まき子の酒

日本酒が好き。純米酒が好き。そんな飲兵衛が「母親」になってしまいました。今はムスコを飲兵衛へと英才教育中?!

ナスカ 大昔の人間の不思議

2008-11-10 13:59:06 | アメリカ大旅行

“ただいま!” です。

拉致されることもなく、変な伝染病にかかることもなく、無事に帰還しました。
はぁ・・・やっぱし、英語圏に入ると、ほっとしてしまいます。

旅の間は、一般情報から隔離されるかと思いきや、
iTuneやホテルのPCサービスで、ちゃっかりNFLはコルツ戦はcheckできたし(チートリオッツに勝利!)
TVでも、リアルタイムでスポーツ番組が観れたりしてました。

が。
今度こそは 「今しか行けないだろう」 と本気で思ったところへ。

そこは・・・






ペルー!!   だったりします。(写真は、ちゃんと自分が撮ったものでっす。)

今、南米は、春から夏へ。乾期から雨期への変わり目で、時期的にも以前から “狙って” いたのだ。

しかし、まさか一年前は日本の真裏に来てしまうなんて、思いもしなかったなぁ。
実際にこのペルーという国を巡ると、思った以上の良さ、感動、他にも想うことが色々あって、
頭パンパン状態。
インカやナスカ文明にも、ますます興味を持ち始めてしまった。

でも。
難しいことを考えたり、頭パンパンになることは、自分の中に収めることとして、
とりあえず思った事や面白かった事、そして食べ物♪について、つらつらと書いていきたいと思います。


まず初日。

生まれて初めて降り立つペルーは、首都 リマ 。
とはいえ、そこでゆっくりする暇もなく、まずは ナスカ・イカ・パラカス を巡る長距離バスの旅へ出る。 

当初 “ペルーの一般長距離バスって・・・ヤバそうじゃない?!” と思いきや、
これが意外とキレイだし、セキュリティチェックもキチンとやってくれる。

しかも、バスなのに、軽食付き。

・・・。
「しょぱいな、これは。」 なんて言わないでください。 (自分は思ったくせに)
食べずにバッグに入れておいたら、後々、食べ物に困った時の、ありがたい栄養源になってくれました。


最初の目的地は ナスカ 。
といえば、やっぱり ナスカの地上絵 遊覧飛行!!

・・・そう “遊覧飛行” って、旅程表には、お気楽に書かれていたけど。

 
出たー!! セスナだー!! いやったぁ!!
しかも “おんぼろ” 。 こりゃ、スリル満点な予感。

パイロットは、左の人にも右の人にも、地上絵を見せてくれようと、機体を大きく左右に振ってくれる。
「右に !」 「今度は左。サルー! イヌー!見えますかー?!」
 
うわぁーー!すごいすごい!見えるよ~~!!

機体がグリングリン回る中、相方が隣で顔色が真っ青になってるのを放っておいて、
右へ左へ、きゃいきゃいはしゃいで窓を煽ぐ自分。
 
セスナも、急下降・急上昇をしつつ、45度以上は傾いてくれたであろうか。

と、そんなスリルも楽しかったけど。

やっぱり、この規模の遺産が、上空から見れるなんて・・・本当に信じられない!来てよかった!!
冒頭写真の ハチドリ や、この コンドル のラインの真っ直ぐさは、教科書でお馴染みだけど、
実際に目前にいっぱい広がるのを見ると本当に感動してしまう。


何より、この、砂漠の表面を箒でササっと払ったような たった20cmくらいの深さしかないライン が、
ナスカ文明時代、今から 2,000年 ほど前からずっと消えずに残っているのが信じられない。

「人間が定期的に、ラインを綺麗にしてるのかな?」 なんて思ったりもしたけど、 とんでもない!!
人間の手は一切入らず すべて自然が、自然のまま残してきた という。

