物にも、個人の家にも。
日本で、日の丸国旗をいつも掲げてたら、
「祝日じゃないのに何なんだろう?」 「もしかして危ない系の人?」 なんて思っちゃうんだもんな(汗)
こんな感じで、半日くらいで十分満喫できてしまった。
日本は「独立」という歴史がないし、「独立」を誇りに思う文化がない。。。
だからかな、アメリカを愛すアメリカの一面を、空気を、誇りを感じることができて、
とても新鮮な気持ちになってしまった。
フィラデルフィア、なかなか素敵です。
いや!わたしゃ、真剣にウラヤマシイぞ!!
我々のほかにも、ロッキー好きっぽい黒人にーちゃんがいて、
ロッキー像をずーーーっと嬉しそうに触ってました。
私も写真撮りたかったんですが、なかなかその退いてくれなかったから、
「エイドリアーン!」を階段の上でやった後、戻ったら、
そのにーちゃん、まだ居ましたよ(笑)。
って思ったら、狭義的には鉄板で焼く肉はステーキになるんですねー・・・。
いやしかし、この大胆な盛り付けがアメリカンならでは、ってことで。
これが、もうちょっとマシな盛り付けになったら、
「日本でも見かけそうな、ありきたりサンド」になっちゃうので(笑)。
高原ばかりの田舎道もず~~~っと真っ直ぐなのかな?
イギリスは帝政をひいた事ないのでは?
だからImperialじゃなくてKingdomなんじゃないの?
わざと皮肉ってるのか?
このチーズステーキ全部一人で食べたの?! 笑
小生も呆保に加えていただいて、計2名ってコトで。
フィラデルフィア駅のメロディは、勿論「ロッキーのテーマ」ですか??
実はあまり記憶になく、この「エイドリアーン!」ってシーンだけ覚えてます(笑)。
こちらの高速道路は、同じような景色がずーっとまーっすぐ続くんですよ~~。
けっこう眠たくなっちゃう道で、運転手は大変です。
イングランドって国も難しいですね~。ユナイテッドキングダムとしか聞いたこと無いから、
確かにインペリアルはおかしいかも(笑)。
チーズステーキは・・・全部食べられません、こんなギトギトなの(涙)。
胃がもたれちゃいましたよ。
もういっちょ、「ホギー」っていうのも名物と聞いて
見に行ってみたんですが、
これも、同じように、ハムとサラミとチーズをロールパンで挟んだだけのでした。
まぁ・・・浅草の人形焼みたいな感覚?!「とりあえず行ったら食べとかなきゃ」みたいな。
フィラデルフィアの駅は「30丁目駅」っていうのが有名なんですが、
車で行ったから、駅は通らなかったんですよね~。
でもロッキーの曲であってほしいっす。