今日 29日の定例会見で、経済同友会・代表幹事の桜井正光が、東京電力福島第一原発の事故への対応について「世界の英知を集めて現状を把握し、いかなる手段で沈静化を図るかかを早急に検討すべきだ」、これまでの一連の対応は「後手後手の感は否めない。あらゆる可能性やリスクを把握して、先行性のある対応を取る必要があった」との見解を示したことを、日経電子版で伝えている。
ただ残念なのは、今回の、この指摘が、こんなにも遅く、僕(僕は既に指摘済みです)と比べても、危機対応力のスピード感に鈍さを感じてしまいます。
原発事故が発生した 3.11 から、毎日毎日状況が悪化し続けていることに気付かれるのが、残念ですが、とても鈍くて、鈍感さを感じさせられました。
今日は、もう 3月29日であり、状況がどんどんどんどん悪化し続けています。
願わくば、もっとスピード感のある、感受性を磨いた指摘を望みたいところです。
東電福島第一原発敷地内からプルトニウム 238 が、乾いた土壌から 0.54ベクレル/Kg 検出されたが、これは通常、日本で検出される最大値 0.15ベクレル/Kg の 3.6倍 とのことです。
東電は、今後、週2回、敷地内の土壌のプルトニウムを調査するとのことだが、ヨウ素とセシウムに加えて、極端に毒性の強い放射性物質のプルトニウムまでをも調査することとなり、問題が拡大し続ける現状を、ただただ茫然とするのみです。
原発周辺の放射能汚染は、放置されたままであり、立ち入り禁止の立て看板も皆無の現状に、政府・行政の無責任さを感じます。
やっと皆さんが、福島原発事故を終息できないでいる、東電が危機的な状態になっていることに目覚められた模様です。
もう直ぐ、原発事故から3週間を迎えることとなりますが、福島原発事故が今だ終息する見込みがナッシングで、日に日に悪化し続けています。
もはや、予測出来ない程の被害に対する保障への責任が、どっしりと迫ってくることでしょう。
チェルノブイル原発事故並みに、福島原発から300Km圏内までもの広範囲に被害が及ぶと、その被害の大きさは、正に、天文学的な被害額を想定せざるを得なくなってしまうことでしょう。
皆さんは、福島原発事故の被害額の予測をなさいましたか?
昨日、遂に原発事故が発生した東電福島第一原発の敷地内の土壌からプルトニウムが検出されたことが判明しました。
原発事故後の放射能汚染実態の予測、及び、実測値の公表が不充分で、しかも細切れで、どうすれば判りにくくできるかを、試している様子がありありです。
原発事故が発生し、避難区域や屋内退避区域を設定しているが、放射能汚染の予測と実態を示す判りやすい分布図を公開していません。
裏付けの無い避難区域の設定は、非科学的であり、なんら信頼を得ることは叶わないことを自覚すべきです。
今日は、毎日新聞もやっと、東電が言っている、原発に対する地震と津波被害が想定外との見解が、歴史の事実を無視した独りよがりの発言であることを、朝刊の「余禄」で記述していますが、残念ですが、あまりにも、遅くて鈍いご指摘であることを、あえて指摘させて戴きます。
又、原子力安全委員長の斑目春樹は、28日の記者会見で、福島第一原発事故への対応について、「どのような形で速やかに実施できるかについて、安全委ではそれだけの知識を持ち合わせていない」として、東電と原子力安全・保安院へ対応を求めるだけで、自分の原子力安全委員長としての責任感ゼロの発言をしています。
首相の管直人は、記者会見でこの専門家といわれる、無知な方の助言で、避難区域を設定したと発言しており、これで、日本には、今回の原発事故に対応出来る人が皆無であることも判明してしまいました。
世界中で「がんばろう日本」、「がんばろう福島」が叫ばれていますが、原発に直接関わる集団が、幼稚な集団でしかない現実を突き付けられています。
又、前福島県知事の佐藤に、いまさら、原子力安全委員会や原子力安全・保安院と東電の癒着を指摘されても、後の祭りでしかありません。
この残念な現状をじっと眺めるだけの、無念さに打ちのめされてしまいます。
少なく共、政府には、気象庁のリアルタムレーダー雨量図の様な、放射能汚染レベルが一目で解る分布図を公開して戴き、危険な現状と避難すべき区域を国民に知らせる義務と責任があります。
NHK もこの危機的な現状を自覚すべきであり、この危機的現状を国民に知らせる義務があります。
今の NHK には、この自覚が著しく欠如しています。
NHK も、どうすれば、今の危機を伝え、回避出来るかを真剣に模索して欲しいものです。
それと、今回、東電は、原発の放射能汚染に関連して、新たな造語を披露していました。
それは、「トレンチ」なる言葉をご披露されましたが、これは、ご存じ「トレンチコート(Trench coat)」で知られている Trench です。
そもそも、トレンチコートは、戦場の塹壕(ザンゴウ)に身を横たえた時に、実を守る為に考案されたもので、今回、東電に「トレンチ(塹壕)」を教えてもらったことに、大きな違和感を感じさせられました。
今回の東電・福島第一原発敷地内の 2ヶ所の土壌から遂にプルトニュームが検出されたことを NHKテレビが報じました。
今回も NHK は、プルトニウムが事故のあった原発から検出されること事態が大問題なのに、この大問題の過小評価を狙った報道に努め、国民を欺く姿勢が観え観えです。
1号機の爆発から既に 2週間経過後の、あまりにも危機に鈍感で遅すぎる測定結果の無神経すぎる発表に、ただただ唖然とさせられます。
原発事故が遂に人災となって拡大し続ける経過を、じっと眺めているいるだけだが、無能な東電が事故対応をギブアップせずに、ダラダラとモグラタタキをやり続けている現実に、いかに警告を発信し続けても、真剣に危機から脱出することを目指してくれない。
何が最善なのか、真剣に考えて下さい。
これからは、プルトニウムの恐ろしさが世界中を駆け回ることが現実となります。