さかなや晴レ （西荻窪） で 竹林 ふかまり

中央線ってやっぱりイイなぁ～～。
“次に引っ越すなら中央線沿線”　なんて思っているけど、やっぱり、そんな人気沿線は無理だ・・・。
（飲み代減らせば、住めるかもしれないけど）

まぁ・・・
実際にこんなところに住んじゃったら、外に飲みに行きまくってエンゲル係数がバカ高くなっちゃうから、
バランスとって、ヨシとしておくか・・・。

そんな魅力的な中央線のお店の一つ、 さかなや晴レ もイイ～のだ。

お店は２Fにあるのだけど、外のこんな看板が目印。
細い階段を上がっていくと、目の前に広い空間が広がる。

たった8席くらいのカウンターだけなのに（※入口の右側には個室にもなるテーブル席の部屋が。）
ゆったりして見えるのは、やっぱり奥行き幅をゆったりとった木のカウンターだからかなぁ。

そして、相変わらず清潔感ある店内。

静かな雰囲気のある店主、きちっと手拭を頭に巻いて、またそれがキリリと似合うのだ。

目の前の南部鉄器は、お燗を温めるときに使ってくれる。


おつまみは、まず、胡瓜の蕗味噌　からスタート。

自家製の蕗味噌なんだろうか。
こんな酒飲みの好きそうなおつまみはもちろん、店名にもある　さかな　は、やっぱり食べなきゃ！

お刺身は、いろいろ盛ってもらった。

金目鯛　に　カンパチ　に　平目　に　みる貝。

お酒は、最初は冷たいのを選んでみる。
家で飲む時はこういう冷たい系のお酒がないから、スターターに、ついつい飲んでみたくなるんだよなぁ。

長珍　特別純米　。
あれ～？なんだか自分が持ってるイメージと違って、ずいぶんスルスルした感じ。
いつもの無濾過生原酒系じゃないからかな。


酒盗と葱の冷奴　。

最近暑いから、冷奴が食べたくなってしまう。


もう1種類、冷たいので　貴　備前雄町　純米吟醸　も。

最近はホントによく見かけるよね～、なんて友達と話しつつも・・・
なんとなく、こう・・・・・・満足いかない。

原因は分かっている。
やっぱりお燗にしよう～（笑）。

と思った頃に、ちょうどよく、カンパチのアラ焼き　が出される。

前回も思ったけど、ホントに料理が出てくるタイミングがすばらしいんだよなぁ。
カンパチは、じっくりじっくり焼かれて、皮はとっても香ばしくて、中身はじゅーしぃ。


さてさて、最初のお燗は・・・
悦凱陣　オオセト　にまた出会った！

やっぱり、あると頼んでしまう。
大好きなんだ、このお酒♪


と、この後も、どんどんお燗を飲むのだけど、ぜーんぜん写真を撮っていない。
それだけ友達と会話がどんどん盛り上がったということ。

確か他にも飲んだのが、竹鶴　群馬泉　鷹勇　亀　。

・・・って。
「常温のお酒です」ってメニューに書かれている銘柄、全部飲んでる我々（汗）。

他にお燗に合うお酒がないか店主に聞いてみると、
「ココにもある　竹林　がお燗にも良いですよ。」
と、冒頭の写真にもある、カウンターに置かれている一升瓶の箱を指差してくれた。

もちろんお燗でお願い。

一升瓶を見ると　ふかまり　と書かれている。
ん・・・？なんかすっごい見覚えがあるぞ・・・・？


と一瞬、思考をめぐらせて。


あ”～～！！思い出した！！！

ワシントンDCで、初めてちゃんとしたお酒を買って、初めて自宅で飲んだ竹林と、同じヤツだー！！
（写真も撮ってるじゃん、ワタシ）

いやーいやいやいや、懐かしい！
この一升瓶と共に、アノ頃の記憶が蘇って、なんだか・・・うるるん・・・としてしまう。

たった一年前は、本当に・・美味しい日本酒を飲むのに、苦労してた。。。
「当たり前に飲める」と思っていた日本酒が、「当たり前に飲めない」環境になって、
改めて、その大切さを実感した。

きっと、何でもそうなんだろうな。

「当たり前にある」と麻痺してしまうことはコワイ。
無くなって改めて大事だと気づいていては遅い。


日本では当たり前に食べられる、こんな烏賊のおつまみだって、
いつ食べられなくなるか分からないのだ。


そんなアメリカ生活を、また思い出させてくれた夜なのでした。


[さかなや　晴レ]
杉並区西荻北3-4-8　西荻ビル2F
03-3301-7001
18:00〜1:00（L.O.0:00）
定休日：不定休