現地オペレータのペルーおばちゃんによると、
この砂漠地帯は、表面は比較的大きな砂利や岩に覆われていて、黒っぽい色が特徴。

そこに太陽の光が当たると、地面から熱が発生し、その熱風が つむじ風 のように巻き起こる。
雨が降らない上に、そのつむじ風が頻繁に起こり、それがラインをクリーンに保っているんだとか。


そんな、つむじ風を、この目で頻繁に見ると。

このラインを描いた2000年前のナスカ人は、そんな自然の力まで見抜いていたんだろうか・・・
何千年も残ると思って描いたんだろうか・・・

と、また、自分の中での不思議は深まるのだった。



さて!
古代人間の不思議な文明と自然を満喫した後は、Ica(イカ) という村のホテルへ。
周囲は何も無い村なので(汗)、ホテルで夕飯をば。

ペルーでの食情報については、まったく事前情報を仕入れる暇がなく、
リマに到着したばかりの時に、現地で幾つかリサーチしてきた。

そのうちの1つ Aji de Gallina というのを発見、さっそくそれを注文。

一見、鶏肉のタイ風カレー?!

ココナッツミルクか何かかな。
鶏肉をクリーム煮してあって、独特のスパイスを敢えてあるから 「カレー風」 な味わいになっている。

その独特なスパイスに、ペルー特有の黄色い唐辛子 “アヒ・アマリージョ” を使うのが特徴みたい。
好きか嫌いかと言われれば “超好みな味わい!!”
初っ端にして、いきなりハマりました。


お酒は、とりあえずビールから。
ペルーのお酒情報についても、調べる余裕なく来ちゃったので、とにかく聞いてみる。

と、 Cusqueña(クスケーニャ) がオススメとのこと。

あぢあぢの気候にはぴったりきそう、なおかつ日本のぐびぐびいける感じと似てるかも?!
後々の旅行で明らかになっていくのだけど、このクスケーニャ、どこに行ってももペルーNO1、って感じ。


とりあえず。
こんな感じで、ペルーの初日は、何のトラブルもなく、
セスナが落ちる事もなく、
無事に1日が終わったことに、神様に感謝。

しかも、ホテルの部屋では、TVチャンネルでNFLのマンデーナイトがやっており、
大統領選のかかった ワシントン・レッドスキンズ VS ピッツバーグ・スティーラーズ 戦を
リアルタイムで応援してたのでした(笑)。


あ、そうだ。
【おまけ】

ナスカまでは自分たちで移動したのだけど、
現地では、オペレータのペルー人おばちゃんが待っていてくれました。

お客は我々のみだったから、コミュニケーション(もちろん英語のみですが)も和気藹々って感じで
すっかり仲良くなってしまい、
旅程以外の面白いスポットにも、色々案内してくれました。

そのうちの1つ。

南米では、普通に生えているサボテン畑。

普段はその実を トゥナ として食べる、とペルーやメキシコの友達にも聞いていたのだけど
おばちゃん曰く、「この畑は食用じゃないのよ。 見て見て、この白いところ」 と。


こういう汚いところが苦手な相方は 「うえ~~」 と、近寄らなかったけど、
よく見ると、白い粉・・・幕?を張っている、小さな虫が、“うじゃうじゃ~~” と付いている。

おばちゃん、それを手で取って、白い紙の上に乗せて・・・


プチっ・・・と、潰すと・・・。




おお!! 体液が白紙を真紅に染めた!!

って、これって コチニール だぁ!!
カラーコーディネータのお勉強中、こんな虫なんて見た事無かったから「想像」でしかなかったけど、
これが現物・・・ちょっと感動(涙)。


そう、これは染料の一種。
糸を染めたり、食品の色付けに使ったり。

女性の皆さまへ?!
口紅の染料にも、こんな虫が使われたりするそうです。
(スペイン人は、「虫」っていうのを隠して“色”だけ売り出してた、っていうのもワカル気がする。)


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31 コメント

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方角だけは (燗酒おやぢ)
2008-11-10 14:29:50
ひょっとしてアマゾンへワニとピラニアを喰いにでも出かけたのかな、
って思っていたらペルーでしたか。(笑)

2枚目の写真は…ひょっとしてマチュピチュ!?!?
聖なる山へも登ったのかしら。
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ペルーだったか! (Ben)
2008-11-10 14:40:53
無事で何より! 笑

セスナはぼろっちぃと本当スリルありそう・・実際落ちたよね?!

