辨天娘 の蔵元親子を囲んで @ 稲毛屋（千駄木）

しばらくアメリカな話題ばかりでしたが・・・

帰国してから、ちゃんと日本酒漬けな毎日を送っております。
家でも外でも。

そんなこの日は、もう何ヶ月も前から楽しみにしていた、
辨天娘 を醸している 太田酒造 のお父さんと娘さんと会える日なのだ！

今年の春先に、日本酒飲み先輩たちと一緒に、蔵までお伺いしたのだけど、
その時はすっかりお世話になってしまったっけ。。。
いつも、とっても温かな心で、そしておもてなしで迎えてくれる、太田さん家族のみんなは、
本当に大好き！

そのお2人と会えるというんだもん、そりゃ楽しみでしょうがない。


お店は、千駄木の 稲毛屋 さん。

お2人がニコニコ笑顔で迎えてくれて、こちらも思わず「ほ～・・・」っと、顔がほころんでしまう。
娘さんに至っては、全国各地でお酒の会にでずっぱり。
すごいよなぁ～、自分より全然若いのに、蔵の顔として頑張ってる！


稲毛屋さんでは、1Fも2Fも貸し切っての、大人数の会。
我々は2Fへ。

すると、一升瓶が、ずら～～～！！！

すんご～い(>_<)！！
11種類も並んでる～～～ぅ。

槽汲 が4種類、純米大吟醸 が3種類
　

純米酒　が3種類で、にごり酒 が1種類。（前後に置かれているは同じ銘柄2本）
　


順番ラインナップはこの通り。
　　　純米大吟醸　山田錦　中垂れ　無濾過生原酒　H22BY
　　純米吟醸　玉栄　中垂れ　無濾過生原酒　H22BY
    純米　強力　中垂れ　無濾過生原酒　H22BY
　　純米　五百万石　あらばしり　無濾過生原酒H22BY
    純米大吟醸　山田錦　H20BY
　　純米吟醸　山田錦　H19BY
    純米吟醸　玉栄　H21BY
　　純米　玉栄　H20BY
    純米　山田錦　H21BY
    純米　強力　H22BY
    純米　にごり　H21BY
はぁ～～～、うっとり・・
こんなに沢山の種類が一度に飲めるなんて。


最初のおつまみが、これまたサイコー！
太田酒造さんで造っている 若桜大根のなら漬 。

辨天娘を造るときの酒粕で作られていて、大根も地元「若桜」のもの。
これが、とって～もまろやかな味わいで、
きっと、普通のなら漬けが嫌いな人でも、これは食べられると思うんだけどなぁ。


と、まだ乾杯が始まる前から机で盛り上がっていると、
太田社長のご挨拶で幕開け。

あ、ブレちゃった。（汗）

そして、娘さんも。

「初めて辨天娘の会をやらせて頂いたのがこの稲毛屋さんで、　
　そこで再び会ができることに感無量です。」
っていう娘さん。
その時・・・ナントそういえば、自分も同席できていたのを思いだす。
そうだー、そうだったナァ・・・と、こちらもなんだか感無量。。。


さて。
稲毛屋さんは、基本的には鰻屋さんなのだけど、日本酒に合うおつまみも、とっても美味しい。

見た目は茶豆に見えるコレは、京都は丹波黒豆の　紫ずきん　という品種だそう。

一粒一粒が大きくて、味が濃厚～。

きんぴら牛蒡　に　お刺身盛り合わせ。
　

さつまあげ　と　きのこ豆腐 。
　


そうそう、稲毛屋さんでは 地鶏の串焼き も美味しいのだ。

じゅ～しぃでプリプリ。タレも美味しいんだろうけど、いつも塩でいただいちゃう。


辨天娘は4つ目までは常温で一旦出されてからのお燗だったけど、
5つ目からは、最初っからお燗！

今回は、稲毛屋さんの冷たいお酒好きな常連さんもいっぱい居るという中、
そんなお燗攻撃を指揮したのは、さすが太田社長！

でも、ほんとに。
辨天娘が持つ本来の美味しさを発揮するのは、温めてからなのだ。
冷たいお酒が好きな人も、その美味しさは分かってくれた・・・のかな？！？！


そしてそして。
この日、感動した一品がコレ！

やったぁーーー！！！　
まさか、こんな東京で再び出会うことができるとわ(>_<)！！

ただの　さばの麹漬け ではない。

太田のおばあちゃん、そしてお母さん手作りの、
辨天娘を造る時に使う麹を使ったものなのだ。

これが・・・

絶　！　品　！

なんと表現すればよいのやら・・・
まったりとした麹の味わいで包まれた鯖が、確かに“鯖”な味わいなんだけど、
でもまるで違う食べ物みたいな。
全ての旨みがそこに凝縮しているというような。


そして、最後には、稲毛屋さんの逸品！
ひつまぶし　。

このまま食べても、お出汁をかけても美味しい～。


太田のお父さんと娘さんが交互にテーブルを回ってくれるのだけど、
このテーブルと後のテーブルは濃ゆそうだ（笑）。


娘さんとも初めて出会ったのは、この稲毛屋さん・・・そう、冒頭の挨拶にもあったように、
初めての辨天娘の会をやった時だったんだよなぁ。

あの時の記事、どこに行ったっけ・・・と探してみたら、あったあった。
まだ　“初めての鳥取”　の前だったんだ。
とっても懐かしい。

あれから5年経ち、今もまだこうして辨天娘が飲めること、
あの時と変わらない仲間と一緒に飲めることに、
改めて・・・

幸せだな～～って思える。


[稲毛屋]
東京都文京区千駄木3-49-4 　　
03-3822-3495
11:00～14:00／17:00～21:00
定休日：水曜日

［以前の日記］
・2009/7/11 夏のうすにごり
・2009/2/13 帰国して初稲毛屋さん