ここ数週間、手がけている印刷物でミスをして、
糾弾される夢を何度もみました。
私は、比較的、他人のミスにも自分のミスにも鷹揚です。
さほど動揺せずに、いつもさくさくと現実的に対処するように
しているので、
「なんでだろうなあ~」
と不思議でした。
また、いちおう元出版部なので、
十年前とはいえ、売り物、しかも何万部も印刷する本の緊張感は
経験しています。
部数もページ数も控えめで、
予算や売上のプレッシャーもないはずなのに…?
その後、友人や上司と話をしていて、
幾つかの思い込みがあることに気づきました。
確かに、
「私の失敗を探しているようにみえる人」
は存在します。
その人は、少し前、幾つかの「別の人の失敗」を大騒ぎをして、
私や同僚のせいだと責めようとしたことがありました。
残念ながら、私たちには何のミスはなかった。
そんなことが何度か続き、
「ああ、この人は私が失敗するのをてぐすねひいて待っているんだ」
と、怖くなりました。
しばらく、眠れなくなったりしました。
しかし、落ち着いて、人と話してわかったのは、
その人以外のだれもが、
そうした「糾弾体質」を組織に良くないものだと考えて、
どんなにその人が騒いでも、いえ、騒げば騒ぐほど、
「ああ、またやっている」
と無視していることがわかりました。
また、努力をすることや注意を払うことは大切ですが、
それは「糾弾を避けるため」ではなく、
「良い仕事をするため」です。
「気にしたら方向性を間違える」
「もっと大事なことを見逃す」
大きく、目立つその人の声は、みえやすい。
でも、仕事、組織にとっては、小さなとるにたりないことで、
大切なことは他にあります。
更に「糾弾体質」を変えるには、
「糾弾体質」に対して、
まず自分自身が「冷静であらなければならない」
ことを気づきました。