コンドルの絵、いいねぇ!!

マチュピチュは飛行機からの絵?
足で登った訳じゃないよね?!

ペルーの食事、興味あり。
素朴な感じなのかな?!

それにしてもそっちでもNFL観てるとは・・笑
返信する
■燗酒おやぢさま (まき子)
2008-11-10 14:43:05
アマゾン地帯にも行きたかったのですが、
やっぱり日程定期に短すぎました(涙)。

二枚目の写真は、お察しの通り、
「マチュ・ピフチュ」です。
正式な発音をならってきました(笑)。
この山も、もうしばらくしたら、立ち入り禁止になるかもしれない、と。。。
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Unknown (タカサレ)
2008-11-10 14:44:06
今度はどちらへ?と思っていましたが、なんとペルーでしたか。
ペルーといえば、空中都市マチュピチュ、ナスカの地上絵、シカン遺跡、そして、なによりチャンチャマイヨ渓谷!(←珈琲の産地・笑)。いいなぁ~。

そしてコチニール!
ということは、この後カンパリをお飲みに?
ちなみに、もちろんまき子さんもこのエンジムシを潰したのですよね?
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空中都市 (たく@酒遊倶楽部)
2008-11-10 14:45:43
まちゅぴちゅだ・・・
生きてるうちに行きたいところ・・の一つ。
死んだらいかれんけんね。
あとは、ギニア高地・・ここが一番。
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■Benさん (まき子)
2008-11-10 14:47:18
実際落ちました(笑)。
急降下・急上昇アリで、もー楽しかったです!!
マチュピチュは、これは実際に自分らで降り立って撮った写真ですよ♪
ひーひーぜぇぜぇ言いながら丘に登れば、こんな素晴しい光景が目前に広がります。

ペルーの食事というか、食文化で一番興味を持ったのは、
日本酒でもある「口噛み」のお酒が、
とうもろこし文化でも同じように造られていたことでしょうか。
チチャという「とうもろこしのお酒」は、面白かったです!!
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■タカサレさん (まき子)
2008-11-10 14:57:52
当然、このあと、私も「ぷちぷち」と虫を潰して遊んだのは言うまでもありません。
でも、大きい声ではいえません。。。
商売にしてる畑で「他人が潰して遊んでる」なんて(汗)。

カンパリは大学時代に散々飲んで飽きたので、
もうお腹いっぱい(笑)?!

シカン遺跡は、また違った「アンデス」の文明なんですよね。
今回は自分は「インカ」に浸ってきました。。。

でも、それにしても、コーヒーは濃かったです!!
どこにいっても、超好み!!
旅行会社の人は「濃いと思うので、お湯で薄めて飲んでください」なんて言いますが、
そんなの勿体無い~~。

本場の旨さというか、そんなスゴサを実感してしまいました。
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■たく@酒遊倶楽部さん (まき子)
2008-11-10 15:05:36
死んだら行けれんのもそうですが、
もしかしたら、まちゅぴふちゅは、保護のために観光客立ち入り禁止になる日も近いかもしれないそうです。

また、それも記事に書けたら・・・と思うのですが、
本当に行くなら「今!」かもしれません。。。

ギニア高地・・・はタカサレさんと同じく、
やっぱし珈琲でしょか?!

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Unknown (燗酒おやぢ)
2008-11-10 16:16:29
ギニア高地ではなく、ギアナ高地では?
http://www.ekokoro.jp/world/webgallery/guiana01/
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Unknown (酒飲みおやじ)
2008-11-10 16:44:42
なるほど探検隊ご苦労様です。
私も行ってみたいな遠い国。。でも飛行機は乗るものでなく、眺めるものだから無理だな。
ということで本日は六本木を定期探検してきます。
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